我が家の外観は洋風のカントリー系で、関東は神奈川県に住んでいます。
約10平米+α(約3坪)の小さな庭には2本の木を植えていますが、家を新築で建てたときシンボルツリーとして迷わず選んだのが『オリーブ』と『ジューンベリー』でした。
- オリーブ:1年中緑を楽しめる。南ヨーロッパに多く洋風の家に合う。
- ジューンベリー:四季を楽しむことができる。実を食べることができる。
ここでは「オリーブ」と「ジューンベリー」をシンボルツリーにして感じたメリットとデメリット、他に候補として挙がった樹木を紹介していきます。
ナチュラルガーデンのバイブル!
洋風の家に合うシンボルツリー
2007年に自宅を建てたときに、小さな敷地があったのでゼロから庭づくりを始めました。
庭づくりを始める前にまず最初に決めたのがシンボルツリーです。
決めるときは同じように洋風の家を建てている友人知人の庭を見たり、園芸店へ通って実際に樹木を見たり本や雑誌を研究したりしました。
よく植えられているシンボルツリーは以下の10種類です。
- オリーブ
- ライラック
- ジューンベリー
- ミモザ
- ユーカリ
- エゴの木
- スモークツリー
- シマトネリコ
私自身が参考にした本は、東京自由が丘にあるショップBrocanteの松田さんが出版されている本「庭と暮らせば」です。
Brocante オフィシャルサイト – garden施行例
「庭と暮らせば」には施行例と共に使っている草木や特徴なども書かれているので、どんな草木を選んだらいいのか参考になります。私にとってはバイブル本で、これ一冊あれば他の本は要らないと思うくらいに大好きな本です。
その木が庭にあることをイメージする
シンボルツリーを選ぶとき迷って決められないときは、その木が成長してどんなふうに庭で過ごしたいかを想像するといいです。例えば、
- 四季を楽しみたい
- 実を収穫して生活にとりいれたい
- 冬の寂しい季節にも緑が欲しい
- 落ち葉の手入れは面倒なのでしたくない
などなど、いくつかあると思います。
四季を楽しみたいならジューンベリーなどの落葉樹を、年中グリーンがほしいならオリーブなどの常緑樹にするなど選択肢も狭まり選びやすくなります。
落葉樹と常緑樹の違い
落葉樹はその名の通り、秋になると葉っぱが落葉する木のことです。常緑樹は、逆に一年中葉っぱが青々と茂っている木のことをいいます。
落葉樹とは:毎年秋になると全部の葉が落葉して越年する樹木をいう。広葉樹はその例が多いが,なかでもサクラ,モミジが著しく,イチョウもその一つである。コトバンクより
落葉樹の例:ジューンベリー、ライラック、スモークツリー、ヤマボウシ、アオダモ、エゴの木
常緑樹とは:四季を通じて常に緑葉を保っている樹木。落葉樹に対する語。ただし各葉は幾年間も枯死しないのではなく,寿命は種類にもよるが1年から数年ぐらいで枯死落葉し,次々に新しい葉がつくられていくので落葉現象が目立たない。コトバンクより
常緑樹の例:オリーブ、ユーカリ、ミモザ、シマトネリコ
「オリーブ」「ジューンベリー」のメリットとデメリット
私は「オリーブ」と「ジューンベリー」を選んでよかったと思っているし植え変える予定も今のところはありません。
それくらい気に入っている樹木ですが、メリットもあればデメリットもあります。
オリーブ
常緑樹の代表のひとつがオリーブです。冬でも緑の葉を保っているので寂しい秋から冬の間も庭を明るく見せてくれます。
涼しげな葉っぱや佇まいはそこにあるだけで南ヨーロッパの雰囲気を醸し出してくれて、洋風の家にはオリーブを選べば間違いがないくらいにぴったり合います。
- 冬でも緑があるので庭が華やかになる
- 洋風の家に合う樹木の王道
- そこにあるだけで南ヨーロッパの雰囲気がある
オリーブに関してはメリットしかないのですが、1つだけデメリットを挙げるとするなら場所によっては虫の被害(「オリーブゾウムシ」または「テッポウムシ」)があるということです。
虫の被害は住んでいるエリアにもよります。
我が家では過去に合計3本被害に遭いましたが(涙)、同じ洋風の家を建ててオリーブを植えている友人・知人のほとんどは同じ神奈川県や近郊の東京都でも被害に遭っていません。
対策としては幹に麻布を巻きつけてオリーブゾウムシの侵入を防ぎます。
麻布を巻きつけてからは(毎年3月に巻き直している)新たな被害はなく、元気になってきました!
