私はフランスの田舎が大好きで、これまで南西部を中心とするフランスの田舎には10回以上訪れてきました。
2016年にはインスタグラムで知り合ったフランス人友人ファミリーを訪れ、それ以来近くへ行くときには寄ってガーデンを見せてもらったり近郊の村を案内してもらったりしています。
私の自宅の庭もフランスの田舎にいるかのような雰囲気を出したくて、手のかからないナチュラルなフレンチガーデンを目指して庭づくりをしています。
私がふだんから目指しているのは3つです。
- 頑張りすぎない庭づくり
- 手のかからない植物選び
- ナチュラルガーデンに合う植物選び
私自身は庭づくりを始めたときはそれまでガーデニングに興味もなく、やったこともありませんでした。何から始めたらいいのかわからず試行錯誤で失敗もたくさんしました。
ここでは10年かけて試行錯誤して見つけた、ナチュラルガーデンに合う育てやすい丈夫で手のかからない植物や草花を紹介していきます。
何もない状態から始めた庭作りについては以下の記事も参考にしてみてください。
自宅の庭の取材を受けて表紙に掲載されました!
ナチュラルガーデンを目指すならこの1冊
事例:庭の全面図
我が家の庭は西側に面していて、広さ約10平米(約3坪)くらいの決して大きくはない庭です。
庭が全面的に西側に面しているので陽当たりはいいですが、大きく育ったジューンベリーやローズマリーのあしもとは日陰になっています。
グランドカバーに最適な草花
グランドカバーに一般的に使われる植物は6種類くらいあります。
私はこの全てを我が家の庭に試しました。
- クリーピングタイム ※やや日陰で狭い場所には育たなかった
- イブキジャコウソウ ※やや日陰で狭い場所には育たなかった
- ヒメイワダレソウ
- グレコマ
- ヘビイチゴ
- クローバー ※育ちすぎた
私はメインガーデンのレンガの足もとをクリーピングタイムでいっぱいにしたかったのですが、やや日陰だったこの場所では育たずコンクリートの壁際に植えたものは元気に育ち増えています。
失敗例
クローバーも以前別の場所に種を撒いたことがありますが、狭い場所に茂りすぎてさらに巨大化して大変なことになったのでクローバーはそれ以来選びません\(;゚∇゚)/
▲クローバーは強健で茂りすぎるので、オススメしません💦
ヘビイチゴ+ヒメイワダレソウ+グレコマ
ヘビイチゴとヒメイワダレソウは元気に育っています。グレコマも元気すぎるくらいですが、手に負える範囲です(ときどき引っこ抜く程度で大丈夫です)。
狭い敷地でやや日陰があるのなら、個人的には葉っぱがかわいくナチュラルな雰囲気になる「ヘビイチゴ+ヒメイワダレソウ+グレコマ」の組合せをオススメします。
ヒメイワダレソウは冬には休眠期となり枯れるため、この3つを組み合わせると冬でもグリーンがあって重宝します。
庭のポイントに!花持ちがよくて手のかからない宿根草
ベニカノコソウ
ベニカノコソウの赤(コッキネウス)はフランス南西部の田舎の村でもよく見かける、さりげなくかわいい宿根草です。
この花がひとつあるだけでフランスの田舎の雰囲気になるから不思議です。
寒さにも暑さにも強く、我が家では陽当たりのいい場所でもやや日陰の場所でも元気に育っています。
宿根草リナリア
涼しげに咲くその姿が風に揺れるように咲く宿根草です。我が家ではカシワバアジサイの後ろに植えています。
溢れ種で増えていくところや葉っぱの形も涼しげでかわいいのでナチュラルガーデンにはオススメの宿根草です。
意図しない場所に溢れ種で増えて、生えているところもかわいいです。
トラノオ ベロニカ
トラノオはいくつか買ってみてイメージと違ったものも多くあったのですが、「トラノオ ベロニカ」はイメージに合った宿根草でした。
涼しげに咲くその姿がナチュラルガーデンにぴったりです。高さは15〜20cmくらいです。
