私は以前、旅行会社で国際線の予約・発券、そして新人の頃は海外渡航業務全般を担当していました。
2016年末のポルトガルへ出発する約10日前の金曜日に、夫のパスポートの残存期間が足りないことが発覚しましたΣ(T□T)。
パスポートセンターも航空会社も連絡が取れない夜のことでした。
結論からいうと1日遅れで出発することが出来たのですが、パスポートの残存期間が不足したときにどう対応するのか、このときどう対応したのか経験を基に紹介していきます。
国によって異なるパスポートの残存期間
夫は旅行から帰るまでにパスポートの有効期間が残っていれば大丈夫だと思っていました。
もちろん、アメリカやイギリスのようにそういう国もあります。
ヨーロッパのほとんどの国は、帰国時に3ヶ月以上の残存期間が必要です。
一般的には、国によって残存期間が必要だということを知らないほうが普通だと思います。旅行会社で予約を入れるときは旅行会社の方がパスポートをチェックするので万が一のときは知らせてくれます。
私たちの旅のスタイルは航空券は航空会社のサイトから直接予約、ホテルも自分で手配をするのでパスポートの残存期間のことを私が気付いてあげればよかったものを気付いていませんでしたm( ̄ー ̄)m。
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残存期間が足りないとわかったとき、まず確認すること
私たちの今回の例から状況を説明すると、出発日は2016年12月27日(火)。
残存期間が足りないと発覚したのは、12月16日(金)の22時でした。
でも出来る限りのことをやろうと、まず住んでいる都道府県のパスポートセンターのサイトを確認しました。私は諦めが悪いんです(笑)。
確認事項は2点です。
- パスポート切替申請時に必要な書類を確認
- 受取日数の確認(申請から何日目の受取になるのか)
この2点を確認することで受取日数が大幅に変わる可能性があるので、もし出発前に残存期間が足りないと気付いたときはまずこの2点を確認します。
※旅行会社経由で予約をしている場合は事前に確認するので、こういうことは発生しないと思います。
パスポート切替申請と新規申請では必要な書類が異なります。
例えば、有効期間が残っているパスポートの切替申請は氏名や本籍の住所に変更がなければ、戸籍謄本・戸籍抄本が不要となります。
戸籍抄本・戸籍抄本は場合によっては地方から取り寄せる必要があり日数がかかるので、必要かそうでないかによって受取日数が大幅に変わります。
私が住んでいる神奈川県の場合を例にします。
神奈川県の場合は申請した日からいつ受け取れるかという日程がホームページに記載されていて、カレンダーを見ると申請から6日目の受け取りとなります。(※土日、祝祭日はカウントされません)
今回の場合は、週明けの12月19日(月)に申請したら受取日は12月27日(火)と記載されていました。
受取日は私たちの旅行の出発日。
成田空港には遅くても朝の9時には着いていたいのに、受取は川崎市のパスポートセンターがオープンする朝の9時以降。
2016年は12/23が祝祭日で休日はカウントされないために受取が1日ずれているのも悔しいやら悲しいやら。祝日がなければ出発の前日に受け取れていたのに…と思うと、なんとも言えない気持ちになりました。
この2点を確認したら、以下の行動をとりました。
1. 予約をしている航空会社にコンタクトをとり空席を確認する。
私たちは行きの予約をKLMオランダ航空で予約していたので、パスポートの受取日を確認したらWEBサイトで空席状況を確認しました。
冬のヨーロッパはあまり人気がないのでネット上では空席はありました。
でも金曜の夜だったため直接航空会社へ電話することは出来ないのでどうしようと思っていたら、チャットで問合せすることを思い付きました。
私はSNSでKLMオランダ航空をふだんからフォローしていてSNS対応できることも知っていたからです。日本は夜でもヨーロッパは朝だから連絡があるかもしれないと思いました。(この場合のチャットは英語対応となります。)
事情を説明したら今回の予約をエマージェンシー扱いにしてくれて、仮予約を翌日12月28日(水)の同じフライトで抑えてくれました。
変更手数料(日本円で約3万円)はかかりますが、エマージェンシーということで予約の取り直しをする必要がなくなりました。
とりあえず予約を抑えたら、1人で夜に到着した場合の移動とか宿泊をどうするかどこでどう合流するか等々…いろいろシミュレーションをしました。
私にとっては3度目のポルトガルでも、夫にとっては初めてのポルトガルだったためです。
- 12月27日9時にパスポートを受け取った後、成田空港へ行き間に合うかどうか
→ぎりぎり間に合うかも。でもリスクが高すぎる。 - 1日遅れで出発した場合の到着日のホテルの手配、現地集合をどうするか
→初めてのリスボンに深夜到着が心配?現地集合もちょっと心配?
