展示用の木製パネルを自作したときの手順と記録

2017年9月に、東京のギャラリーで写真展(ふたり展)を開催しました。

写真展で展示した写真の合計は20点。
額装とか展示方法で迷った結果、木製パネルにしたのですが、その木製パネルは自作にしたので、使った道具や手順の記録についてまとめたいと思います。

写真の飾り方や見せ方、紙の選び方で写真は変わる

写真展を行うときに検討するのは、展示する写真以外にも、見せ方(紙の選び方、写真のサイズ、額装など)も自分で決めていくことになります。

私は紙の種類や展示方法を決定する前にいくつかの写真展を見に行きました。
両国にあるプリントサービスを行っているPICTORICOにも見学に行って、展示方法などを見てきました。

その中で気に入った展示方法が、温かみがあってしっかり見せてくれる木製パネルでした。

写真のプリントも、紙の種類をいくつか見て検討して、質感が気に入ったソフトグロスペーパーを選びました。

>> PICTORICO 公式サイト – 商品情報

木製パネルを外注する場合の相場と、制作に必要な道具

私は六つ切りサイズの写真を多めに展示することにしたのですが、その数は合計20枚。

外注したら、相場は1つにつき約3000円(プリント代込み)。合計20枚を外注したら・・・馬鹿にならないお値段!ひゃ〜。

相場を知って、けっこう高いなあと思ったので、もともとDIY好きでもあるので自作することにしました。
木製パネルは、ヨドバシカメラなどで1つ300円くらいで売ってます。

必要なもの、道具
  • プリントした写真 @1枚につき600円
  • カッター(私は細くて使いやすいNTカッターを愛用しています)
  • カッターマット
  • 定規(削れることがないので、ステンレス製がオススメです。)
  • 水張りテープ(38mm) 350円くらい
  • 木製パネル @1つ300円くらい x 必要な枚数
  • スプレー糊77(はがれないタイプ)1500円くらい
  • スポンジ(小さめがいい)
  • ボウルと水
  • 手袋(写真を貼る時に指紋がつかないように使います。)

※木製パネル自体が裏打ちになるので、裏打ちシートは使いません。

木製パネルの縁を水張りテープにするか、ペンキを塗るか比較検討

木製パネルの縁を水張りテープにするか、ペンキで塗るかで迷ったので、どちらも試しにやってみました。

自作パネル

自作パネル ペンキと水張りテープの比較

▲クリックで拡大できます。

ペンキ(白)を塗ったほうは木肌が少し見えてざらっとした感じなのに対して、水張りテープ(黒)のほうが締まって見えて木の凹凸も隠せます。

水張りテープの白でも試してみましたが、テープを使うなら黒のほうが写真に締まりが出るし、白のテープは少し木の凹凸が透けて見えるのが気になりました。なので、私は水張りテープの黒を選びました。

手順

作り方の手順を説明していきます。
私の場合は枚数が20枚と多かったので、自分なりに効率を考えて進めていきました。

1.水張りテープをカットする

木製パネル(六つ切り)のサイズは180x230mmです。
長辺は予備分3mmを含めた236mm、短辺は180mmでカットしていきます。

水張りテープをカッ

注意
通常、六つ切りサイズといえば写真のサイズは、203 x 254mmです。木製パネルのサイズ(180 x 230mm)と大きさが違うので、フラットに貼るのか巻き込みにするのかで写真をプリントするサイズが変わってきます。私はフラットに貼ることにしたので、写真サイズは183 x 233mmでプリントオーダーしました。(3mmは予備分)

カッターマットや定規は職業柄よく使うので、職場にあるのと同じものを自宅にも常備しています。

カッターマットはA4サイズを選ぶとA4サイズの紙はカバーできないのでA3くらいが使いやすくて、定規もステンレス製のほうが木が削れることなく長く使えます。

2.カットした水張りテープに折り目をいれる

木製パネルの側面の幅は20mmなので、38mmの水張りテープに9mm/20mm/9mmで鉛筆などでチェックを入れていきます。

そのチェックに沿ってカッターの裏で線をつけ、その線に沿って折っていきます。(カッターの裏で軽くなぞると切れません)

水張りテープに折り目を入れる

カットした水張りテープをジップロックに入れる

▲クリックで拡大できます。

チェックを入れて線を引いて、折る、この作業をひたすら枚数分やっていきます。

カットした水張りテープは、湿気対策でジップロックの袋などに入れて保管します。パネルの枚数が多い場合は、まとめてやることで次の作業がしやすいです。

単純作業だけど、慣れて来たらちょっと面白いよ。

カッターは、細くて小さくてシャキッと切れるNTカッターを愛用しています。
見た目にもステンレス製でカッコイイので気に入ってます!

