オランダのアムステルダム勤務を含む合計7年間で担当していた業務は幅広いですが、そのうちメインでやっていたことは国際線の予約・発券と現地手配(ホテルや交通手段、ツアーやチケットなど)です。
旅行が好きで旅行会社で働いていたので、自分自身が行く旅行も全て個人旅行、自分で手配をしていました。
これまで自分の旅行で手配をするときの手順をブログに書いたことがなかったので、書いてみたいと思います。※ここではフランスのことを例にしていますが、この手順は海外旅行ほとんどの手配に共通します。
おおまかに言うと以下の手順です。
- 行きたい場所を1〜2箇所決める
- 情報を集める
- ルートを決める
- 旅行手配(航空会社、ホテル、移動手段)
- 出発
興味のある方はご覧になってみてください。
ヨーロッパ内の交通機関を一括検索!
1.行きたい場所を決める(1〜2箇所)
旅行に行く!と決めたら、まずどの場所へ一番行きたいかを最初に決めます。意外と迷うのですが、基準は「自分がワクワクする」場所であること。
- ガイドブックを見る
- サイトを検索する(ブログ、ツイッター、インスタグラムなど)
- 誰かにおすすめを聞く
フランスの場合は、私はガイドブックを見て行きたい場所を決めることが多いです。気に入った雑誌を見つけたら購入してストックしたり、twitterなどで飛び込んで来た景色なども日頃からチェックしています。
自分が「ここ!絶対ここだけは行きたい!」という場所を1カ所決めたら、次に(私の場合は)一緒に旅行する夫に行きたい場所またはやりたいことを複数聞きます。
2.情報を集める
行きたい場所が決まったら、その場所の情報を集めます。行き慣れていたとしても、基本的なことを含めて情報は確認します。
- 現地の治安
- 移動距離
- 周辺の観光スポット(世界遺産、美しい村、美味しいものなど)
- 何をしたいのか、何を食べたいのか
現地の治安と基本情報
現地の情報を調べるのに必須なのはこの二つ。
治安に関しては外務省のサイトで投稿された情報を必ず確認します。例えばパリのRER線で危ない目にあったなど、そういった情報を参考にして空港からの移動手段を決めたりします。
加えて空港や観光局のサイトも確認します。※ここでは主要な観光局のみ掲載しています。
- シャルル・ド・ゴール空港(英語) ※日本語もあります。
- エールフランス航空
- KLMオランダ航空
- パリ観光局(英語) ※日本語サイトもあります。
- リヨン観光局(英仏のみ)
- アヴィニョン観光局(英語)
- ニース観光局(英語)
- トゥールーズ観光局
- マルセイユ観光局
- エクサンプロヴァンス観光局
- ナント観光局
電圧
絶対に必須なのは治安に加えて、電圧の情報です。
フランスの場合は、
- 220Vで周波数50Hz。
- 日本国内用の電化製品はそのままでは使えない。
- 変圧器あるいは海外対応の充電器を使う。
- プラグの種類はCタイプ。
iPhoneやiPad、デジカメなどの充電器は最近では100v〜240vまで対応しているので、プラグを用意するだけで大丈夫な場合が多いですが、手持ちの充電器を確認します。
私はフランスへ行くときには、充電するものが少なくとも3つはあるので(iPhone、iPad、デジカメ2つ)、Cプラグを3〜4つくらい持っていきます。
気温
気温については旅程を決めるときにざっくり見て、その後出発の1週間くらい前から確認し始めます。天気予報や気温から持っていく&着る服装を決めます。
移動距離と時間を確認する
旅程を決めるときに大切なのが移動距離です。複数の行きたいポイントがある場合、どうやってそこまで移動するのか、移動できる手段があるのか、どのくらいかかるのかを調べます。
- Google MAP
- ミシュラン地図(レンタカーを使うときに距離感を確認するため)
- SNCF(フランス国鉄)のサイトで時間と料金をチェックする
- Omioで移動手段を確認&時間と料金をチェックする
私は今までSNCFのサイトで直接予約をすることが多かったのですが、OmioはSNCFだけでなくバスや飛行機も含めて一括検索できるので、最近ではプランを立てるときには利用しています。
日本語対応可能でヨーロッパの交通ほとんどを網羅していて、直接予約も可能です。
周辺の観光スポットを確認する
行きたい場所の周辺に世界遺産や美しい村、美味しいものがあったりしたら、あとで気付いたときに「行っておけばよかった..」と後悔しないように周辺の見どころもチェックします。
探し方はシンプルにGoogle MAPで検索しています。
何をしたいのか、何を食べたいのか
フランスでできることや見どころは本当にたくさんあります。
- 美術館巡り
- 世界遺産スポット巡り
- ロワール川のシャトー巡り
- 蚤の市巡り
- 観光スポット(パリならエッフェル塔や凱旋門、南西部ならカルカッソンヌなど)へ行く
- マルシェ巡り
- 美味しいものを食べる(フォアグラ、チーズ、鴨のコンフィ、スイーツ、パンなどなど)
- オーベルジュに滞在する
何に重点を置くのかで滞在時間も変わってくるのと、できる限りめいっぱいまわりたいというのもあるので迷うところですが、あまり詰め込みすぎないことが大切です。
フランスへ行くのに参考にしている本やサイト
パリへ行ったときに参考にしていくつか実際に行きましたが、ハズレがなかったです!
