アヴィニョンは南仏プロヴァンスの拠点の1つです。
プロヴァンス地方へ行くならエクス=アン=プロヴァンス(※エクサンプロヴァンスまたはエクスと略されることも多いです)かアヴィニョンのどちらかを拠点として、または2つのエリアに滞在して近郊の街をまわると効率がいいです。
私自身はエクサンプロヴァンスからアヴィニョンへ移動して近郊の街をまわり、その後エクサンプロヴァンスへ戻ってから近郊の街をまわりました。
ここではアヴィニョンの基本情報とおすすめ観光地&近郊の街や村を紹介していきます。
エクサンプロヴァンスの基本情報と観光スポットについては、以下の記事を参考にしてみてください。
アヴィニョンの基本情報
アヴィニョンへの行き方
アヴィニョンには在来線の駅、TGV駅、バスターミナルと3つの方法で行く交通手段があります。
- 在来線利用の場合はアヴィニョン街に近い在来線専用の鉄道駅に到着
- TGV利用の場合は街から約15分離れたTGV駅に到着
- バス利用の場合は(例えばエクス=アン=プロヴァンスから)在来駅の隣りのバスターミナルに到着
マルセイユ・プロヴァンス空港から移動する場合は、【空港→エクス=アン=プロヴァンスTGV駅→アヴィニョンTGV駅】または【空港→エクス=アン=プロヴァンス→バスでアヴィニョン】のどちらかで移動します。
バスターミナル(PEM Avignon)
アヴィニョンのバスターミナルは2014年に改装されて「PEM Avignon」と名称が変わりました。
PEM Avignonは鉄道駅の隣りにあります。
アヴィニョンの気候
夏は暑く冬はミストラルという寒風が吹いて寒いです。
引用元:AB-ROAD(エイビーロード)より
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おすすめのホテルとシャンブルドット
アヴィニョンでホテルを予約するなら駅から法王庁宮殿へ向かう道のローヌ川側が観光にも便利なのでおすすめです。
少し郊外になりますがプロヴァンスの家庭の雰囲気を味わいたいならシャンブルドットもおすすめです。
アヴィニョンの観光スポット
アヴィニョンは全長4.3kmの城壁に囲まれた、落ち着いた雰囲気の美しい街です。
城壁を出た正面に在来線のアヴィニョン・サントル駅があり、その隣にバスターミナル(Routiere PEM)があります。
- Routiere PEM(バスターミナル)
- アヴィニョン中央駅
ヨーロッパの主要駅の周辺は緊張感が漂う場所も多いのですが、アヴィニョンのサントル駅周辺は城壁に向かって大きな広場になっているので公園のようなのどかな雰囲気があります。
他のヨーロッパの主要駅にはない空気感です。
アヴィニョン・サントル駅からはリル・シュル・ラ・ソルグやニームなどの在来線が、街の中心から離れたTGV駅からはパリやリヨンなどTGVで移動する列車が発着します。
アヴィニョンで外せない観光地は2つです。
- サン・ベネゼ橋
- 法王庁宮殿
サン・ベネゼ橋(Pont St-Benezet)
アヴィニョンと聞いたら真っ先に思い浮かぶほどアヴィニョンの象徴になっているのがサン・ベネゼ橋の存在です。
1177年から8年の歳月をかけて作られた橋です。
建造当時は長さ900m / 22のアーチがあり対岸のヴィルヌーヴ・レザヴィニョンまで達していたらしいのですが、戦争やローヌ川の氾濫により何度も破壊され修復を繰り返し現在の形になりました。
サン・ベネゼ橋は現在は4つのアーチと2階建ての小さなサン・ニコラ礼拝堂を残すだけの形となっています。
河岸で休んでいるカモを眺めながら散策するのも楽しいです。
時間があれば対岸のヴィルヌーヴ・レザヴィニョンまで移動してアヴィニョンの街を眺めてみるのもおすすめです。
- サン・ベネゼ橋
- 所在地:Pont d’Avignon, Boulevard de la Ligne, 84000 Avignon
法王庁宮殿(Palais des Papes)
1334〜1352年にかけてアヴィニョンのふたりの法王が建てた宮殿です。
アヴィニョンの街は小さいので、どこをどう歩いていても必ずこの宮殿広場に行き着きます。
面積が1万5000㎡、高さ50mという広大さなので見ごたえがあります。
北半分(旧宮殿)と南半分(新宮殿)で雰囲気が違うところを探すのも面白いです。
創建者ベネディクト12世が建てたのは北半分、後継者のクレメンス6世が建てたのが南半分で修道士出身のベネディクト12世が建てた部分は地味だけれど厳格な雰囲気が漂っています。
私はアヴィニョン郊外のシャンブルドットに滞在したとき、夜の食事1回はアヴィニョンの街のレストランで食事をしました。(1人で。笑。)
- 法王庁宮殿
- 所在地:Place du Palais, 84000 Avignon
- 公式サイト:http://www.palais-des-papes.com/fr
城壁
