2017年末にスペインへ行ったとき行きがKLMオランダ航空、帰りがエールフランス航空でした。
オンラインチェックイン時に行きのKLMオランダ航空がエコノミークラスからビジネスクラスへ有償アップグレードになりました(+36,000円)。
KLMには何度も乗っていますが有償アップグレードのオファーが来たのは初めてでした。
ちょうど1年前の2016年末のポルトガル旅行で、夫のパスポートの残存期間が足りず別々に出発するという出来事がありました。
夫は半日遅れの出発となりましたが運のよさも重なり、エールフランス航空のビジネスクラスにアップグレードになりました。
そんな出来事があったので、有償アップグレードのオファーはすごく嬉しい出来事でした。
ここではKLMオランダ航空のビジネスクラスについて紹介していきます。
ヨーロッパでさくさく通信!
ビジネスクラスの座席配置
日本を発着するKLMオランダ航空が所持するボーイング社の機材は3種類あります。※2018年5月確認現在
- B777-300 ER(408席)成田発
- B777-200 ER(318席)関空発 ※月・木・土
- B787-9(294席)関空発 ※火・水・金・日
私たちが乗ったフライトは2017年12月26日で、成田発アムステルダム経由でバルセロナへ行く旅程でした。
成田からアムステルダムまでのフライトが、エコノミークラスからビジネスクラスへアップグレードになりました(有償)。
- KL862便 成田(NRT) 11:25発 アムステルダム(AMS)15:30着
- 機材:B777-300 ER
成田発のKLM862便(11:25/15:30)は全て機材はB777-300ERです(2018年1月現在)。KLMオランダ航空は全ての座席で新しくなったビジネスクラス(フルフラットシート)が起用されています。
>> KLMオランダ航空オフィシャルサイト – 新しいビジネスクラス
B777-300ER(34席)※成田発着
B777-300ERのビジネスクラスの座席配置は2-2-2、座席は全部で34席です。
引用元: KLMオランダ航空オフィシャルサイト – Boewing 777-300ER 座席表
帰りに乗ったエールフランス航空成田行きフライト(AF276/B777-300)のビジネスクラスの座席配置(2-3-2)と比べると、KLMオランダ航空のほうがパーソナルスペースが確保されています。
ただエールフランス航空も機材がB777-300 BESTの場合は1-2-1の配置がとられているのですが、機材B777-300 BESTは羽田発となります。
並びで空いていたのは6列目の席だったのですが、この6列目だけテレビモニター下のスペースが広くなっているようでした。※ちなみに6列目の座席はオンラインチェックイン時には選べないようになっていました。
私たちは、6列目の6D/6Gで座席を指定しました。
搭乗した後にわかったのですが、6H/6Kは空席のままでした。6列だけ離れな感じの空間なので食事が配られるのは少し遅くなりますが、この空間は前後から独立していて意外と快適でした。
B777-200ER(34席)※関空発着(月・木・土)
引用元: KLMオランダ航空オフィシャルサイト – Boewing 777-200ER 座席表
B777-200ERは関空発の月・木・土で運行しています。座席配置は2-2-2です。
B787-9(32席)※関空発着(火・水・金・日)
引用元: KLMオランダ航空オフィシャルサイト – Boewing 787-9 座席表
B787-9は関空発の火・水・金・日で運行しています。座席配置は1-2-1でエールフランス航空の関空発B787-9と同じ配置です。
チェックインカウンターにある冊子
チェックインをする際KLMオランダ航空かエールフランス航空を利用する場合はカウンターにミニ冊子がさりげなく置いてあるので、こちらもいただいておきましょう。※2018年6月で終了しました。
この冊子けっこう優秀です。
パリの空港の地図やタクシーやバスの目安となる金額が記載されているだけでなく、ラデュレのマカロンの3個セットを無料でもらえるカードが入っています(シャルル・ド・ゴール空港のみ)。
デルタスカイクラブラウンジ
KLMオランダ航空はスカイチーム加盟航空会社なので、同じスカイチームであるデルタスカイクラブラウンジを使うことができます。