被害に遭う心配がないエリアであれば、オリーブは最もオススメしたい樹木です。
ジューンベリー
ジューンベリーもオリーブ同様に洋風の家を建てている友人たちの家には必ずあるといってもいいほどよく植えられている樹木です。
樹形が美しく緑が青々とした様子も絵になるし、実が熟す季節には赤と緑のコントラストや実が垂れ下がる様子もフォトジェニックで美しいです。
- 四季を楽しめる
- 5〜6月には実を収穫できる
- 樹形が美しい
自分自身も含めて日本人は桜が好きな方が多いですが、ジューンベリーも桜の季節と同じ頃にまず花を咲かせてその後に葉っぱが茂ってきます。
花を咲かせて実がなり葉っぱが茂り、落葉していく様子を見る度に「もうこんな季節になったんだなあ」と感じれるところもジューンベリーのいいところです。
熟した実はジャムにしたりと楽しめる要素もあります。
何もしなくても立派に育つし見た目もかわいいので人気のあるジューンベリーですが、私が考えるジューンベリーのデメリットは2つあります。
- 実が熟した季節に鳥がやってくる ※落ちた実の後片付けが面倒臭い
- 季節により虫(イラガ)が発生することがある(発生しないときもある)
熟した実を収穫して自家製ジャムやシロップをつくるという楽しみがある反面、この季節になると実を目的に鳥たちがやってきます。
虫(イラガ)はとても気持ち悪いケムシなので苦手な人は苦手だと思います。我が家では年により発生するときと発生しないときがあります。
他の樹木のメリットとデメリット
我が家の敷地が広くて他にも樹木を植えられるなら、以下から選びたいです。
- ライラック、スモークツリー、エルダーフラワー
- ミモザ、ユーカリ
- エゴの木、シマトネリコ
ライラック
ライラックはヨーロッパでは「リラ」と呼ばれて春を呼ぶ花と言われています。日本では北海道によく植えられている樹木です。我が家では敷地が狭いので鉢植えで育てています。
デメリットはオリーブと同じように「ゾウムシ」「テッポウムシ(カミキリムシ)」の被害に遭いやすいという点です。※地域によります。
スモークツリー
スモークツリーはここ数年で人気が出てきて、ふわふわとした花穂はドライにするとすごく可愛いです。
暑さにも寒さにも強く、丈夫で育てやすいですが、成長速度がはやく背丈は最大で3〜4m近く、横に広がるタイプの木なのである程度の敷地の広さがあった方がいいです。※品種にもよります。
樹高がそれほど高くない品種(リトルルビー/ベルベットクローク)
グレース(鮮やかな赤紫色が美しい人気の品種)*樹高は高め
我が家には植える敷地はないのですが、やや日陰の少し狭い場所に植えました。横に広がるということなのでそれを利用して、お隣のおうちの目隠しになればいいなと思っています。
エルダーフラワー
2021年に初めてこの木の存在を知り、もし家を建てたばかりの頃に知っていたらシンボルツリーに選んだかもしれないのがエルダーフラワー。
イギリスをはじめとしてヨーロッパではそこら中にある植物で、そして白く小さな花を咲かせます。
私がエルダーフラワーの存在を知ったのは、知人宅で飲んだお手製のエルダーフラワーソーダ水がとても美味しかったから。マスカットの香りの爽やかな飲み心地で、私も自宅でお花を摘んでシロップを作りたいと思い苗を探して植えたくらいにお気に入りです。
エルダーフラワーの花でつくるシロップはイギリスでは定番で、そしてソーダやお水で割って飲むととても美味しいです。風邪や喉の炎症予防にもなると言われています。
手入れをしないと、もさっと増えていくので、シンボルツリーにするなら剪定をして整えるといいのかなと思います。
セイヨウニンジンボク
何年か前に迷いに迷って植えたのがセイヨウニンジンボク。
やや日陰気味の場所で、玄関横にいい感じに枝を伸ばしているところが気に入っています。
暴れん坊だと聞いていたので迷ったのですが、秋頃にブルーの可愛いお花を咲かせるので思い切って植えました。植えてから4,5年経ちますが、日陰だからなのかまだそれほど暴れていません(笑)。
ウォーキングコースで通るよそのおうちに植えてあるセイヨウニンジンボクはわりと大きく育っていて、冬には強剪定をしていましたが、春になるとわさわさ増えていました。
お花を咲かせたらまた追記したいと思います。
ミモザ、ユーカリ
ミモザもユーカリも常緑樹です。ミモザは黄色いかわいらしい花を咲かせるし、ユーカリは銀色の葉が美しいのですごく好きな樹木です。
丈夫で生長が早く樹木もあっというまに大きくなります。敷地が広い家にはいいのですが、狭い敷地に厳選した木を植えたい家には不向きです。
葉っぱがかわいくドライで楽しみたいので、我が家ではユーカリは鉢植えで育てています。※ポポラスや銀丸葉がかわいいです。
エゴの木、シマトネリコ、ヤマボウシ、アオダモ
日本で植えるなら育てやすく樹形も美しく扱いやすい樹木です。見た目にシンプルで場所を選ばないところもいいです。
エゴの木は自宅の裏山にも自生しているのですが、春に小さな白い花を咲かせます。
シマトネリコは涼しげな樹形が美しいです。
洋風の家に合うシンボルツリーまとめ
洋風の家に合うシンボルツリーと、実際に植えている「オリーブ」と「ジューンベリー」のメリットとデメリットを紹介しました。
シンボルツリーは家の印象となる木なので迷うと思いますが、シンボルツリーが決まったら他の草木を組合せることで雰囲気を変えることもできて楽しいです。
最後まで読んでくださりありがとうございました!
この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
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