三尺バーベナ
素朴に咲く宿根草です。丈夫で花持ちがいいので手入れ不要なところは他の宿根草と共通していますが、薄い紫色がポイントになりかわいいです。
小さなかわいらしい花を咲かせて、高さは約30〜40cmくらいになります。
エキナセア
狭い我が家ではポイントになるように1株だけ植えています。ハーブなどのグリーンが多い中に植えるとポイントになってかわいいです。
花弁の大きさは直径5cmくらい、高さは30cmくらいまで伸びます。
アネモネ
儚く風に揺れる様子がとても可愛い宿根草です。アネモネにはいくつか種類があり、我が家では3種類くらい植えています。
蕾から既に美しく、咲くまでの様子を眺めるのも楽しいです。
日陰でも育つ・むしろ日陰のほうがいい宿根草
ティアレア
宿根草ティアレアは日陰のほうが花持ちがいいです。我が家ではジューンベリーの足元やローズマリーの影になっている部分に植えています。
花弁全体は直径約2cmくらいで全体の高さは10〜15cmくらいでこんもりとした感じになります。
ティアレアは小さな白い花を咲かせます。日陰のほうが花持ちがよく明るくしてくれるのでかなり気に入ってます。
一年草やハーブ
植物と植物のつなぎの役割も含めて一年草やハーブも植えています。
イングリッシュラベンダー
ハーブといえば真っ先に思う浮かぶのがラベンダー。
涼しげに咲くその草姿も色も香りも最高に好きなハーブです。
私はラベンダーが大好きで庭づくりを始めたときにあちらこちらにたくさん植えたのがラベンダーでした。
ラベンダーはいくつか種類がありますが、香りやドライにして楽しめるイングリッシュラベンダーやラバンティン系が大好きです。
ラベンダーは花穂もすごくかわいいのですが、私は花穂が開く直前の蕾をカットしてドライにして楽しみます。
フランス南西部や南仏ではドライにして楽しむラベンダーの種類はラバンディン系のラベンダーグロッソが多いですが、グロッソは株が大きく育つので場所を選んで植えた方がいいです。
イングリッシュラベンダーも香りがいいので、我が家では両方植えています。
キャットミント
キャットミントは小さな薄い紫色の花を咲かせます。ハーブの中でもこじんまりと増えすぎないのでオススメです。
マトリカリア / ジャックポット
マトリカリアは1年または2年草で、ジャックポットは宿根草です。花の見た目も大きさもそっくりなのですが、マトリカリアは直立性でジャックポットは這うような形で花を咲かせます。
マトリカリアは高温多湿を避ければ夏越しできる多年草でもあります。タネまきや挿し木でも増やすことができます。
ニゲラ
野にさりげなく咲いているかのような雰囲気を出してくれる1年草です。1年草ですがこぼれ種でどんどん増えます。
かわいくはかない雰囲気で咲く花なので、ナチュラルガーデンには欠かせないです。狭い庭でも邪魔になりません。
苗が見つからなくても種からでも育つので、気軽に育ててみてもいいと思います。
ブラキカム
ナチュラルガーデンには定番の一年草です。一年草だとわかっていてもついつい買ってしまうくらいに可愛いです。
運が良ければこぼれ種で増えます。
鉢からこぼれ落ちたかのようにアレンジするとこぼれ種から増えたように見えて、可愛いお花です。
ハーブについては以下の記事も参考にしてみてください。
ナチュラルガーデンに合う宿根草や草花まとめ
頑張りすぎないナチュラルガーデンに合う宿根草や草花を紹介しました。
- グランドカバーに最適な草花
- 庭のポイントに花持ちがよくて手のかからない宿根草
- 日陰でも大丈夫な宿根草
- 1年草やハーブ
春にオススメの植物は以下の記事も参考にしてみてください。
最後まで読んでくださりありがとうございました!
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