海外旅行へ行くときには航空券を予約しますが、航空券とセットでかかってくるものが燃油サーチャージです。
▲航空会社から直接チケットを買った時のレシートサンプル
この燃油サーチャージは原油価格により変動するもので、2ヶ月ごとに原油価格から金額が見直されます。
2019年10・11月発券分は現在のゾーンDからゾーンCに引き下げることが決定しており、ヨーロッパの場合は片道の燃油サーチャージが約10,500円になります(それまでは14,000円)。※ゾーンについては後述します。
ここでは主にヨーロッパ行きをメインとした燃油サーチャージの確認の仕方と、ゾーンについて説明していきます。
ヨーロッパ行き燃油サーチャージ(fuel-surcharge)
燃油サーチャージ(fuel-surcharge)のゾーン表
燃油サーチャージは原油による価格変動から算出されるもので、航空会社共通の基準としているゾーン表をもとに2ヶ月ごとに見直しがされています。
▲クリックで拡大します。
ゾーンA | ゾーンB | ゾーンC | ゾーンD | ゾーンE | ゾーンF | ゾーンG | ゾーンH | ゾーンI |
3,500円 | 7,000円 | 10,500円 | 14,000円 | 17,500円 | 21,000円 | 25,000円 | 29,000円 | 32,000円 |
※片道の金額です。
※航空会社によって若干の差があります。
燃油サーチャージ額はシンガポール ケロシン価格とドル円為替レートを用いて算出されるもので、3〜4ヶ月前のケロシン価格の平均から算出され決定します。
ケロシンは「灯油」や「ジェット燃料」の石油製品のもととなる石油成分の一つ。アジアの石油製品取引の中心地であるシンガポール市場で取引されるケロシン価格のことをシンガポール・ケロシンといい、アジアの各航空会社が燃料油価格に応じ運賃に上乗せする燃油サーチャージの算定基準となっている。引用元:野村證券オフィシャルサイト – 証券用語解説集
>> 原油価格リアルタイムチャートをみる
金額はだいたい1ヶ月前くらいから各航空会社により発表されます。
2019年8月1日〜9月30日発券分
2019年8・9月発券分は燃油サーチャージはゾーンDでした。
2019年6月1日〜7月31日発券分
2019年6・7月発券分は燃油サーチャージはゾーンCでした。
2019年4月1日〜5月31日発券分
2019年4・5月発券分は燃油サーチャージがゾーンBになり、大幅値下げとなりました。
2019年3月まではゾーンEだった燃油サーチャージ(ヨーロッパ往復で約34,000円〜40,000円)が2019年4・5月はゾーンBになりました(約13,000〜14,000円)。
以下は2019年4・5月発券分のヨーロッパ行き航空会社の燃油サーチャージ(片道)です。
航空会社 | 2019年2・3月発券 | 2019年4・5月発券 |
---|---|---|
KLMオランダ航空(KL) | 17,000円 | 6,500円 |
エールフランス航空(AF) | 17,300円 | 6,800円 |
全日空(NH) | 17,500円 | 7,000円 |
JAL(JL) | 17,500円 | 7,000円 |
スカンジナビア航空(SK) | 9,000円 | 7,000円 |
ブリティッシュエアウェイズ(BA) | 17,500円 | 7,000円 |
フィンランド航空(AY) | 17,500円 | 7,000円 |
LOTポーランド航空(LO) | 16,900円 | 6,400円 |
イベリア航空 | 17,500円 | 未発表 |
ルフトハンザ航空(LH) | 16,800円 | 6,300円 |
オーストリア航空(AS) | 17,600円 | 7,100円 |
スイス航空(LX) | 17,600円 | 7,100円 |
アリタリア航空(AZ) | 17,800円 | 7,300円 |
※実際には燃油サーチャージ以外に空港税がかかります。空港税は国や空港によって金額が異なります。
私たちの場合は早めに航空券を予約したほうがチケット代が安いので割と早めに予約をしますが、燃油サーチャージが決まる前後のタイミングで予約をする場合は必ずチェックします。
参照:燃油サーチャージ(fuel-surcharge)過去(2005〜2019)の推移 ※個人的に利用した航空会社と時期より算出
燃油サーチャージ(fuel-surcharge)は日本では2005年から導入されました。
参照:Wikipediaより
※発券した時期はだいたい出発月の半年前〜1年前くらいになります。燃油サーチャージだけでなく空港税も含まれるため、概算として参考程度に見てください。
