私自身も初夏にフランス旅行を予定しているので入国禁止や渡航制限になることで既に支払済のホテル代はどうなるんだろう?とか、もしキャンセルしたら航空券代はいくらか戻るんだろうか?とかモヤモヤしています。
航空会社のチケットには種類があり手数料のみで払い戻しが可能なチケットもありますが、安いチケットは払い戻し不可のものが多いです。※予約した航空券に書いてあります。
そんな中で調べて知ったのが【旅行変更費用補償】や【旅行キャンセル補償】という補償の存在。
私はヨーロッパで何度か航空機遅延を経験して痛い目に遭っているので海外旅行傷害保険に加入するときには必ず【航空機遅延補償】と【航空機寄託手荷物補償】の2つは付けますが、【旅行変更費用補償】や【旅行キャンセル補償】については気にしたことがありませんでした。
ここでは備忘も兼ねて【旅行変更費用補償】と【旅行キャンセル補償】について書いてみたいと思います。
海外旅行傷害保険に付ける旅行変更費用補償とは?
【旅行変更費用補償】は被保険者が各保険会社が定める事由により出国を中止した場合、または海外旅行を途中で取りやめて帰国した場合に保険金が支払われる補償のことです。
旅行変更費用補償で補償されるもの(各保険会社が定める事由)
旅行変更費用補償特約で保険金が支払われる主な例の詳細は保険会社のホームページを調べた方がいいですが、一つ一つ調べてみたところ内容はほぼ同じでした。
- 死亡・危篤した時(3親等までの家族)
- ケガや病気で入院した時(所定の期間あり)
- 遭難
- 救助
- 火災・台風・災害などで所定の金額の被害があった時
- 裁判で呼び出しされた時
- 渡航先で地震・テロ行為等があった時
- 官公署の命令、外国の出入国規制または感染症による隔離が発せられた時
- 日本政府より避難指示があった時
※1から5の対象は被保険者と同行予定者となります。
支払われるものは主に以下のものです。
- 出国中止費用(出国中止したことにより支払った費用)
- 中途帰国費用(中途帰国したことにより支払った費用)
※ツアーなどの企画旅行の場合は別途算出方法があります。
旅行変更費用補償各社比較
旅行変更費用補償を取り扱う保険会社の比較表です。※価格コムに記載のものを抜粋しました。
ジェイアイ傷害火災 | 損保ジャパン日本興亜 | 三井住友海上 | 東京海上日動 | AIG損保 | チャブ保険 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
名称 | 旅行キャンセル費用 | 旅行変更費用特約 | 旅行変更費用特約 | 旅行変更費用特約 | 旅行変更費用補償特約 | 旅行変更費用特約 | |
ネット加入 | ○ | x | x | x | x | x | |
対面加入 | - | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
補償額 | 5、10、20、30万円 | 20、40、60、80、100万円 | 30万円、60万円 | 10、20、30、60、90、120、150万円 | 10、15、20、25、30万円 | 上限150万円 | |
保険期間 | 31日まで(観光・商用に限る) | 90日まで | 90日まで | 90日まで | 90日まで | 3ヶ月まで | |
対象 | 航空券、宿泊券の単独補償可 | ||||||
支払事由 | 死亡 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
入院 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
通院 | x | x | x | x | x | x | |
交通機関の運休・遅延 | x | x | x | x | x | x | |
急な出張 | x | x | x | x | x | x | |
裁判 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
火災・災害による家屋損害 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
感染症 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
避難指示 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
遭難 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
現地で地震・テロ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
参考元:価格コム(海外旅行保険の選び方)
よくあるお問い合わせにもありますが「空港に向かう電車が大幅遅延で間に合わなかった」という場合には補償されないので注意してください。
損保ジャパン日本興亜の旅行変更費用補償の詳細をみる
*コロナウイルスに関する海外旅行傷害保険の取り扱いについての記載をみる
ジェイアイ火災保険(tabiho)の旅行変更費用補償をみる
*コロナウイルスに関する案内をみる(PDF)
ジェイアイ火災保険の場合は旅行キャンセル費用と旅行中断費用は別々のオプションになっています。
旅行変更費用補償に入るには?加入する時の注意点
旅行変更費用補償は単独での申し込みはできません。
- 旅行当日の申し込みは出来ない(前日までに申し込む)
- 各国に対する避難勧告または渡航中止勧告が出る前に申し込んでいること
- ジェイアイ火災保険(tabiho)以外は対面申し込みとなる
外務省から危険情報または感染症危険情報として「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」または「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」が発せられた後に申し込んでも補償はありません。
補償対象となるのは、各国に対する退避勧告または渡航中止勧告発出前にご契約いただいた場合に限ります。
または外務省や各国より「入国後や帰国後14日間自主待機」が命じられている場合も補償の対象になります。※発表した後のキャンセルや変更の場合に限ります。
海外旅行傷害保険(旅行変更費用補償)の申し込み先
海外旅行傷害保険への申し込みは上に挙げた保険会社の中では、ジェイアイ火災保険以外は全て代理店を通しての対面での申し込みとなります。
ジェイアイ火災保険のみネットでの申し込みが可能ですが、傷害死亡補償額は最高3000万円までとなります。※3000万円以上の補償で入りたい場合は対面のみとなります。
旅行変更費用補償額の選び方
各社により補償金額が異なるので迷うかもしれませんが、私のように航空券とホテルを別々で手配している場合は以下の項目から補償額を考えます。
- 航空券代(渡航中止になった場合の航空会社の払い戻し額を事前にチェック)
- ホテル代(変更不可の場合)
- 事前に手配した移動費用(電車やバス)
- 現地ツアー費用
- レンタカー費用
私たちの場合は期間も短く補償額もそれほど高いものでなくていいので、ジェイアイ火災保険の旅行変更費用補償額20万円を選びました。
各補償については以下の記事も参考にしてみてください。
海外旅行傷害保険に付ける旅行変更費用補償とは?まとめ
海外旅行傷害保険に付ける旅行変更費用補償について備忘を兼ねてまとめました。
返金不可で予約をしたホテル代などは加入した保険で補償されることになりました。詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
この記事が少しでも旅の参考になると嬉しいです。