車で通り過ぎてしまいそうなくらい小さく素朴なこの村は、お店と言えるものはパン屋さんくらいしか見当たりません。でもよく探すと、小さな看板があることでようやくここがホテルだと認識できる建物があります。
実は私たちは見つけるまでに苦労しました。
公共の駐車場があったのでたまたま停めて探していたら、斜め前にあった古い建物が宿泊する予定のホテル、Olivier Leflaive Hôtel Restaurantでした。17世紀から残る古い建物を改装しホテルとして利用しているとは書かれていましたが、本当に周りの景色や家並みに素敵に馴染んでいました。
▲ホテルについては上の記事をご覧になってください。
Olivier Leflaive Hôtel Restaurant には少しカジュアルな食事を楽しめるビストロ「LE BISTRO D’OLIVIER」と、季節の美味しい特別料理を味わえるレストラン「KLIMA RESTAURANT」があります。この記事では「KLIMA RESTAURANT」の、 “MENU DEGUSTATION(ムニュ デグスタシオン)” を紹介したいと思います。
Olivier Leflaive Hotelのレストランで”MENU DEGUSTATION”を味わう
MENU DEGUSTATION(ムニュ デグスタシオン)とは
MENU DEGUSTATION(ムニュ デグスタシオン)とは、直訳すると”ワインテイスティングのメニュー”です。Olivier Leflaive Hôtel Restaurant のMENU DEGUSTATION(ムニュ デグスタシオン)は2種類のコースがあり(2022年7月時点)、そのワインに合わせて小皿料理がいくつか出てきます。
- 6vins – 60Euro
- 9vins – 110Euro
Olivier Leflaive Hotel Retaurantオフィシャルサイトで詳細を確認する
6杯で60ユーロは高いのでは?とワインに詳しくない私は思ったりしたのですが、ブルゴーニュワインが好きな人に言わせれば、むしろとんでもないくらいお得なんだそう。
例えば60ユーロメニューの6種類のワインの中には1er Cru(プルミエ・クリュ)が3種類入っていて、この1er Cru(プルミエ・クリュ)というのはブルゴーニュ地方では畑の区画ごとに「格付けなし」「1級(プルミエ・クリュ)」「特級(グラン・クリュ)」と格付けがされているのですが、その1級畑で作られたワインを1er Cru(プルミエ・クリュ)といいます。
白ワインの頂点に君臨する原産地がピュリニー・モンラッシェなので世界中からワインラバーが訪れるのにも頷けますが、その場でテイスティングして、そして購入できるというのがMENU DEGUSTATION(ムニュ デグスタシオン)の魅力の一つとも言えるでしょう。
MENU DEGUSTATION(ムニュ デグスタシオン)を味わう
Olivier Leflaive Hôtel Restaurantに泊まるほとんどの人が、ワインテイスティングし購入することを目的としてやって来ます。
テーブルは事前予約制です(ホテルの公式サイトより予約可能)。
訪れる人たちは主にイギリスやフランス各地からが多いそうですが、booking.comのクチコミを読んだ限りでは日本から訪れる人もけっこういます。
この日も私たち以外に日本人カップルが1組と、京都が大好きなアメリカ人とフランス人ご夫婦とそのお友達(日本人2人)のグループがもう1組来ていました。
余談ですが、グループの彼らは京都が大好きで街の一部を購入したという大富豪とその友人で(友人のご婦人も京都のお茶の家元さんとその従兄弟)、船を貸し切りクルーズでフランス各地をまわっているとのこと。ホテルには泊まらずに近くの川に船を停泊させて訪れたんだそうです。
しばし話は盛り上がり… ふだん会わない世界の人たちと意気投合するのも旅の為せる技ですね(笑)。
私たちが訪れた2019年8月には3種類のメニューがありました。
- Degustation Emotion 32Euro(6種類)*プルミエクリュ x 2を含みます。
- Degustation Passion 62Euro(9種類)*プルミエクリュ x 5を含みます。
- Degustation Recolte du Domaine 142Euro(6種類)*プルミエクリュ x 2、グランクリュ x 2を含みます。
夫は9種類のコースを選びたかったようですが、9杯も飲める自信がないという私に合わせて2人ともに32Euroのコースを選択。※予約は2人からで同じコースのみ選択となります。
- BOURTGOTNE “Les Setilles” 2016
- 2種のアミューズ
- SANTENAY 2014(Blanc)
- SAINT-ROMAIN 2014
- Saumon marine aux agrumes facon gravelax
- MEURTAULT <<Tillets>> 2015
- PULIGNY-MONTRACHET 1er Cru <Champ Gain> 2014 ←1本67Euro
※Olivierのムルソーはエノテカで購入できます。
- Supreme de pintade roti(ほろほろ鳥)/ Fenouil confit et cru de choux flewer
- MONTHELIE 1er Cru 2014
この少し前から既にほろ酔いでボトルの写真を撮り忘れました。
最後はデザートとフロマージュです。
- Trio de Fromages*regionaux affines par Alain Hess
- Tarte au Chocolat, Cassis
6種類のワインテイスティングにペアリングされた食事の写真は全て一人分です。ワインに合わせて用意されたお食事はどれも洗練されたもので、ワインの味を引き立てるものでした。
ワイン愛好家の人たちがよく「ボルドー」「ブルゴーニュ」と言いますが、産地はもちろん知っているもののワインの本当の美味しさを私は全く知らなかったことを知りました。
常温に近い温度でも(もちろん常温ではないですが)口の中でふんわりまろやかに香り、そしてなめらかに喉を通っていくこの感じは今まで味わったことがありませんでした。
それ以来、OLIVIER LEFLAIVE(オリヴィエ ルフレーヴ)がつくるムルソー(Meursault)やピュリニー・モンラッシェ(Puligny-Montrachet)のファンになったことは言うまでもありません(笑)。
参考までに、もう1組の私たちと同じ年代の日本人カップルはOlivier Leflaive Hôtel Restaurant を訪れるのは2度目で、好きなワインをボトルでオーダーして、その後大量にワインを購入していました。そういうテイスティングの仕方でもいいんだと思いました。
Olivier Leflaive Hôtel Restaurant は四つ星ホテルなので服装は一応ワンピースで参加しましたが、訪れている人たちを見た感じでは(夏は)日本でいうオフィスカジュアル的な服装なら十分です。
ピュリニー・モンラッシェ(Puligny-Montrachet)は一面ワイン畑に囲まれた静かな小さな村です。美味しいワインと食事を堪能した後は素敵な部屋で静かに過ごすと言う贅沢な休日を過ごすにもおすすめです。※ホテルではワイナリーを訪れたり、村を散策したりするツアーも用意しています。
- Olivier Leflaive Hôtel Restaurant(オリヴィエ ルフレーヴ ホテル&レストラン)
- 住所:10 Place du Monument, 21190 Puligny-Montrachet, フランス
- 公式サイト:www.olivier-leflaive.com/en/hotel/room/
- 1泊1部屋194.96€〜
ホテルについては上の記事をご覧になってください。
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