アヴィニョンと聞いたらすぐに思い浮かぶのは「サン・ベネゼ橋」ですが、その次に印象的だったのが城壁です。
ヨーロッパの小さな街を巡っていると城壁に囲まれた街や村は多いです。
いくつも見ているうちに目が慣れて来て同じような雰囲気に見えてくるのですが、個人的な感覚ですがアヴィニョンの街の城壁は色が優しくて美しいと思いました。
アヴィニョン近郊の観光地やツアー
アヴィニョンを拠点としてまわったほうが効率のいい街や村を紹介します。
リル・シュル・ラ・ソルグ
リル・シュル・ラ・ソルグはパリに次いでアンティークの取扱いが多く、街全体がアンティークの街なのでアンティークコレクターの間では有名な街の1つです。
毎週日曜に開催されるアンティーク市は必見です。
フォンテーヌ・ド・ボークリューズ
乾燥した大地が広がるプロヴァンスの風景の中で、これだけ豊富な水が溢れる場所は珍しいです。
透明度の高い水は「ヴォークリューズの泉」と呼ばれている場所から涌き出ていて、この水がどこから来ているのかは未だ解明されていないんだそうです。
ポン・デュ・ガール(水道橋)
世界遺産でもあるポン・デュ・ガールはプロヴァンス地方に来たら見ておきたいスポットの1つです。
ニーム
ニームは「フランスの中のローマ」と呼ばれているように古代遺跡が残る街です。
アヴィニョンから鉄道で約30分で気軽に行けるので、プロヴァンスの中でもちょっと雰囲気の違う街を見たいという場合にもおすすめです。
アルル
南仏プロヴァンスへ行く方の中には絵画好きな方も多いです。なぜかというと「アルル」はゴッホが描いた【夜のカフェテラス】などいくつかの風景があるまさにその街だからです。
アルルはアヴィニョン・サントル駅から約20分で行けます。
プロヴァンスを観光していて出会った人たちの中では、アルルへ行くのを楽しみに南仏へやってきたとい話す方も多かったです。
ゴッホの絵の風景に出会えるアルルについては以下のサイトを参照してください。
ワイナリーツアー
南仏プロヴァンスに行ったら行きたい場所のひとつにワイン好きな人にとっては特に!ワイナリー巡りが目的で来たという方も多いと聞きます。
私は半日で2〜3カ所のワイナリーを巡るツアーに2度参加しました。
プロヴァンスの家庭料理体験
プロヴァンスの家庭に宿泊して(シャンブルドット)料理体験をするというオプションがあります。※シャンブルドットに宿泊しないと参加はできません。
現地発ツアーで南フランスをまわる
車で行くことが難しい場合や時間がない場合は、現地発ツアーに参加すると効率よく観光地をまわることができます。
私がおすすめするツアーは以下の2つです。(リュベロン地方の村巡りは必見です!)
※アヴィニョン発でツアーに参加するなら、アヴィニョン寄りの街や村へ行ったほうがいいです。以下の2つのツアーはアヴィニョン寄りの村や街です。
- 南仏プロヴァンス絶景ツアー ヴェルドン渓谷+サントクロワ湖+ムスティエ・サント・マリーなど<エクス・アン・プロヴァンス発>
ゴッホ&プロヴァンスの朝市 世界遺産ポン・デュ・ガールとアルル、レ・ボー・ド・プロヴァンス 終日ツアー
まとめ
アヴィニョンの基本情報観光スポット&近郊の街や村を紹介しました。
- アヴィニョン観光では「サン・ベネゼ橋」と「法王庁宮殿」は外せない
- 近郊の街「リル・シュル・ラ・ソルグ」「フォンテーヌ・ド・ボークリューズ」「ポン・デュ・ガール」「ニーム」はアヴィニョンから行くのがおすすめ
- 時間がなかったり個人で行くのが不安な場合はツアーに参加するのもおすすめ
アヴィニョンの街は落ち着いた雰囲気のある街なので、アンティークショップをのぞいたりお気に入りの風景を求めて街を普通に散策することも楽しいです。
フランスに関連した情報は以下の記事も参考にしてみてください。
フランスの風景やフランスの田舎を目指している自宅のガーデンをインスタグラムでも発信していますので、よかったらインスタグラムも見てみてください。
南仏プロヴァンスをめいっぱい楽しみたい時は、積極的に現地発ツアーに参加しましょう。
プロヴァンスで今人気のあるアクティビティは….
1位:南仏プロヴァンス絶景ツアー ヴェルドン渓谷+サントクロワ湖+ムスティエ・サント・マリーなど<エクス・アン・プロヴァンス発>
写真引用元:VELTRA
エクス・アン・プロヴァンスから南仏の絶景スポットへ行くツアーです。20kmにわたって続く断崖絶壁と深緑色のヴェルドン川があるヴェルドン渓谷は必見!ターコイズブルーが美しいサントクロワ湖へも足を延ばします。
南仏プロヴァンス絶景ツアー ヴェルドン渓谷+サントクロワ湖+ムスティエ・サント・マリーなど<エクス・アン・プロヴァンス発>ツアーの詳細をみる
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※写真はイメージです。
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