2019夏 | KLMオランダ航空 | 34,600円 | ゾーンD |
2018冬 | エールフランス航空 | 31,430円 | ゾーンD |
2018夏 | エールフランス航空 | 31,370円 | ゾーンD |
2017冬 | エールフランス航空 | 29,330円 | ゾーンC |
2017夏 | エールフランス航空 | 26,610円 | ゾーンC |
2016冬 | KLMオランダ航空 | 14,960円 | ゾーンB |
2015夏 | エールフランス航空 | 39,950円 | ゾーンE |
2014夏 | KLMオランダ航空 | 55,600円 | ゾーンG |
2013夏 | エールフランス航空 | 66,000円 | ゾーンG |
2009夏 | エールフランス航空 | 21,570円 | ゾーンC |
2006夏 | KLMオランダ航空 | 25,400円 | ゾーンC |
2005夏 | KLMオランダ航空 | 21,340円 | ゾーンC |
実際の原油価格推移と比べると一致しています。
引用元:原油価格リアルタイムチャートより(2019年3月確認)
- 2013年〜2015年は高い
- 2016年に一度下がっている
- 2017年から2018年は少し上がり気味
参照:燃油サーチャージと航空運賃の推移
- 2016年冬(年末年始)ポルトガル:航空運賃134,220円(燃油サーチャージ14,960円込み)※行きも帰りもシートプラス料金が含まれています(約16,000円)。
- 2017年夏(8月のお盆休み)フランス・トゥールーズ:航空運賃200,650円(燃油サーチャージ26,610円込み)※行きは金額差があまりなかったのでプレミアムエコノミーを利用しました。
- 2017年冬(年末年始)スペイン:航空運賃177,080円(燃油サーチャージ29,330円込み)※行きも帰りもシートプラス料金が含まれています(約16,000円)。
- 2018年夏(8月のお盆休み)フランス・リヨン:航空運賃213,750円(燃油サーチャージ31,370円込み)※行きも帰りもシートプラス料金が含まれています(約16,000円)。
- 2018年冬(年末年始)フランス・パリ:航空運賃186,940円(燃油サーチャージ31,430円込み)※行きはプレミアムエコノミー利用
燃油サーチャージまとめ
燃油サーチャージについて(主にヨーロッパ)紹介しました。
最後まで読んでくださりありがとうございました!
この記事が少しでも旅の参考になると嬉しいです。
同じ年でも予約のタイミングでちがうね。
来年はヨーロッパに行きたいと思ってるから
ちゃんとチェックしてから予約しまーす☆
(こちらのブログ初コメ)
> キヨちゃん!!
わ〜〜嬉しい!
新しいブログ開設していてもやっぱり基本はヤフブロだから(^^)。
今回燃油サーチャージをしっかり調べてみたよ!
キヨちゃん、来年はヨーロッパなんだ〜。
どこへ行くのかな?自分の旅じゃなくてもワクワクするよ♩
はじめまして。
数年前から南西フランスに行きたくて貴ブログを拝見していました。
今年こそ、と思い4月を待ち航空券予約!と思ったら、今週下がった金額がいろいろ検討しているうちにあっという間に3月時値段並みに。私もKLMかAFなのですが、今週予約殺到で会社側が値を釣り上げたのでしょうか。。。
もう押さえられました?
> すももさん
はじめまして。
ブログを読んでくださり、コメントもありがとうございます!
ご出発はいつ頃でしょうか・・・?
時期にもよるのですが、航空会社の座席はエコノミー席でも段階があり安い席から徐々に埋まっていきます。例えば夏休みや秋休みなど日本で休みを取りやすい時期は予約も集中するため予約が埋まり値段が上がった可能性があります。
航空会社のサイトから予約をする場合は(私もいつもそうなのですが)ユーロの変動も影響するので、多少上がったり下がったりもあります。ちなみに今日の段階では1000円くらい上がっていました。
私は年末の航空券を今月に予約する予定です(年末はあまり人気がないので慌ててはいないのですが、コースが決まり次第予約の予定です)。
9月のシルバーウィークです。4月1日に値段が下がっているのを見て、今回こそはと思い、旅程を詰めている間に15万から18万近くに。これだと4月まで待った意味がない!と思い今が行き時なのか迷います。。。
> すももさん
9月のシルバーウィークでしたらおそらく予約が集中して安い席から埋まっていったんだと思われます。個人的意見となってしまうのですが(迷われる気持ちもわかります・・・!)行きたいと思った時が行き時かなとも思います・・・!