ガトー・バスク(Gâteau Basque)。
フランス南西部バスク地方の焼き菓子です。
ガトー・バスク(仏: gâteau basque、バスク語: etxeko bixkotxa / biskotx / pastiza、西: pastel vasco)はフランス領バスクラブール地方発祥の菓子。
厚めに伸ばしたアーモンド入りのクッキー生地にこの地方の特産品のひとつでダークチェリーの一種のスリーズ・ノワール(仏:cerise noire)を入れ、ローブリュー(ラウブル)と呼ばれる飾りをつけて焼いたものが正式なガトーバスクである。Wikipediaより
私がガトー・バスクを初めて知ったのはフランス南西部トゥールーズへ行ったとき。見た目は素朴なのに、一口食べると外側のカリッカリ&サクサクとした生地の食感と中に入っているカスタードクリームのコラボが美味しい!食べた瞬間から虜になりました。※トゥールーズで販売されているガトーバスクは中身がカスタードクリームです。
トゥールーズではガトーバスクを販売しているパティスリーは一つしか見つけられませんでしたが、ガトー・バスクの本場、バスク地方へ行ったらどのパティスリーにもガトー・バスクが店頭に並びます。
お店により特徴があるので、有名店は全て通ってガトー・バスクを食べ比べました。
この記事では合計5つの有名店のガトー・バスクを紹介します。
ガトー・バスクの種類
ガトー・バスクはお店によって置いてある種類は限られますが、おおよそ3〜5種類あるようです。
- スリーズ(黒さくらんぼジャム入り)
- カスタードクリーム
- ショコラ
- 柑橘類(りんごなど)
- ノワゼット(ヘーゼルナッツ)
トゥールーズにはスリーズはなかったけれど、バスク地方ではどのお店にもスリーズは必ずあります。
バイヨンヌの有名店+知る人ぞ知る地方の有名店を食べ比べ
私が行ったのは全部で5店舗です。
好みで選ぶなら、私はMaison Adamのガトー・バスクの焼き加減が好きです(ちょっと固め)。※Maison Adamは元祖マカロンでも有名なパティスリーです。
Pâtisserie Lionel Raux(バイヨンヌ)
Patisserie Lionel Raux
プティ・ガトーやボンボンショコラでも有名で、店内には色とりどりのスイーツが並び美しい。(許可をいただいて撮影しました)。
- クリーム、スリーズ、ショコラの3種類
- 1人用サイズあり(1個2.40ユーロ〜)
Patisserie Lionel Raux
市場の近くなので朝市のついでに寄ってみるのもいいです。
- Pâtisserie Lionel Raux
- 7 Rue Bernadou, 64100 Bayonne, フランス
J.P.Heynard(バイヨンヌ)*閉店
優しいムッシュがオーナーであるJ.P.Heynardは、バイヨンヌの中心地ではあるけれど喧騒から外れた場所にある地元密着型のブーランジュリー(パン屋さん)。
昔ながらの地元密着型のお店で焼き菓子の数が限られるため、私たちが行ったときは既に品数も少なくなっていました。
バスク地方では有名な元祖マカロンも売っています!
