ジェイアイ傷害火災保険株式会社が算出したデータによると、2016年度の事故発生率は3.4%で海外旅行で事故に遭う確率は29人に1人という統計結果が出ています。
私はヨーロッパの主要都市や人が集まる場所ではスリがいるのは当たり前だと思っていて、ふだんからかなり用心しているにもかかわらずマドリードでは泥かけスリ未遂に遭いました。
ただ私は盗難を予測してあらかじめ対策をしているので、何も盗られず未遂で済んだのはそのおかげだと思っています。
ここでは海外旅行で(特にヨーロッパで)起こりうる盗難や飛行機遅延などのトラブルの事例と、事前にできる対策を自身や知人・友人の体験を基に紹介していきます。
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海外旅行先で起こりうるトラブル
海外旅行で(特にヨーロッパで)頻繁にある盗難に関するトラブルは、大きくわけると3つだと思っています。
- 空港や駅など公共の場では荷物から目を離さない ※駅のカフェも
- 街中や人混みでスマホ(特にiPhone)を堂々と出さない
- やたら人懐っこく話しかけてくる人には注意
駅や空港など公共の場所では荷物から目を離さない
日本では空港で荷物を置きっぱなしにしてもわりと平気ですが、海外の空港や駅は置き引きが多発する場所でもあるので、大きな荷物でも絶対に目を離してはいけません。
私は到着ロビーに出る前にパスポートはバッグに入れず身につけるし、ホテルに到着するまでは決して油断しません。
街中や人混みの中でスマホ(特にiPhone)を出さない
今ではスマホなしでは何をするのかというくらいに、日本では片手にスマホを持って歩いている人・写真を撮っている人を見かけるのは普通です。
でも海外ではスマホは高級なもので特にiPhoneは人気があるので、人が大勢いる場所では出さないほうがいいです。
私はヨーロッパへ旅行するときは極力人前ではiPhoneは出しません。必要な情報は事前に調べて手帳に書いたり、スマホを出すときはiPhoneにつけたスマホリングをしっかり握って周りにも目を光らせています。
スマホリングは落下防止ですが防犯にも使えます。万が一に備えてストラップやチェーンでつないでおくとさらに安心できます。
私は極力街中で調べものをしないでいいように、事前に調べた情報は手帳に書き込み海外ではスマホを出すよりも手帳を出して確認するようにしています。※スマホは道に迷ったときなど最終手段として出します。
人懐っこく声をかけてくる人には注意する
道を探しているときや何か困ったことがあったとき、にっこり笑って親切そうに話しかけてくる人がいたら助けを借りたくなりますよね。
親切そうに話しかけてくるのに冷たくするのはなんか悪いような気がする・・・と思う方も多いと思います。
私自身も本当に困っている時に声をかけられたらそう思うし、多くの日本人は優しい気質なので思うのも仕方ありません。
本当に親切で声をかけているんだったら悪いな…と思っても、むしろ無視して逃げたほうがいい場合もあるので悪いなと思ったら「ノーサンキュー(にっこり)」でやり過ごしたほうがいいです。
盗難対策は徹底的に
盗難に遭わないようにするために実際にやっている対策です。
- パスポートは身から離さない
- iPhoneは人前で出さない(落下防止リング+ストラップ)
- 財布を入れ替える(ブランド財布は使わない)
- 現金は分散する
- 都市部や人混みではリュックは前に抱える
- 都市部では車道から遠いところを歩く
パスポートは身から離さない
5つ星クラスのホテルなら別だと思いますが、私はホテルのセーフティボックスさえも絶対安全だとは思っていません。
パスポートはタイツで手作りのパスポートホルダーに入れて、常にデニムの下にぴったり身につけています。夫はジョギング用のホールドチューブにパスポートを入れて、やはりTシャツの下に身につけています。
身ぐるみはがされるような危険な目に遭うことがなければ、これが絶対安全です。
また万が一盗まれてしまったときは手続きが面倒になるので、万が一のために必ずパスポートコピーと証明写真は手帳に入れて持っています。
旅の持ち物リストについても参考にしてみてください。
日本で使っている財布は入れ替える
私は日本で通常使っている財布を海外旅行用の財布に入れ替えています。(ブランド財布からポーターのナイロン財布へ)
さらに小銭入れを別途用意して極力お札を出さないようにしています。
現金は分散する
海外ではスリが多いことを前提に、現金は必ず分散して持っていきます。
現金は3〜4カ所くらいに、クレジットカードも2カ所に分散して保管します(クレジットカードは1枚は使う用、1枚は予備で持って行く)。
現金の隠し場所はいろいろありますが、バックパックで旅していたときはスニーカーに靴底シートを敷いてその下に隠したりファスナー付きのカーゴパンツのポケットに入れたりしていました。
現金の管理については以下の記事を参考にしてみてください。
