サン=ミシェル教会の南側は1537年、中央門は1551年に完成したと記述されています。また西側の塔は1667年まで完成していませんでした。メインのファサードはゴシック様式とルネサンス様式が混ざり合った独特のもので、教会建設時期につくられました。
シンメトリーとなっている2つの塔とファサードがうっとりするほどに美しく、近くまで行くとわかるのですがタンパンの装飾が特徴的。
- シンメトリーの二つの塔が美しい
- タンパンの装飾が美しい
タンパンとは、建物入口上にあり、まぐさ(横木、リンテル)とアーチによって区画された装飾的な壁面のことで、半円形か三角形をしている。しばしば彫刻などによって飾られている。Wikipediaより
タンパンの装飾は「最後の晩餐」を題材とした彫刻を施したレリーフで、実際に目にすると細かく丁寧につくられたその美しさに心打たれます。
シンメトリーの2つの塔とファサードがうっとりするほど美しい、ディジョンのサン=ミシェル教会(Église Saint-Michel)
サン=ミシェル教会(Église Saint-Michel)などがあるディジョンの街の中心地は、ディジョン ヴィレ駅(Gare de Dijon Ville)から徒歩で約16分です。
サン=ミシェル教会(Église Saint-Michel)の手前にあるのはサン=エティエンヌ教会で、ディジョンには街の中心部に他にもノートルダム・ド・ディジョン教会など教会がいくつも集まっています。
奥に見えるのが、二つのシンメトリーな塔が象徴的なサン=ミシェル教会(Église Saint-Michel)。
サン=ミシェル教会(Église Saint-Michel)はゴシック様式とルネッサンス様式が融合した教会と言われていますが、そもそもゴシック様式やルネッサンス様式の特徴はなんだっただろう?と思い、改めて調べてみました。
ゴシック様式の特徴
フランスを発祥とする建築様式。
大きな窓、尖塔アーチなど頭の部分が尖っている、高い天井など高さを強調する傾向がある。
代表的な建築物:パリのノートルダム大聖堂、ランス大聖堂、シャルトル大聖堂、アミアン大聖堂、ウエストミンスター宮殿(イギリス)など / 参照:Wikipediaより
ルネッサンス様式の特徴
イタリアを発祥とする建築様式。
水平線や半円を取り入れた軽快でバランスのとれた建築様式のこと。シンメトリー(左右対称)とバランスを重要視する。
代表的な建築物:サンタ・マリア・デッレ・カルチェッリ聖堂(イタリア)、サン・ピエトロ大聖堂(バチカン)など / 参照:Wikipediaより
理解して見ると見え方がまた変わってくるから不思議です。高さを強調しながらも、シンメトリーで安定した調和が美しく、正面に施された彫刻は素晴らしいとしか言えません。
16世紀のブルゴーニュ地方では建築芸術の重要性が広まり、またイタリア芸術の影響を受けていた時代でした。ファサードの建築は1570年より後に作業が一旦止まり、1650年頃から再開されたそうです。
サン=ミシェル教会では、18世紀に活動した画家フランツ・クラウスの4枚の絵画も見どころだと言われているので、探しながら教会を訪れるのもいいでしょう(画像にはありません)。
厳かな雰囲気の中で、しばし喧騒を忘れて過ごしてみることも旅の楽しみ方の一つです。ディジョンには複数の教会が集まっているので、観光に疲れたら教会巡りをしてみてはいかがでしょうか。
- サン=ミシェル教会(Église Saint-Michel)
- 5 Pl. Saint-Michel, 21000 Dijon, フランス
- Open Time:8:00〜19:00(月〜土)、9:00〜19:00(日)