私たちは2006年に家を建てると決めてから2ヶ月で土地を探し、2007年から約5ヶ月かけて家を建てました。
現在住んでいる自宅には満足していますが、当時私たちは2人とも都心で働いていて賃貸マンションに住んでいたので家を建てるという発想も知識もありませんでした。
家を買う(建てる)ということは大きな買い物なので、後悔のないように情報収集は重要です。
ここでは私たちが家を建てると決めてから建てた後までの流れをまとめて紹介します。※それぞれの項目の詳細については徐々に追記していきます。
- 首都圏で家を買いたい(建てたい)
- 戸建がいい
- 都心で働いている
上の3つに当てはまる方向けに紹介しています。
私たちの経験を基に、後悔のないように家づくりや購入の参考になれば嬉しいです。
家づくりを始める前におすすめの1冊
マイホームを購入すると決めたら情報収集から
私たちが家を建てることになったきっかけは一冊の本からでした。
きっかけについては以下の記事を参考にしてみてください。
私たちはあまり情報収集せずに1つのハウスメーカーに決めてしまったため、(ハウスメーカー自体は後悔していないのですが)もっと情報を集めてから進めてもよかったかなと思いました。
ハウスメーカーの担当の方との最初の打合せで聞かれるのは希望の内容です。
- サニタリーは2カ所にほしい
- 小さくても庭がほしい
- 書斎がほしい
- 広いオープンなダイニングにしたい
- 小さなスペースでも書斎スペースがほしい
上記は私たちが当初伝えた内容です。
自分たちがそれまで住んでいた実家や賃貸マンションの間取りや設備からしか思い浮かぶことがなかったので、(できるかできないは別として)雑誌やパンフレットから情報を仕入れておいたほうが選択肢が増えて最上案を選ぶことができます。
内覧会や展示場を見に行く
私たちは家を建てる前にあまり内覧会や展示場を見に行かなかったので、家を建てた後に「こういうところを取り入れたかった」という箇所がいくつかあります。
家を買うと決めたら内覧会や展示場は見に行ったほうがいいです。
理由は、内覧会や展示場を見ることでアイデアを得ることができるからです。
妥協できる点と妥協できない点を考える
土地の形状や予算との兼ね合いで全ての希望を叶えることは難しいですが、希望を挙げた上で本当に欲しいもの・必要なものを選んで削ぎ落としていきます。
私は土地探しの段階から得たチラシや情報、ハウスメーカーの担当の方とのやりとりのメールも含めて全て1冊のノートに記録して漏れがないかを確認していました。
土地探しとハウスメーカー選び
私たちの場合は建てたい家(ハウスメーカー)が決まっていたので、土地探しもハウスメーカーから薦められた地元の不動産会社で探し始めました。
今思えば家を買うことは一生に1度あるかないかの大きな買い物なので「あの会社で建てたらこういうのができた」などと後悔のないように、大手含む各社の資料を見て比較して決めたほうがいいです。
私たちはある程度決まった段階で大手不動産の展示場を見に行きました。そこで「シューズインクローゼット(靴専用の部屋)」の存在を知り、小さいながらも取り入れました。
情報収集するには大手を含むハウスメーカーから一括見積もりを取ると便利です。
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マイホームの予算と相場
マイホームの予算はピンキリです。
- 立地
- 戸建
- 建て売り住宅
- 中古にするか新築にするか
この4つでも予算が変わってきます。
選び方については以下のサイトを参考にしました。
土地の選び方
私たちは内覧会を見に行ったその日にハウスメーカーが推薦する不動産会社を紹介してもらい、すぐにコンタクトを取りました。
私たちはあまり予算がなかったので、土地をいくつか見に行くうちに理想と現実の差にどんどん落胆していきました。
あらかじめ「これだけは譲れない」という希望を書き出しておいたほうが探しやすいです。
- 駅から近いことを優先するか、駅から遠くても環境を優先するか
- 平坦な土地がいいのか、高台でもいいのか(年齢と共に階段はキツくなる)
- 庭が欲しいのかどうか(庭いじりが好きかどうか)
私たちは相場も知らずに探し始めたので都心により近く駅近で案内される物件の高さに落胆しながら、最終的には都心からは少し離れているけれど駅からギリギリ歩いて行ける場所にある土地に決めました。
陽当たりはあまり良くなかったりマイナス点もありますが、家を建てたいという希望を叶えることと多少のマイナス点を鑑みて選んだ決断でした。重要なのはどこまで妥協できるかという点です。
頭金はどれくらい必要か
私たちは2人とも実家を離れて1人暮らしをしていたので、まとまった貯金はほとんどありませんでした。
両親も既に定年を迎えていたので援助もなく、微々たる貯金は保険代とか諸経費に使うことにしたので頭金はほぼゼロでした。
頭金ゼロでも住宅ローンを借りることはできます。但し住宅ローンの借入額が増えるため負担が大きくなります。