フランスの美しい村巡りには必須の本。フランスの田舎が大好きな私にとってはバイブルです。
とにかく可愛い雑貨を探したい!という方にはおすすめの、眺めているだけでワクワクする本です。
Google MAPで確認すればいいので不要かもしれないですが、行くときには必ず購入して使っているのがミシュラン(地図)です。
3.ルート(行程)を決める
行きたい場所や距離感を調べたら、実際にルートを決めて日程を組んでいきます。
- 行きたい場所の近くの、大きな都市(空港)を確認する
- イン(到着する空港)とアウト(帰国する空港)を決める
- 移動手段を決める(電車やバスなどの公共交通機関、レンタカー、タクシー)
行きたい場所AとBの移動時間+滞在時間でおおまかに、1日にどれくらいまわれるのかを計算して行程を決めていきます。移動距離が大きい場合は、インとアウトを別の空港にします(時間の節約)。
インとアウトが同じ空港の場合のメリットは、もし同じホテルに宿泊するなら大きな荷物を預けておけることです(ホテルによります)。いろんな可能性を考えてルートを決めます。
フランスなどヨーロッパではバカンスシーズンがあり、ほとんどの人たちが車や列車で移動して各地を旅行しています。私たちはこれまで8月の半ばや年末年始に旅することが多かったですが、実際に車の渋滞を目の当たりにしたのはバスク地方でした。フランス南西部に住むお友達ファミリーも毎年夏はバスク地方へ行くと言うほど人気の場所です。
また、TGVなどの列車は8月にフランスへ行く時はだいたい満席で駅も混雑しています。駅のエスカレーターやエレベーターが故障していることも多いので荷物が多いときには注意です。
行程については以下の記事も参考にしてみてください。
4.旅行手配
おおまかなルートが決まったら実際に予約します。
- 航空会社
- 宿泊施設(ホテル、シャンブルドット、オーベルジュなど)
- レンタカー
- 長距離移動の交通機関の予約(列車、バス)
- タクシー(タクシーしか手段がない場合は事前に予約)
- 海外旅行傷害保険
手配する上で大切なことは2つあります。
- キャンセル料規定を確認すること
- 帰国前に滞在する場所には最低でも1〜2日前に到着していること
海外では何が起きるかわかりません。例えば私はこれまで、トゥールーズからパリへの飛行機が濃霧で遅れてパリ発の帰国便がギリギリだったことが2度、スペインからの飛行機が強風で遅れてやはりギリギリだったことが1度あります。※荷物は間に合わず1日遅れて届きました。
乗れなかった場合は代替便を航空会社が用意してくれますが、ホテルなどは場合によっては交渉次第で自腹ということもあるかもしれません(保険で航空機遅延のオプションに加入していれば少しは補償されます)。
手配については以下の記事を参考にしてみてください。
タクシー
タクシーの手配をするときは、行き先の観光局や宿泊するホテルなどに依頼したほうが(予約も料金も)ほぼ確実です。私はいつも宿泊するホテルに直接連絡をして依頼しています。
出発前にも念のために改めて(ちゃんと予約が入っているかどうかを)確認します。
海外旅行傷害保険
海外旅行傷害保険はクレジットカードにも付帯していることが多いですが、航空機遅延保証は保有しているクレジットカードにもよるので、私は別途海外旅行傷害保険に加入しています。
※ヨーロッパ線は航空機遅延はわりと多いので加入することをおすすめします。
スカイチームでマイレージを貯めている&フランスへ行くことが多い(エールフランス航空やKLMオランダ航空を利用することが多い)場合は、
航空券の予約をする前に確認したいこと ※2022年6月現在必要なこと
2022年のこの記事を書いている時点では、私は以下のことを必ず確認します。
- 航空会社のキャンセル料規定をいつも以上に確認する
- コロナや戦争に関して影響がある場合の注意事項をよく読む
加えて、日本帰国時に72時間以内の陰性証明書が必要な今は、帰りを変更可能チケットにするかどうか、ここが一番迷うところです。個人的には日本入国時のルールが変わらない限りは、変更可能チケットで手配します。
また、PCR検査機関については在フランス日本国大使館サイトに掲載されているので、事前に調べることをおすすめします。※フランス非居住者は有料です。
記載されている機関や施設等の中には、日本入国時の際に求められる厚生労働省が定める要件に基づいた新型コロナウイルス検査証明書を発行していないところもあるので注意してください。
フランスを含むヨーロッパへ渡航するときに必要な書類については、日本橋夢屋ホームページに詳しく書かれているので参考にしてみてください。
海外渡航情報|【欧州・ヨーロッパ】入国制限に関する一覧(陰性証明・ワクチン接種・隔離等)
出発前の準備
出発前の準備で重要なことは3つです。
- 通信
- 服装
- 持っていく荷物
通信はけっこう重要で個人的には選択肢は2択です。
- モバイルwifiを持っていく
- 事前にプリペイドSIMカードを買っておく(現地に着いたら入れ替える)
準備については以下の記事も参考にしてみてください。
ここからはややマニアックかもしれないですが、私は海外旅行へ行くときには必ず行程表を作成します。行程表があることのメリットは、
- いつ何をするのかがわかる
- 時間を把握できる(遅れない、早めに行動できる)
- 宿泊するホテルが一覧でわかる
- 留守番をしているご家族にも伝えられる
- 旅の思い出になる
ココナラ
5.出発
準備ができたらあとは出発を待つだけです。
以下の記事も参考にしてみてください。
最後まで読んでくださりありがとうございました!
この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
ホテルの予約ならここ一択!