3.パネルに水張りテープを貼る

予備分のある長辺側から、水張りテープを木製パネルに貼っていきます。

水張りテープに水を含めたスポンジを塗り、直接パネルへ貼りますが、水を多めに浸すと水張りテープがべたべたくっついてやりづらくなるので、水は極力少なめにスポンジに浸して丁寧に作業していきます。

長辺の予備分(はみだした分)は切れ目を入れてから折って、短辺側に折込みます。
長辺を貼ったら、短辺をぴったり合わせて貼付けます。

パネルに水張りテープを貼る

水張りテープを貼ったパネルを乾かす

▲クリックで拡大できます。

水張りテープはよれないように、パネルにぴったり貼ったほうが後の作業がしやすいです。

少しでもよれてしまったら、完全に貼り付いてしまう前にやりなおしたほうが無難です。
※私はよれてしまったものをそのままにして、写真を切り落とすときに一緒に切り落としてしまったものがありました(´_`。)。

MEMO
水張りテープを貼ったら、それぞれが重ならないようにして、風通しのいい場所で乾かしておきましょう。

4.プリントした写真を木製パネルに貼る

写真を木製パネルに貼る過程が、一番緊張しました。

あらかじめ予備分3mm含めたサイズでプリントしておいた写真にスプレー糊を吹きかけて、切り取りたくない部分を木製パネルの角に合わせて貼ります。

このとき気をつけないといけないのは、スプレー糊をあまり勢い良くかけすぎないことです。
勢い良くかけすぎると、飛び散った糊が水張りテープや写真に付着してしまうので気をつけましょう。飛び散った糊はなかなかはがせないです。

スプレー糊はすぐには乾かないので、多少ずれても調整が利きます。
完全に乾いたら予備分の3mmをカッターで切り落としますが、写真を切り落とすときのカッターは少し厚めの大きめのカッターのほうが安定していて使いやすかったです。

完成したパネル

MEMO
カッターで切り落とすときに水張りテープまで切り落とさないように気をつけること。水張りテープが緩んで貼られていると、一緒に切り落としてしまう可能性があります。

カットした写真の断面が白いので、黒いマジックで断面を塗るかどうか迷ったのですが、水張りテープにマジックがついてしまうとむしろ汚くなってしまうと思い、私は塗りませんでした。

5.しっかり乾かして、完成

多少の不出来な部分はおいといて、なかなかいい感じに出来たのではないかと思います。
黒の水張りテープは見た目にもスッキリきれいに見えます。

乾かすときは、風通しのいい場所で1枚1枚離して、しっかり乾かしたほうがいいです。
乾かないうちに重ねたりすると、スプレー糊の一部がくっついたりして見た目に汚くなってしまいます(ノ_・。)。

パネルを乾かす

パネルを梱包

▲クリックで拡大できます。

完成したパネルはしっかり乾かした後、梱包してギャラリーへ送りました。
仕上がりは以下のような感じになりました。

ギャラリーに展示

ギャラリーに展示

▲クリックで拡大できます。

写真展の準備から開催までの概要については、以下の記事も参考にしてみてください。

写真展の準備から開催までの記録のまとめ【2017年9月開催】。

まとめ:かかった費用など

木製パネルを自作する場合の手順をまとめました。

  1. 水張りテープをカットする
  2. カットした水張りテープに折り目を入れる
  3. 木製パネルに水張りテープを貼る
  4. プリントした写真を木製パネルに貼る
  5. しっかり乾かして、完成

かかった費用は、道具類はふだんから常備しているものなので省きました。
水張りテープやスプレー糊は、1つあれば(パネルの枚数にもよりますが)20枚制作しても十分に余るくらいでした。

  • 水張りテープ 350円
  • スプレー糊 1500円
  • パネル代 @300円 x 枚数分
  • プリント代 @600円 x 枚数分

1つの木製パネルにつき、合計約1,000円(外注すると約3,000円)

プロのお仕事とは比べられないけれど、だいぶ節約できました。
木製パネルを自作でつくりたい、という場合の参考になると嬉しいです。

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