一般的に住宅ローンは35年ローンで組む場合が多いですが例えば30歳で35年の住宅ローンを組むとローン完済時は65歳、35歳で組むと完済時は70歳です。
完済時の年齢を考えると支払額は少ないほうがいいし借入期間も短いほうがいいです。
若くて健康なうちは「定年まで頑張ればいいや」と思ったりするけれどずっと健康でいられるかどうかはわからないし何が起きるかわからないので、借入額は少ないほうがいいにこしたことはありません。
私たちの場合は住宅を購入することに決めて住宅ローンを組んだのは夫が36歳のときで、35年ローンを組みました。
ちなみに親兄弟からの援助がある場合は贈与税に関わってくるので援助を受ける場合は税金についてちゃんと調べたほうがいいです。
親兄弟も含め、人から財産をもらうと贈与税がかかる。ただし、1年間にもらった財産の合計額が110万円(基礎控除額)以内であれば贈与税はかからない(暦年課税)。また、住宅の購入、新築、増改築等の契約を結び、そのための資金を親や祖父母などからもらう場合、消費税8%の物件なら「最大1200万円」まで贈与税がゼロになる「住宅取得等資金贈与の非課税」という制度を利用できる。SUUMO-住宅購入の贈与税と非課税枠より引用
住宅ローンの選び方
土地が決まりハウスメーカーも決定したら住宅ローンの手続きを行います。
私たちの場合は住宅建材が輸入品だったこともあり、2分割で融資(支払)ができる銀行が少なく1択だったため横浜銀行で手続きを進めていきました。
ローンを組んだ当初の変動金利は1.275%でした。
私たちは1択だったため他を選べませんでしたが、8年後に借り換えをしたときには以下の条件で借り換え先銀行を選びました。※借り換えについては後述します。
- 金利が低いこと
- 繰上返済手数料が無料であること
- ATMが近くにあること
- 付帯サービスが充実していること
以下は借り換え時に参考にしたサイトです。
SUUMO住活マニュアル – 住宅・家購入における住宅ローンの選び方・基礎知識
固定金利のほうが気持ち的には安心できますが、その当時の経済の情勢と少しでも安いほうがいいからと私たちは変動金利を選びました。
※変動金利を選んでいる場合は、借り換え時も変動金利しか選ぶことができません。
火災保険の選び方
火災保険は住宅ローンを組むときに借入先銀行からも紹介されますが、自分たちで選ぶこともできます。
私たちは何社かで検討して、ホームセキュリティとのセット割引があるセコムの火災保険に加入しました。
>>
ホームセキュリティを考えていない場合は、一括で見積もりを依頼して比較すると違いがわかりやすいです。
私たちが迷ったのは地震保険を付けるかどうかでしたが、結果的には付けました。地震保険などのオプションは後で追加することができないので最初に検討したほうがいいです。
マイホームづくり(プラン)
マイホームづくりで一番楽しいのが間取りやインテリア雑貨を決めていくことです。
間取りを決める
最初の打合せで希望を伝えた後、間取り図を含めたプランが出来上がってきます。そのプランを見ながら追加したい箇所や減らしたい箇所を決めていきます。
この作業を数回繰り返して、私たちは4-5度目くらいの間取りで決定しました。
間取り以外で決めること
間取り以外で決めていくことも意外とたくさんあります。
- 電気配線の位置
- 造り付けの家具の有無
- ホームセキュリティの有無
- 壁の下地の場所
この中でちゃんと考えたほうがいいことは「電気配線の位置」と「壁の下地の場所」です。
電気配線の位置
住んでみると「ここに配線があったら便利だったなあ」という箇所が出てきます。
掃除機をかけることと家具を置く場所をイメージすることで少しでも後悔がなくなると思います。電子レンジやテレビの位置も最初に決めておいたほうがいいです。
壁の下地の場所
意外と重要なのが壁の下地を入れる場所です。
下地の板材を入れるにも金額がかさむので予算があるなら壁という壁には下地を入れておいたほうが、後々「ここに棚を設置したい」というときに固定することができます。
インテリアや雑貨選び
家を建てている間に照明や家具・雑貨なども選んでいきました。
私たちがお願いしたハウスメーカー(サラズ)ではイメージがわかりやすいようにイメージ画像を集めてまとめたものを渡してくれて、その中から(または近いものを自分で探して)選んでいきました。
私たちの場合はドアノブや電気のスイッチなど細かいものから選ぶことができました。
自己支給ができるかどうかはハウスメーカーにもよるので、こだわった家づくりをしたい場合はハウスメーカー選びの段階で確認したほうがいいです。
私たちは南欧風の家づくりをしたので南欧風家づくりに興味のある方は以下の記事を参考にしてみてください。
>> サラズオフィシャルサイト
マイホームづくり(施行中)
地鎮祭
※後日、追記します。
変更できることとできないこと
事前に知っていればこうしたかったということがいくつかあります。
- 暖房設備を取り入れたかった(全館空調、床暖房、蓄電器システム)
