私はガーデニング歴10年ですが、家を建てるまではガーデニングには全く興味がなく趣味になるとも思っていませんでした。
ただ小さくて狭いけれど敷地があったので何も植えないのも味気ないと思い、何もないところから庭づくりを始めました。
庭づくりの知識がない状態から始めたので試行錯誤ばかり、失敗を繰り返しながら10年経ってようやく理想の庭に近づいてきました。ここでは、
- 庭づくりがわからない
- どんな植物を植えたらいいのかわからない
- 何から始めたらいいのかわからない
- 実際に草花に触れながら覚えていきたい
- 自分で庭づくりをしていきたい
そう思っている方へ向けて(←10年前の私自身のことです^^;。)今の庭がどんなふうに作られてきたのか、自分なりにどう工夫して庭づくりをしてきたのかまとめて紹介していきたいと思います。
我が家の庭づくりが少しでも参考になれば嬉しいです。
ナチュラルガーデンを目指すならこの1冊
1. 現状を把握する(事例:我が家の庭の状況と条件)
あとから振り返ると最初に現状を把握しておけばよかったのですが、家を建てたばかりの頃は現状を把握せずに闇雲に植物を選んで植えては枯らしていました。
BEFORE
我が家は西側に面した土地で、庭の広さは約10平米(3.025坪)くらいです。
土地全体が少し奥まった場所にあるので自宅の陽当たりはあまりよくありません。でも西側に面しているので庭の陽当たりはいいです。
- 庭の広さは約10平米
- 西陽が当たる
- 土壌が悪い(掘れば砂利か泥)
- 風通しはいい
植物を本格的に植えていないときの庭の写真です。当時は小屋はなくフェンスを自作で設置していました。
AFTER(現在)
現在の庭はメインの庭にはシンボルツリーであるジューンベリーを中心に、薔薇や宿根草・ハーブなどを植えています。
フェンスは4〜5年くらいすると朽ちてきたので2度再設置した後、小屋を建てることを実行しました。掲載している写真は2017年3月に小屋を建てた後のものです。
シンボルツリー以外の植物は試行錯誤の連続で何度も失敗して、今の植物に落ち着きました。
試行錯誤しながら実際に庭づくりをやってみて2つのことに気付きました。
- 狭くても高低のある植物を組み合わせることで奥行きが出る
- 少しでもスペースがあればテーブルとチェアーを置くことで雰囲気を出せる
次からメインガーデンができていくまでの過程を紹介していきますね(〃’∇’〃)
2. どんな庭にしたいのかをイメージする
庭づくりを始めるときに、どんな庭にしたいのか漠然とでもイメージがあるとぶれずに進めやすいです。私の場合は、
- ナチュラルガーデン(フレンチガーデン)にしたい
- 小さくても家庭菜園スペースがほしい
この2つの希望を軸に庭づくりをしていきました。最初のうちは小さな家庭菜園もやっていたのですが、植えたい植物が増えたので2020年7月現在は家庭菜園スペースはやめてます(笑)。
フレンチガーデン作りの参考にした本や雑誌
ガーデニングを始めて5年くらい経った頃に1冊の本に出会いました。
この本を開いたときに私がイメージする庭がそこにありました。
東京・自由が丘にショップを持つBrocanteの松田さん監修の施行例がいくつか掲載されています。
眺めているだけで幸せな気分になる施行例が多いだけでなく、日本に合う植物をセレクトしているので無理なくフレンチガーデンを目指した庭づくりができます。
『庭と暮らせば』以外には、定番ですがナチュラルガーデン系の雑誌を参考にしました。
3. デメリットを把握して対処法を考える
私はまずは庭の状況を把握することから始めました。
- 陽当たりや環境を把握する
- 土壌改良する
- 配水管や水道管の蓋があちらこちらにある→対応策を考える
- 土地にあった植物を探す
陽当たりや環境を把握する
私が住んでいるのは神奈川県川崎市のはじっこです。最寄り駅よりも気温が1〜2度低い自然豊かな場所で、冬は寒く霜柱が立つし水が入ったバケツの表面などはよく凍ってます。
にもかかわらず、ガーデニングを始めた当初は見た目の可愛さや勉強不足で寒さに弱い植物を選んでは植えて何度も枯らしてしまっていました。
環境を把握した上で植物を選ぶことは大切です。
例えば我が家の場合は、西陽が強く陽当たりが良すぎる西側の面ではラベンダーやローズマリーがよく育ちます。でも同じラベンダーでもちょっと日陰になった場所では全く育たず消滅します。
先ほど紹介した『庭と暮らせば』には、環境に合わせた植物の種類も紹介されています。私もいくつか参考にして植物を選ぶようにしてからは枯らすことが少なくなりました。
土壌改良する
我が家の土地は造成された土地で、掘れば出て来るのは泥か砂利でした。
掘っていたらなぜかカニが出てきたこともありました。土壌はかなり悪かったです。
