元祖鶏飯を提供するレストラン「みなとや」は、奄美大島の赤木名(笠利町外金久)の海岸から近い場所にあります。昭和20年に旅館として開業し、今はレストランのみ営業を行っているレストランです。
奄美が地元である私自身もみなとやのことは小さい頃から知っていて、たまに連れて行ってもらっていました。行きたいときに入れなかったら困るからあまり教えたくないのですが(笑)、奄美で食べる鶏飯はここが一番です。
昭和43年4月、現在の天皇皇后両陛下(当時は皇太子殿下・妃殿下)がご来島の折、奄美を代表するお食事として当館の鶏飯が提供され、お二人が「おいしい、もう一膳」とおかわりまでなされ、大好評をいただきました。みなとやオフィシャルサイトより
奄美大島の郷土料理「鶏飯(けいはん)」を食べるなら、元祖鶏飯「みなとや」で本物の味を
みなとやで提供されるメニューは、「鶏飯」を主に「もずく」や「鶏皮の炙り焼き」などの一品料理があります。鶏飯は大人1人1,100円(子供用は550円)。※何れも2022年8月時点での税込価格です。
鶏飯はどんな料理かというと、数種類の具材をご飯にかけて、地鶏のスープをたっぷりかけていただくもの。具材は主に6種類です。
- 卵焼きを千切りにしたもの
- 地鶏をさいたもの
- しいたけ
- ネギ
- パパイヤの漬物
- たんかんの皮をドライにして刻んだもの
奄美では何ヶ所かで鶏飯を食べることができますが、美味しい鶏飯は地鶏(親鶏)を使っているかどうかなど、スープがポイントとなっています。地鶏且つ親鶏じゃないとスープのコクが出ません。
龍郷町に「こっこ家」という鶏飯用のお肉専門店がありますが、母は自宅で鶏飯を作るときには必ずこのお店で買った新鮮な親鳥の肉を使います。
みなとやでは鶏飯のために育てている赤木名の地鶏を使っています。
鶏飯をオーダーすると、具材が載せられたお皿、ご飯が入ったおひつ、スープが入った鍋が個別に運ばれてきます。※おひつは共通です。
好きな量だけご飯をよそい、具材を載せてスープをたっぷりかけていただきます。スープはたっぷりひたひたになるくらいにかけたほうが美味しいです。※食べ方を説明した紙も一緒に添えられています。
鶏飯以外の一品料理もいくつか一緒にオーダーしました。
“鶏皮の炙り焼き”は、パリッとした皮に地鶏ならではのコリコリした食感が美味しい!あっさりとした塩味がかえって食を進めます。
“ピリ辛手羽”は、ピリッとアクセントがある辛さが効いています。外側のカリカリに対して、しっかりとコクのある中身とのギャップがなんとも言えません。これも美味しい!
“鶏の味噌漬け”は、意外とあっさりしています。厚くも薄くもない厚みが食べやすく、鶏飯とも合います。
鶏飯を食べるときは、私はいつも具材を2回に分けて2杯分食べます(笑)。コクのあるスープが美味しいので、食が進む、進む……。一緒に行った大学生の甥っ子はごはんをたっぷり入れて、3杯食べていました!
元祖鶏飯が食べれる「みなとや」は、コロナ感染予防のため現地での予約制をとっています。食材がなくなり次第終了となります。
開店時間は11時で、お店をオープンするかどうかは当日に決定します。
私たちが到着した10:50には既に大勢並んでいて、その時点で予約できた時間は13:10からの枠でした。
余談ですが、実家の母も鶏飯を作りますが、赤木名発祥というだけあり具材も味も同じです。
奄美で郷土料理の「鶏飯(けいはん)」を食べたいと思ったら、みなとやへ行けばまず間違いがありません。コクのあるスープの元祖鶏飯は、一度食べたら忘れられない味です。
奄美空港からも車で約15分と近い距離にあるので、ぜひ味わいに訪れてみてください。
元祖鶏飯が食べれるみなとや
- 〒894-0513 鹿児島県奄美市笠利町大字外金久81
- 営業時間:11:00〜15:00
- オフィシャルサイト:minatoya.amamin.jp/
※電話での事前予約は行っておりません。
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