- 屋根裏収納
- 窓の位置
暖房設備
住んでみて気付いたのが、秋〜冬は霜がたつほど思ったより寒いということでした。事前にわかっていれば床暖房や全館空調システムを取り入れたかったと、冬が来る度に思ってます。
屋根裏収納
屋根裏収納は同じハウスメーカーで建てた友人宅を訪ねてみたときに屋根裏収納があることを知り、取り入れたかったと思いました。
窓の位置
建築途中で気付いてぎりぎり間に合い取り入れてもらったことがあります。
- 陽当たりの悪い部屋でも時間帯によって光が射す時間帯がある
窓の位置や大きさは大掛かりなリフォームをする以外、建てた後に変更することができません。
建築が始まってから私たちは毎週末見学に行っていました。
あるときたまたま陽当たりが悪い部屋に日が射す時間帯があることを知り、すぐに連絡をして急きょその位置に窓をつけてもらうようにお願いしました。
もう1週間遅れていたら施行の関係で間に合わなかったということでした。
事前に確認しておいたほうがいいこと
- 土地の気候(例:冬はとても冷えるとか→暖房器具を全館空調や地熱利用を検討できる)
- 日が射す位置
- 車庫がある場合はシャッターをつけるかどうか
私たちは予算の関係で車庫にはシャッターを付けませんでした。シャッターの有無はメリットもデメリットもあります。
- 停電になったときに車を出すことができない→東日本大震災が起きたとき電車待機しているときに前の人が「停電でシャッターが開かないから近くまで車で迎えに来てもらえない」と話していた。我が家は車庫にシャッターを付けていないので夫が迎えに来ることができた
- 車庫にシャッターがあると「部屋」扱いになるため税金が高くなる
- (メリット)盗難防止になり、中をきれいに保つことができる
完成した後のこと
繰上返済
住宅ローン開始の頃はほとんどが利息分を払っているようなもので利息から支払って行くことになるので、繰上返済も早ければ早いほどお得になります。
繰上返済とは毎月の返済額とは別に元金の一部を返済することです。
私たちは住宅ローンを組んだときの担当の行員さんから「繰上返済は手数料を払ってでもできるだけ早めにこまめに払ったほうがいい」とアドバイスを受けました。
そのときはよくわからなかったのですが、自分でも調べるうちにその理由がわかってきました。
繰上返済には借りている元金の一部を返済することで住宅ローンの毎月の支払いを軽減する「返済額軽減型」と期間を短縮する「期間短縮型」があります。
利息は元金をもとに計算されるので、利息から先に払っているはやい段階で繰上返済をしたほうがお得です。
参照サイト:SUUMO-住宅ローン繰り上げ返済などおトクな見直し術
- 繰上返済をするなら「期間短縮型」がお得
- 20年後よりは10年後など早い時期にするほうがお得
私たちは共働きをしている間に1年後とか3年後とかこまめに繰上返済をしていました。
繰上返済をすることで住宅ローンを組んだときに支払う保証料が少し戻ってきます。※現在は保証料がかからない(代わりに手数料をとる)銀行などもあるので銀行によります。
住宅ローンの借り換え
私たちは家を建てた8年後に住宅ローンの借り換えを行いました。
住宅ローンを開始した2006年時の金利は変動金利で1.275%、変動金利の場合は半年毎に見直しが行われるので半年後に1.675%→1年後に1.275%に戻った状態から借り換えを行いました。
借り換えをしたほうがいい場合というのは条件があります。
- 残額が1,000万円以上ある
- 金利差が1%以上ある
- 10年以上返済期間が残っている
私たちが借り換えをした銀行はSBI住信ネット銀行で金利は0.497%です。※借り換え時の2015年と2018年11月時点で金利は同じです(途中で少し安くなった時期がありました)。
借り換えをすると手数料がかかるので(しかもこの手数料が大きい)手数料のことも考えた上で借り換えは行ったほうがいいです。
借り換えについては以下の記事を参考にしてみてください。
修繕など
家を建てて数年も建つといろんな箇所で修繕が必要になってきます。
- 給水機システム(エコキュート)
- ユニットバス
- 外壁や屋根など
家を建てて10年経った頃、大雪の被害で雨どいが壊れてしまい修繕が必要になりました。風雪やひょう・雪災の場合は火災保険から保険がおりる場合があります。
私たちは加入していた火災保険で、雪の被害で壊れた雨どいを修繕しました(保険金で全てカバーできました)。
詳細については以下の記事を参考にしてみてください。
修繕に関しては以下のサイトも参考にしてみてください。
>> townlifeリフォームで屋根・外壁修繕の無料見積もりを依頼する
>> 台風が来る前、来た後に 屋根や雨どい・壁のメンテナンスなら【イエコマ】のサイトをみる
まとめ
住宅を購入する(建てる)ときの手順から流れを紹介しました。
それぞれの項目については徐々に追記していきます。
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