アップグレードの場合でも使えるのかどうか聞いてみたら、OKでした。
ラウンジについては以下の記事を参考にしてみてください。
ビジネスクラスの設備・サービス
ビジネスクラスやプレミアムエコノミーで予約をしている場合は、プライオリティレーンから優先搭乗することが出来ます。
並ばず待たずに進めるところがいいです。
設備とサービス
座席はエールフランス航空のビジネスクラス座席と比較すると、KLMオランダ航空のビジネスクラスの座席のほうがほんのちょっと広く感じました。
アメニティは男性には黒のポーチ、女性にはピンク色のポーチが配られました。
座席からテレビモニター前のオットマン的な足を置くスペースまでは、座ったままだと足が届きませんでした。フルフラットにしてもかなり余裕があります。
“オランダ人が大柄だからピッチに余裕を持たせてある”と他の方のブログで読みましたが、確かにそうなのかもしれません。
- 全長207cm(81.5インチ)、リクライニング角度最大180度
- 各座席に電源とプライバシースクリーンを装備
- 17インチの個人スクリーンを備えたエンターテインメントシステム
引用元: KLMオランダ航空オフィシャルサイト – ワールドビジネスクラス
座席の配置も少しカーブがかかっていて、隣りの席があまり気にならないような角度に配置されていました。
夫と隣りだったので気にする必要もなかったけれど、それぞれの時間を過ごしている間はほとんど存在が感じられませんでした。
座席前部にはバッグなどを置いておける大きなスペースが、サイドにも手帳などを入れておける小さなスペースがあります。天井にあるキャビンは座席専用となっています。
座席のコントローラーやUSBは座席の上部に配置しています。6列目の後ろはエコノミークラスなので仕切りがありますが、この仕切りは安全体制になった時点で窓が閉められます。
フルフラットにしても余裕があります。
トイレは、1列目の前と1〜5列目と6列目の間の2カ所にあります。
成田発アムステルダム行きKL862:機内食(昼食)
座席についた時点でウェルカムシャンパンが出てきます。
メニューやアメニティが配られた後に、オランダのデルフト焼きの陶器に入ったナッツがサーブされました。この陶器はリピーターの間では評判らしいです。
出発した30分後くらいにメインのオーダーを聞かれます。私は和食を選びました。
和食はすごく美味しくて選んで正解でした。
後で知ったのですがKLMオランダ航空のビジネスクラスでは和食の評判がいいらしいです。夫がオーダーした洋食(ビーフシチュー)も美味しそうだったのですが、私は和食にしてよかったと思いました。
1時間くらいかけて前菜からメインを食べて、その後デザート。私はショートケーキ、夫はムースを選びました。
ワインはワインメニューから選びます。種類はそれほど多くはなくチリワインとフランスワインの2択だったので、私はフランスワインの白を2杯飲みました。
実は、エコノミークラスでも少し贅沢な気分を味わえる機内食があります。それが、『ア・ラ・カルトミール』です。
『ア・ラ・カルトミール』については別途記事にしていますので、こちらも参考にしてみてください。※ア・ラ・カルトミールは、アムステルダムから成田または羽田、パリから成田または羽田便のみで提供されています。
成田発アムステルダム行きKL862:機内食(朝食)
夕食後から朝食後までの間には、途中でCAの方がハーゲンダッツのアイスクリームやペットボトルを持ってきてくれます。
前のほうにはスナック菓子やドリンク類が自由にとれるバーがあるのですが、気が付いたらCAさんが何かと持ってきてくれるので1度しか行きませんでした。
朝食は到着の2時間くらい前にサーブされます。
朝食のメインもメニューから選びます。私はラビオリ、相方はチキンカツチャーハンを選びました。メインの他に、サラダ・フルーツ・デザートのムースがついていました。
朝食が終わった頃に、CAさんが来てデルフト焼きの陶器のプレゼントがありました。ジンが入っているとのことで、乗り継ぎフライトがある方にはビニールの透明袋に入れてくれます。
このアムステルダムの特徴的な建物を表したデルフト焼きの後ろには番号が書いてあるのですが、私たちは25番と32番でした。
全部で90種類以上あり、いくつかを並べたらアムステルダムの町並みが再現できるようになっているようです。
KLMワールドビジネスクラスのユニークなギフトをご存知ですか?
