旅の行き先を検討していたときにネットサーフィンをしていて、現地の観光局サイトで見た風景が私の心を鷲掴みにしました。
その風景はフランス南西部にある「サン・シル・ラポピー」という小さな村。
フランスには「フランスの美しい村(Les plus Beaux Village de France)」と呼ばれている村がフランス各地に点在しています。
フランス各地に広がる「美しい村」はいくつかの条件をクリアした村だけがその看板を掲げることができ、2019年時点では157の村が美しい村として認定されています。


「サン・シル・ラポピー」もフランス南西部にある美しい村の1つでした。
全ての美しい村を制覇するのは難しいかもしれないけど、行けるところから行ってみたいと思っていたときに1冊の本との出会いがありました。
フランスの田舎へ行くならこの1冊!
この本を参考に1つずつ制覇することを目標にフランスを旅しています。
ここでは「美しい村」のことと公共交通機関でも行ける村を4つ紹介していきます。
目次
美しい村【Les plus Beaux Villages de France】の条件
正式名称は「Les plus Beaux Villages de France」です。
フランスの美しい村協会という協会があり、いくつかの厳しい条件を設定していてその条件をクリアした村だけが「フランスで最も美しい村」と認定され看板を掲げることができます。
フランスの最も美しい村(仏:Les plus beaux villages de France)は、1982年にフランスコロンジュ=ラ=ルージュ(コレーズ県)で設立された協会である。その目的は質の良い遺産を多く持つ田舎の小さな村の観光を促進することにある。Wikipediaより引用
いくつかある厳しい条件の中でも、主に以下の2点が特徴的だと言えます。
- 人口が2000人を超えないこと
- 歴史的建造物、自然遺産を含むなど最低2つの遺産や遺跡があること
> フランスで最も美しい村(Les plus beaux village de France)公式サイト(英語)
実際にいくつかの村へ行ってみると、人口が2000人を超えないことが条件の1つなので数時間もかからないうちに見終わってしまうような小さな村が多いです。


小さい村だけど1〜2泊滞在することで贅沢な時間を過ごしているかのような心地いい空気を感じることができます。
美しい村はフランス各地に点在していますが、特に美しい村が多く集中している地域がフランス南西部です。
美しい村への交通手段
気になる移動手段は「電車」「バス」「車」などありますが、ほとんどの村が小さな田舎にあるので車でないと行けないような不便な場所にある村が多いです。
美しい村の立地
現在美しい村と認定されている村は合計157あります。
地図出典元:Wikipedia(Fichier:Carte des Plus Beaux Villages de France.jpg)より
地図にある赤いマークが美しい村の所在地で、番号1〜15は拠点となる近くの街です。
レンタカーを借りて車で行くほうが効率はいいのですが、車が運転できない人でも電車とバスを乗り継いだりツアーに参加することで行くことができる村もあります。
例えばプロヴァンス地方にある「ゴルド」「ルールマラン」「レ・ボー・ド・プロヴァンス」などは、現地発着ツアーがあり私も実際に利用しました。
また、プロヴァンス地方はとても人気がある場所なので探せばシャンブル・ドットを経営しているオーナーが近場の街や村を訪れるプランを提供しているところもあります。
シャンブルドット ヴィギエール・プロヴァンスは、アヴィニョン郊外に住む日仏のジェラールさんとYOKOさんご夫妻が経営するシャンブルドットです。


素敵なお部屋に泊まれるだけでなく近郊の観光も手配が可能です。オーナー奥様のYOKOさんが日本人なので、フランス語ができなくても気軽に泊まれるオススメのシャンブルドットです。
アルザス地方にもバスで行ける村がいくつかあるし、南西部のいくつかの村はバスや電車を乗り継いで実際に行ってきました。
フランスの田舎へ行くならこの1冊!
バスや鉄道で行ける美しい村3選+中世の村1選
地方によってもその景観が異なる美しい村。
ここで紹介する4つの村はどれもバスや鉄道、徒歩で行ける場所にあります。
▲もう1つの村「ペルージュ」は、南西部よりも少し上にあるリヨン近郊の村です。
サンシルラポピー(Saint-Cirq-Lapoppi)
サンシルラポピーは私が美しい村の存在を知るきっかになった村です。
フランス人が選ぶ好きな村にも選ばれたことがある村です。
カオールまたはフィジャックからバスでふもとの街(Tour de Faure)まで行くことができます。バス停から30分ほど歩くのですが、徒歩で行く道から突然現れる入り口は圧巻の美しさがあります。








コンク(Conque)
コンク村は、2017年に上映された映画「美女と野獣」のセットのモデルになったと言われている村です。
ロデズからはバスで、村の入り口まで行くことができます。








中世の村、コルド・シュル・シエル(Cordes-sur-ciel)
コルド・シュル・シエルは、鷲ノ巣村とも言われる遠くから見る景色がなんとも言えない美しさがある村です。
アルビからバスで村のふもとまで行くことができます。








ペルージュ(Pérouges)
ひっそりと佇むようにそこに在る村がペルージュです。
リヨンから鉄道+徒歩で行くことができます。








美しい村を巡るのに参考にしている本
「フランスで最も美しい村」の存在を知った時、すぐに購入した本がこの本。
「フランスの美しい村」全踏破の旅 吉村和敏
写真家の吉村和敏さんが美しい村を1つずつ訪れて写真を撮り、美しい村のそれぞれの魅力を紹介している本です。
どんな人にオススメか?
フランスの田舎が好きな人、フランスの美しい村を訪れたいと思っている人には必須と言えます。全ての美しい村を紹介しているのはこの本だけです。
本の概要とあらすじ
「フランスの美しい村」に特化した本です。地方別に村がまとめてあり、写真とそれぞれの村の概要や車で訪れることを前提に(そもそも村自体が車でないと行けない場所が多いので)道路番号と共に案内しています。
この本を選んだ理由
フランスの田舎へ行くのはけっこう難易度が高いです。というのは、私自身が初めてフランスへ1人旅をしたときに感じたのが、田舎では英語が通じない(実際に話せない人が多い)、事前にネットで調べてもフランス語のサイトが多くなかなか情報が得られないことがネックでした。
この本にはどのエリアにどの村があるのか掲載されていて、次はどこへ行こうと計画を立てるときにどんな村で規模はどのくらいでどのあたりにある、ということも書いてあるので、参考になると思いました。
この本を買ってよかったこと
フランスの田舎を訪れるのに必要な情報があるだけでなく、写真を見ているだけでも行った気分になれます。印刷されている紙もクリアで変に加工がされてないので、実際に訪れたときとの違和感もないです。
フランス全体の地図と村の位置が書いてあるので大雑把に旅程を決めるときにも重宝します。「美しい村」へ行くことが目的なら、この本1冊で十分かなと思います。
フランスで最も美しい村まとめ
「フランスの美しい村」の概要について紹介しました。
フランス旅行のまとめについては、以下の記事を参考にしてみてください。




フランスの風景やフランスの田舎を目指している自宅のガーデンをインスタグラムでも発信していますので、よかったらインスタグラムも見てみてください。
最後まで読んでくださりありがとうございました!
少しでも旅の参考になれると嬉しいです。
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