検討に検討を重ねて最終的な結論は夫が自分で決めました。
2. パスポートセンターで切替申請をする
12月19日(月)の朝いちで、川崎市にある本所のパスポートセンターへ切替申請に行ってきました。申請時に必要な書類は以下の3つです。
- 有効期間があるパスポート
- 一般旅券発給申請書
- 申請日前6ヶ月以内に撮影したパスポート用写真 1枚
パスポートセンターは土曜はクローズしていますが、日曜は受取のみでオープンしています。
一応18日の日曜にもパスポートセンターへ出向いて受取を早くすることは出来ないのか聞いてみたのですが、申請時に確認してみてくださいということでした。
19日の申請時に交渉してみたら、個人の過失によるものでは早めることはできないとお決まりのお役所対応であっさり冷たく断られました\(*`∧´)/。
3. 航空会社への連絡、変更日を決定
月曜の朝いちで切替申請をしたら夫は仕事に行き、予約を確定するために私は自宅に戻って航空会社に電話しました。
パスポートを受け取った足で成田空港へ向かうことも視野に入れて考えたのですが、電車がちょっとでも遅れた場合のリスクが大きいので出発日を当日の夜便の羽田発に変更しました。
変更手数料はかかりましたが、もともとの予約を行きの便だけ変更して帰りはそのままにすることが可能となりました。今回のケースは稀かもしれません。
出発日の便に空席が多かったことも理由のひとつだと考えられます。
結論:私は予定通りに夫は半日遅れで出発
私は予定通りの12月27日(火)KLMオランダ航空の成田発で出発しました。
しかもオンラインチェックイン時に有償でビジネスクラスへアップグレードになるというおまけ付きでした。夫はその日の深夜、羽田発パリ経由のエールフランス航空でリスボンへ出発しました。
残存期間が足りないと気付いてから起こした行動をまとめました。
- パスポート切替申請に必要な書類を確認
- パスポートセンターのサイトで受取日数を確認
- 航空会社サイトで空席の確認をする、予約変更する
- パスポートセンターで切替申請をする
- 航空会社の予約を確定する
航空会社のサイトから航空券を予約するときに、パスポート情報(パスポート番号・残存期間)を入力する画面がありますが残存期間が足りなくてもサイト上で警告するメッセージは出ません。
空港でのチェックイン時に残存期間が足りないとわかった時点で航空会社は飛行機には乗せません。パスポートチェックは自己責任となります。
今回の旅行では私はリスボンに深夜に到着して1人でタクシーでホテルへ移動、夫は翌朝リスボンに到着してお昼頃にリスボンのバス乗り場で合流しました。
最後まで読んでくださりありがとうございました!
この記事が少しでも参考になると嬉しいです。
tamaminさん、大変でしたね〜
この記事を読むと、tamaminさんが、とっても仕事の出来る方なんだなって良く分かります
僕も、有能期間が足りないと、直前にわかったら、諦めていたかもです(笑)
似たような件ですが、僕はアメリカに出張に行く前日にESTAの申請し忘れてた事に気付いた事があるんです
この時は、たまたま前年に出張した際のESTAの有効期限が残ってて助かりました
>Shaneさん
このときは正直、焦りました。旅行会社時代の経験と知識が役に立ったと思っています!ESTAって数年前まではなかったものなので、忘れるのもわかるような気がします。でも前年の有効期限が残っていて、よかったですね!!(^^)