都市や人混みの中ではリュックやバッグは前に抱える
田舎の街や村を歩くときはリュックは背負いますが、パリやアムステルダム・リスボンなどの都市部や人混みがある場所ではリュックは必ず前に抱えて持ちます。
友人の1人はポルトガルのリスボンでリュックを背負ってスリに遭いそうになっていたし、パリの凱旋門のカウントダウンに行った時には帰りに前を歩く観光客の背負うリュックのファスナーが全て開いていました。
パリの地下鉄に乗ると場所によっては構内アナウンスで「スリに注意してください」と呼びかけているくらいなので、スリはいて当たり前と思ったほうがいいです。
都市部では車道から遠いところを歩く
ヨーロッパの大都市ではオートバイによるひったくりが頻繁に起きています。予防するには車道から遠いところをできるだけ歩くことです。
私はフランスのエクサンプロヴァンスからマルセイユに日帰りで遊びに行くときに、ホテルのスタッフの方々から「バッグは前に抱えてしっかり持つように」と言われました。それだけひったくりが多いことなんだと思いました。
盗難やスリなどのトラブルに遭ってしまったら
万が一盗難などのトラブルに遭ってしまったらまずは警察に行き、手続きをします。
- iPhoneが盗まれたらiPhoneの紛失モードをオンにする
- 警察へ行く
- 手続きを行う
- 証明書を発行してもらう ※後日保険会社への請求時に必要になります。
盗難に遭ってしまった時の手続きの手順については以下の記事を参考にしてみてください。
私はオランダのアムステルダムで強盗に遭った後、すぐに警察へ行きました。モンタージュ写真を作成した結果、当時スリが多発していたエリアの常習犯だということが判明しました。
海外旅行傷害保険に加入していれば(またはクレジットカード付帯の保険で)盗難に遭ったものについては補償されます(※加入内容にもよります)。その際に証明書が必要になるので必ず証明書を発行してもらってください。
詳しくは以下の記事も参考にしてみてください。
貴重品(パスポートやクレジットカード・現金)の管理の仕方
海外では何が起きるかわからないので、私は貴重品に関しては徹底して管理をします。
- 普段使いのものと旅行用財布を変える(旅行前に入れ替える)
- 小銭入れを使う
- パスポートとクレジットカードには、スキミング防止カバーを使う
ヨーロッパではスリが多いので、私は普段使いの財布をナイロンの財布(ポーターの財布を愛用)に変えて海外用として使っています。
パスポートはタイツを使って手作りしたポーチ(私)やホールドチューブ(夫)に入れて、肌身離さず持っています。
私は3〜4カ所に分散する現金は、財布やポーチ・手帳のポケットなどに入れます。
念には念を入れて、財布にはストラップを付けてその紐をバッグのインナーポケットに結びつけます。クレジットカードやパスポートはスキミング防止カードやケースを使っています。
スキミング防止対策は重要だと考えています。
夫がクレジットカードの不正利用に遭ったのですが、どう考えてもヨーロッパを旅していたときに漏れたとしか思えず、リスクを避けるためにも私はスキミング防止カードを必ず使います。
貴重品の管理の仕方については以下の記事も参考にしてみてください。
空港でのトラブル対策
飛行機遅延やロストバゲージ対策
ヨーロッパは乗り換えも多く天候不良による遅延もわりと起きるので、私は飛行機遅延やロストバゲージに遭ったときの対策もしています。
- 1〜2泊分の着替えは機内持ち込みにする
- 海外旅行傷害保険では必ず【航空機遅延】【手荷物遅延】のオプションに加入しておく
それ以来機内持ち込み手荷物にも着替えを少し入れるようになりました。買い足したものは海外旅行傷害保険で【航空機遅延】【手荷物遅延】の補償に加入していたので保険でカバーすることができました。
トラブルに遭ってしまったら
私のようにもしトラブルに遭ってしまった場合は、航空会社から航空機遅延証明書を必ずもらうようにしてください。到着時の荷物受け取りカウンターで依頼すれば後日発行して郵送してくれます。
海外旅行の盗難防止や対応策を実体験に基づいて紹介!まとめ
- 空港や駅などの公共の場では荷物から絶対に目を離さない
- 都市部や人混みのある場所ではスマホを出さない
- やたら親切そうに声をかけてくる人には注意する
- パスポートは身から離さない
- 現金は分散する
- バッグは人混みや都市部では前に抱える
- 車道からできるだけ遠いところを歩く
- 盗難に遭ったら警察へ行き証明書を発行してもらう
これだけ対策をするのは面倒くさいと思われるかもしれませんが、何事もなく無事に帰って来るには対策をしすぎるくらいにしておくことが大切です。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
この記事が少しでも旅の参考になると嬉しいです。
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