私のような旅行者は一度に大きいサイズを全て食べられないので、1人用サイズがあるところも嬉しいです。
- クリーム、スリーズ、ショコラの3種類
- 1人用サイズあり(1個2ユーロ)
スリーズの1人用は既に売り切れていて買えず。。スリーズは既に売り切れていたのでカスタードクリームと元祖マカロンを1個ずつ買いました。
スリーズも食べてみたい。。
優しいムッシュ。
許可を得て店内含めて快く撮影させていただきました。
- J.P.Heynard
- 8 Rue des Gouverneurs, 64100 Bayonne, フランス
PARIÈS(バイヨンヌ、サン・ジャン・ド・リュズ、ビアリッツ)
Parièsはバイヨンヌだけでなく、サン・ジャン・ド・リュズとビアリッツ、ボルドーにも店舗がある大手パティスリーです。
品揃えが多く、ガトー・バスクだけでも5種類ありました。
- 柑橘類(りんご)、クリーム、スリーズ、ショコラ、ノワゼット(ヘーゼルナッツ)の5種類
- 1人用サイズあり(1個2ユーロ)
スリーズとノワゼットを1個ずつ購入。
生地は固めで甘すぎず、カップが硬めなので食べやすいです。さくさくっとした生地が黒さくらんぼジャムと重なり、口の中でほろほろっと崩れる食感がたまりません。
ノワゼットは他のお店ではあまり見かけなかったので、スリーズ以外ではノワゼットがオススメです。
Parièsは見るからに華やかです。ガトー・バスク以外にショコラも有名なので、お土産で買うのにもいいと思いました。
1月限定で買えるガレット・デ・ロワもブリオッシュ生地とパイ生地の2種類がありました。
- PARIÈS
- 14 Rue Port Neuf, 64100 Bayonne, フランス
- 営業時間:月〜土 9:00〜19:00 / 日 9:00〜13:00
Maison Adam(サン・ジャン・ド・リュズ&ビアリッツ)
Maison ADAMは元祖マカロンでも有名なパティスリー。
Maison ADAMのガトー・バスクは見た目がダントツで美しく、生地が少し固めでサクサク。
- ショコラ、アプリコット、クリーム、スリーズの4種類
- 1人用サイズあり(1個2.20ユーロ)
Maison ADAMはガトー・バスク以外にも元祖マカロンが有名且つ美味しいです。
スリーズはもちろん、他の店舗にはなかったアプリコットも美味しかったです!
ビアリッツ
- Maison Adam
- 27 Place Georges Clemenceau, 64200 Biarritz, フランス
- 営業時間:毎日(9:00〜19:00)
サン・ジャン・ド・リュズ(2店舗)
- Maison Adam
- 6 Rue de la République, 64500 Saint-Jean-de-Luz, フランス(営業時間:9:00〜19:00)
- 49 Rue Léon Gambetta, 64500 Saint-Jean-de-Luz, フランス(営業時間:10:00〜19:00)
Moulin de Bassilour(Mill Bakery Pastry Bassilour)(Bidart)
Moulin de Bassilour(Mill Bakery Pastry Bassilour)は郊外にあるパティスリーです。車でないと行けない場所にあるにも関わらず常に賑わい、行列ができるほど人気のパティスリー。
ガトー・バスクは見た目も味も他とは少し異なります。スリーズがたっぷり入って、外側の生地がサクサク。ほろほろっと崩れる食感とスリーズの甘さのバランスが絶妙。
- Moulin de Bassilour(Mill Bakery Pastry Bassilour)
- 1129 Rue Bassilour, 64210 Bidart, フランス
- 営業時間:毎日(8:00〜13:00 / 14:30〜19:00)
バイヨンヌの有名店+知る人ぞ知る地方の有名店を食べ比べまとめ
今回食べたガトー・バスクはどこも美味しく味に関しては順番はつけられません。ただ、お土産にするなら以下の2店鋪がおすすめです。
- Pariès
- Maison ADAM
この2店舗は現地で楽しみたい。
- J.P. Heynard
- Patisserie Lionel Raux
夏はちょっと厳しいですが、焼き菓子なので冬なら数日は日持ちすると思います(私は持って帰り10日間くらい経ったものを日本で食べましたが大丈夫でした。笑)。
バスク地方のガトー・バスクを紹介しました!
東京でガトーバスクを食べられないか調べたら、2軒お店がありました。白金高輪にあるメゾン・ダーニはガトーバスク専門店です。
オーナーがバスク地方で修行をされていて、今回訪れたMaison ADAMも郊外のMill Bakery Pastry Bassilourもオーナーから教えてもらいました。
町田市にある【Patisserie Faon(パティスリーファン)】でもガトーバスクを販売しています(Yahoo!に記事が掲載されました)。
【町田市】ここでしか味わえないフランスの伝統菓子「ガトーバスク」を見つけた!完成度が高くリピ決定
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