泥をそのままにしておくと雨が降ったときは水はけが悪く水たまりができてびちゃびちゃになり、植物も当然ながら育たないので土づくりは大切です。
レンガを敷いて水はけの悪い場所を改善したり、植物を植えたい場所は泥を掘り起こして土と腐葉土を入れ替えるなどの工夫をしました。
培養土を全て使う必要はなくて、土壌づくりには腐葉土と赤玉土(小粒と中粒)をよく使っています。
水道管や排水管の蓋があちらこちらにある→レンガの小道づくり
どのおうちにも何かしらデメリットはあると思いますが、そのひとつが配水管です。
うちの庭でもまず目についたのが水道管や配水管の蓋が狭い庭のあちらこちらにあることでした。こればかりは取っ払うことが出来ないのでどうするかを考えました。
▲2008年当時のガーデニングを始める前の自宅の庭です。
- レンガなどで隠す
- 通路にしてタイルで隠す
- 人工芝を使って周りの草木と同化させる
王道ですが『目隠し』しか方法がないのでそれぞれに工夫をしました。またレンガの小道をつくることで目線を反らすようにしました。
全体的に底上げして、大きな四角の蓋があるあたりまでレンガやタイル・枕木を使って小路をつくりました。
もともと泥の土壌ですが、泥の土壌はレンガを敷くには固いのでうってつけでした。泥の土壌を少しならして上に川砂をのせてからレンガを敷いていきました。
小さな水道管の蓋の上には雑貨や人工芝を置いたりうっすら土をかぶせたりしました。少し薄めのタイルを置くことでカバーをした箇所もあります。工事が必要になったときに困らない程度に隠しました。
4. フォーカルポイントを決める
庭のフォーカルポイントを何にするかどこにするかを決めると、庭づくりがしやすいです。
フォーカルポイントとは:建築や園芸・造園で使われる言葉で、「注視点」、「目を引く点」の意味である。洋室では暖炉、薪ストーブ、ニッチ(飾り棚)、和室では床の間、庭ではシンボルツリーやオーナメントなどが該当する。Wikipediaより
我が家の場合はシンボルツリーであるジューンベリーをフォーカルポイントとして、その手前と奥に植物を配置しています。
例えば、奥に少し背の高い植物を(宿根草リナリア)手前に紫陽花(アナベルやカシワバ)を植えています。
宿根草リナリアは背が高いので、手前にカシワバ紫陽花を植えることで高低差が出て前に倒れるのを防いでくれます。
つる性の植物などを組み合わせると奥行きが出るので、アイビーやツルハナナスなどつる性の植物も組み合わせています。
5. 土地に合う植物探し
植物の選び方に関しては何度も失敗して試行錯誤を繰り返しました。
シンボルツリーを選ぶときは低木から高木まで種類があるのでどのくらいの高さまで育つのか、植物も伸びる高さをラベルを見て決めると失敗が少ないです。
現在自宅で元気に育っている植物をリストアップします。
- ジューンベリー(高木)
- セイヨウニンジンボク(やや日陰)
- ブルーベリー、ビルベリー
- ローズマリー ※陽があたる箇所のみ
- 薔薇各種
- 宿根草(リナリア、ベニカノコソウ、バーベナ、オダマキ、エキナセア、モナルダ)
- 宿根草(ティアレア)※日陰向け
- 紫陽花
- ハーブ各種(ミント類・レモンバーベナ・フレンチタイム・ラベンダー・チェリーセージ)
- ヘビイチゴ
- ヒメイワダレソウ
- グレコマ
- ワイルドアイビー
- 球根類(ムスカリ・スズラン・スノードロップ・チューリップ)※日陰でも育つ
- クリスマスローズ ※日陰向け
- エリゲロン
植物選びの例
陽当たりのいい西側といっても、植物や雑貨で影になる部分もあります。私は日向が好きな植物と日陰のほうが育つ植物の両方を組み合わせています。
以下の記事も参考にしてみてください。
6. まとめ
ガーデニング初心者の私が今の庭をつくり上げるまでの過程と育てやすい植物を紹介しました。
- 陽当たり状況や環境を把握する
- 土壌を確認する→土づくり
- 配水管や水道管の蓋があちらこちらにある→対応策を考える
- フォーカルポイントを決めて植物を配置する
- 土地にあった植物探し
土づくりなど環境を整えてあげた上で植物を選ぶことが大切ですが、その土地に合う植物は様々だし必ずあるので楽しんでやることが一番です。
最後まで読んでくださりありがとうございました!
この記事が少しでも参考になると嬉しいです。
我が家の小さなガーデンが2019年7月発売の【Garden & Garden Vol.70】(P40〜43)にも取材掲載されました。
庭に植えている植物はインスタグラムでも発信していますので、よかったらインスタグラムも確認してみてください。
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