▲取り替え前のドアノブ
現在取り付けているドアノブはクイックセット(kwikset)社の円筒状のドアノブで、輸入住宅では多く使われているものです。
取り外してみてわかったことは、
- ドアノブ差込口の穴の直径は約54mm
- クイックセット社ドアノブ自体にラッチ機能がある
取り外して分解してわかったのですが、ラッチにドア開閉のバネ機能はなくてドアノブ片面にバネ機能が搭載されているものでした。
クイックセット(kwikset)社の円筒状のドアノブは、この調整ラッチにドアノブ(ラッチ機能付き)を差し込むことでドアの開閉ができるようになっています。
日本の輸入住宅で使われているクイックセット社の調整ラッチはセットバックが60mmサイズのものが多く、我が家も60mmサイズです。
アンティークドアノブに取り替える場合はこのラッチは使えないので、それ自体にバネ機能があるラッチを探す必要があることがわかりました。
ちなみにクイックセット社のドアノブは取り外しは簡単にできたのですが、再取り付けができなかったので取り替えるつもりがない場合は分解しないことをオススメします。
アンティークドアノブに取り替える – 必要なパーツ
- ドアノブ
- ラッチ(チューブララッチ)
- 心棒を調節するパーツ2つ(7mmと8mm)
- ドアノブ用の台座
ドアノブ
私が取り替えたいドアノブはフランス製のアンティークで、心棒が角5.5mmくらいのものです。
私が持っているフランス製アンティークドアノブを全て確認したところ、大抵はこのサイズと形状が多いです。
ラッチ(チューブララッチ)
ラッチ(チューブラッチ)はドアの開閉をするために必要なパーツです。
▲ホームセンターで購入したセットバック60mmのラッチ
ドアノブ心棒の鞘金具
ラッチの遊びがありすぎる時に、ドアの心棒にセットして調節する為の細長い四角い金具です。
ドアノブの台座
アンティークのドアノブを使うので、台座も古いものを探しました。
アンティークドアノブに取り替える – 事前に確認すること
- ラッチのサイズ(セットバックと差込口の大きさ)
- ラッチのタイプ(レバータイプか握り玉タイプか)
- 台座のサイズ(もともと空いているドア穴のサイズより大きいもの)
- 取り付けたいドアノブの長さがドアの厚みに合うか
ラッチのサイズ(セットバックと差込口の大きさ)
ラッチのサイズをチェックするポイントは2つあります。
セットバックのサイズ
セットバックはドアの端からドアノブ中心までの長さのことです。
一般的には50〜60mmが多いです。
ラッチ差込口のサイズ
ドアノブに付いている差し込み棒(心棒)のサイズがラッチの差込口に合うかどうかを確認します。
以下はホームセンターで買ってきたレバーハンドル用ラッチです。
- セットバックの長さ
- ドアノブの差込口(心棒を差し込む口)
心棒を差し込む口は8mmサイズでした。
注意:輸入住宅に使われているラッチはバネが日本のものよりも強く、日本のホームセンターで販売されているラッチのバネはやや弱いです。
可能なら海外で販売されているラッチを輸入業者から購入するか、運が良ければアンティークの古いラッチを見つけて利用した方がドアノブがしっかりと固定されます。
フランス製の場合、ドアノブは心棒が5.5mm〜6mm角でラッチも6mm角用が多く、イギリス製や日本製の場合はドアノブ心棒が7mm、ラッチも7mm角用が多いです。
イギリス製のチューブララッチをそのままで使うと心棒が細すぎてラッチに引っかからず動きませんが、金具をはめることで遊びが少なくなりラッチがちゃんと動くようになりました。
パイングレインの店長さんからこの金具のことを教えてもらい購入しました。金具は7mmと8mmがあり、両方を重ねて心棒に入れたらぴったりでした。
ラッチのフロント面のサイズ
フロント面のサイズや形状も確認します。
メーカーによってはフロント面の形も真四角だったり角が丸くなっているものを販売しているので、できれば同じ形状のものを探した方が取り替えやすいです。
ラッチのタイプ(レバータイプ / 握り玉タイプ)
ラッチはチューブラ錠またはチューブラッチとも呼ばれます。
取り付けたいドアノブがレバータイプか握り玉(丸いもの)タイプにより対応しているラッチを選びます。
- レバータイプのラッチは握り玉にも利用可能
- 握り玉タイプはレバータイプには使用不可
もう一点気をつけるところは、日本のホームセンターで販売しているラッチはバネの強さが少し弱いという点です。
見た目は似ているんですが、バネの強さがイギリス製のものの方が強いです。
台座のサイズ
我が家の場合はもともと取り付けられているドアノブは握り玉タイプでその大きさに合わせてドアに穴が空いています。
- 台座の真ん中円の直径がドアノブのサイズに合うこと
- 全体の大きさがドアに空いている穴をカバーできるサイズを選ぶこと
台座を選ぶ際は空いている穴よりも大きいものを選ぶことに加えて、ビス留めする位置に穴が重ならないことにも注意します。
取り付けたいドアノブがドアの厚みに合うか
ドアの厚みにドアノブが調整可能かどうか、アンティークのドアノブを買う前に確認します。
フランス製の心棒は調整ができるようになっているので我が家の場合は問題ありませんでした。
アンティークドアノブに取り替える手順
現行のドアノブからアンティークのドアノブに取り替えるには、各パーツのサイズを合わせるのに苦戦しましたが取り付けは簡単です。
サイズが合うパーツを組み合わせて取り付けていきます。
全てを取り外した状態のドア。
まずはラッチをビスで留めます。
左側に取り付けるドアノブ→台座→心棒に金具を取り付けた状態で、ラッチの間に差し込みます。
反対側も台座→ドアノブで取り付けます。
完成!
アンティークドアノブに取り替える手順まとめ
ドアノブ取り替えの準備と手順を紹介しました。
コツは台座の厚みを全体で合わせられるかどうかなので、私は自分でコレクションしていた台座やオークションで手に入れた台座を全て試してみて最終的に合うものを選びました。
最後まで読んでくださりありがとうございました!
この記事が少しでも参考になると嬉しいです。