オランダの伝統的な家をかたどったミニチュアハウスをプレゼントしています。「ジュネーヴァ」と呼ばれるオランダのジンが入っています。現在全部で98種類。コレクションしてミニチュアハウスの街をつくりませんか? pic.twitter.com/FTiLtSlCAn— KLMオランダ航空 (@KLM_JP) 2018年1月18日
新しいサービス「Anytime for you」
KLMオランダ航空では2018年4月から「Anytime for you」という新しいサービスを開始しました。
Anytime For Youは、通常の食事とは別に、好きなときに、好きなものを、好きなだけ頼めるサービス。現在、成田、バンコク、ヨハネスブルグ(南アフリカ)とアムステルダムを結ぶ3路線のみでサービスを行なっている。
引用元:トラベルニュース – KLMオランダ航空、好きなときに頼める機内食「Anytime For You」などビジネスクラスサービスを紹介
このサービス、すごく魅力的です。
KLMオランダ航空のビジネスクラスは機内食も美味しくサービスも最高によかったので、新たなサービスが始まるということでさらに期待できます。
まとめ
KLMオランダ航空のビジネスクラスについて紹介しました。
エールフランスのビジネスクラスと比較するとエールフランスはシェル型の座席配置はプライバシーが確保されていて居心地がいいのですが、個人的には食事やサービスはKLMオランダ航空のほうがよかったです。
エールフランス航空のビジネスクラスについては以下の記事を参考にしてみてください。
座席のピッチが少し広めでCAさんも親しみやすい雰囲気があるし、サービスも他と比べてもなかなかいいのではないかと思いました。
乗り継ぎがある場合は、アムステルダムのスキポール空港にあるKLMクラウンラウンジを使うことが出来ます。KLMクラウンラウンジについては以下の記事を参考にしてみてください。
アムステルダムでトランジット(乗り継ぎ)の時間に余裕がある場合は、以下の記事も参考にしてみてください。
旅行手配に利用しているおすすめサービス一覧
最後に、私自身が個人旅行で利用しているサービスを紹介します。
航空券検索と予約
航空券検索はskyticketなどの一括検索サイトが便利でおすすめです。
個人的には、航空会社で直接予約をする場合は(ヨーロッパの場合は)ワンターミナルで乗り継ぎが便利なKLMオランダ航空かエールフランス航空を選ぶことが多いです。
フランスへ行くならエールフランス航空が場所によっては便利ですが、エールフランス航空とKLMオランダ航空は共同運営なので私はどちらも検索します。
個人で航空券を手配する方法については以下の記事を参考にしてみてください。
ホテル検索&予約【Booking.com】
Booking.comはホテルの取り扱い数や網羅数が世界一なので私は
ホテル検索&予約【Hotels.com】
私自身の使い方としては、Booking.comでホテルを探していて見つからない時にエクスペディアと
ホテル&航空券予約【エクスペディア】
鉄道手配&予約【フランス国鉄(SNCF)】
フランスを旅行する上で欠かせないのが国内の交通手段であるフランス国鉄(SNCF)です。SNCFのサイトからも直接予約できますが、ヨーロッパ全体を含めてスケジュールチェック・予約までできるのがOmio。
フランスの場合はSNCF(TGV)、Oui、BrabraBusなどの格安バスも網羅していて、且つ地図が表示されるのでスケジュールをたてやすいです(予約も日本語で可能です)。
レンタカー検索&予約
他にもフランス国内各地の空港にはレンタカー会社がありますが、私たちはハーツかAVISで予約をすることが多いです。どちらにするかは、借りる場所と返す場所のレンタカーオフィスが駅から徒歩圏内にあるかどうかで選びます。
現地発着オプショナルツアー【VELTRA】
ヨーロッパの田舎は交通の便が不便で一つの村や街へ行くのに1日がかりということがよくありますが、そんなときには現地発オプショナルツアーを利用します。
私も現地発ツアーは何度か利用したことがありますが、公共交通機関で行けないような不便な場所へ行くときには本当に重宝しています。
オーダーメイドの旅行なら 【旅工房】
公共交通機関(鉄道やバス)を使っていくのはちょっと厳しい…ツアーも見つからないという場合は
問い合わせは無料です。
最後まで読んでくださりありがとうございました!
この記事が少しでも旅の参考になると嬉しいです。
ヨーロッパでさくさく通信!
有償のアップグレードオファーが来るという事は、KLMに優良顧客と認識されいる証拠ですよ。
私には、有償オファー来た事がないです。。。
数百ユーロで実施している筈なんですが。
> dennさん
えっ、そうなのですか?
フライングブルーの会員になっていないので、それならすごく嬉しいです。
その1年前には相方がエールフランスで有償オファーがきてビジネスクラスに乗れたのですが、そのときはプレミアムエコノミーで予約をしていたのでプレエコのほうがチャンスがあるんだと思っていました・・・!
ちなみに私は前日にKLMでエコノミーでの出発でした^^;。