私がル・ピュイ=アン=ヴレのことを知ったのは旅行好き仲間から聞いた体験談でした。
「テレビでその光景を見たときに行きたくなって電車を乗り継いで行って来た」
実際に行ってきた知人は岩山にそびえ立つ教会と大きなマリア像が向かい合う形で建つ光景に感動したと興奮しながら話してくれました。
ギリシャにメテオラという岩の上に建つ教会がいくつもある不思議な光景の場所がありますが、ル・ピュイのマリア像と教会のその光景を見たときに私はメテオラが思い浮かびました。
個人的に思うル・ピュイ=アン=ヴレの見どころは3つあります。
- 岩山と聖ミカエル礼拝堂 ←必見!
- 丘の上の聖母マリア像
- 黒い聖母マリア像
私たちはル・ピュイでレンタカーを借りたその日にざっくり1時間くらいと、周辺の村をドライブして返却する数日後に3時間くらいの合計4時間くらいル・ピュイの街を散策しました。
ル・ピュイへの行き方については以下の記事を参考にしてみてください。
ここではル・ピュイの見どころ3つを紹介していきます。
効率的に行くならリヨンから日帰りツアー
ル・ピュイのおすすめ観光コース
ル・ピュイは小さな街なので見どころ3カ所へ行って街を散策しても2〜3時間あれば十分にまわれます。
岩山にある教会は中心から少し離れた場所にあり急な階段を登ることになることと、ル・ピュイの街は坂道がところどころにあるのでスニーカーのほうが歩きやすいです。
見所は3つです。このどれも外すことはできません。
- Rocher St.Michele D’Aiguille(岩山と聖ミカエル礼拝堂)
- Notre Dame de France(フランスの聖母マリア像)
- Cathedrale Notre-Dame-du-Puy(大聖堂)*ユネスコの世界相続遺産指定
駅から岩山の聖ミカエル礼拝堂までは徒歩で約35分、聖ミカエル礼拝堂から聖母マリア像までは徒歩で約15分くらいです。
岩山と聖ミカエル礼拝堂(Rocher St.Michele D’Aiguille)
聖ミカエル礼拝堂は岩山の上に建っているその姿を遠くから見れればいいと思っていたのですが、行ってみたら少し離れた場所に建っているマリア像を岩山の上から眺めてみたいと思い料金を払って登りました。
眼下に広がるル・ピュイの街と丘の上にそびえ建つ聖母マリア像が必見です。
礼拝堂が建つ岩山は高さ82メートルあり、休火山の噴気孔です。その頂上にそびえ立つ聖ミカエル礼拝堂は10世紀に建てられました。
外から見るとそれほど大きな礼拝堂には見えなかったのですが、内部は思ったよりは広く小さな礼拝堂内の壁や天井のフレスコ画や素朴なステンドグラスがとてもきれいでした。
階段はやや急ですが柵があるので安心して登れます。入り口にある売店では巡礼に必要な杖やグッズ、レース編みなどがありました。
- Rocher St.Michele D’Aiguille
- Rue du Rocher, 43000 Aiguilhe, フランス
- 営業時間:9:00〜19:00
- 料金:3.5ユーロ(2018年8月現在)
- 中に公共トイレ有り
丘の上の聖母マリア像(Notre Dame de France)
私たちは岩山の聖ミハエル礼拝堂を見た後に、丘の上にある聖母マリア像まで移動しました。
聖母マリア像がある丘はル・ピュイの街の中心部にあります。
街のいたるところに観光経路を指す表示があるのでわかりやすいです。
マリア像がある手前右に聖ジャン洗礼堂があり、時々内部でスタッフによる案内がされている様子を通りかかる度に目にしました。
聖母マリア像がある丘へ登るには入り口で料金を入って中へ入ります。
大きなマリア像が空に向かってそびえ立つ姿が圧巻でした!
天気があまりよくなかったのでぼんやりした写真ですが、マリア像の内部には小さな螺旋階段があり中に入り登ることができます。
子供たちが中へ入り登り、外で顔を出す子供の写真を大人が撮るという光景を見ることができました。笑。
マリア像が建つ丘の上から眺めた、岩の上に建つ聖ミカエル礼拝所です。この景色を遠くから見るには聖母マリア像のある丘に登るのは必見です。
- Notre Dame de France
- 43000 Le Puy-en-Velay
- 料金:4ユーロ(2018年8月現在)
大聖堂にある”黒い聖母マリア像”
大聖堂(La Cathedrale)はユネスコの世界相続財産に指定されています。
ビザンチン様式の影響を受けたロマネスク様式の大聖堂自体も見ごたえはありますが、見どころは【黒い聖母マリア像】です。
黒いマリア像の由来はよくわかっていませんがいくつかの仮定があります。同像はルイ9世が7回目の十字軍遠征から帰還した際、王から贈られたものだと言われています。理由としてはこの像はヒマラヤ杉で出来ていて東洋女神かコプト人女神を表現しているためです。ル・ピュイ=アン=ブレ観光局発行のパンフレットより引用
“黒い聖母マリア像”と聞くだけで不思議な怪しげな響きがあります。
黒い聖母マリア像は世界各地にいくつかあるらしいのですが、私は初めて見ました。ル・ピュイの大聖堂にある黒い聖母マリア像はどこかしら東洋的な雰囲気があり、何か懐かしい感じがしました。
私たちは見逃してしまったのですが、カテドラルの正面玄関の下にあるドア(porte de cedre / 12世紀に作られたヒマラヤ杉のドア)や内部階段はビザンティン様式の影響を多様に受けたものなんだそうです。
- Cathedrale Notre-Dame-du-Puy
- 2 Rue de la Manecanterie, 43000 Le Puy-en-Velay, フランス
- 料金なし
ル・ピュイの街を散策
ル・ピュイの街は小さいので計画なくぶらりと歩いても1時間くらいで見てまわれます。
時間があれば観光トラムに乗って街を一周するのも楽しそうです。
ル・ピュイの街の中心に観光局(Office de Tourisme)があり、隣りにはイートインスペースもある小さなスーパー(Casino)もあります。
私たちは街をひと通り観光したらスーパーで買い物をして、小腹が空いたのでレンジでチンしてイートインスペースでサラダとインスタントパスタを軽いランチにしました。
ヴォルビックのレモン味も美味しかったし、サラダはけっこう美味しいので私たちは外食せずにサラダを買ってホテルの部屋で済ませることも多いです。
いたるところにある公共トイレ
街のいたるところに公共トイレがあります。
コインを入れて入る機械型のトイレなので使い方にとまどう外国人の観光客の方もちらほら見かけました。
ル・ピュイで入ったトイレでは中からロックを外しても扉が開かず、ちょっとパニック状態に陥りました。大抵のトイレではロックを外すとカチッと音がするのですが、ここでは音がせず開かないと勘違いして慌ててしまいました。(横にスライドすればよかっただけで扉はちゃんと開いていました。)
フランスのトイレの使い方については以下の記事も参考にしてみてください。
ル・ピュイで買うおすすめのお土産
ル・ピュイはレース編みでも有名な場所です。
ル・ピュイのレース – レース製造はフランス無形文化遺産となっている。15世紀にその歴史は始まり、仲買人や行商人をひきつけレース産業は発展していった。Wikipediaより引用
街を歩いているとところどころでレースが販売されていたり、大聖堂近くの小さなショップの店頭では実際にレース編みをしているおばあちゃんの姿もちらほら見かけました。
レース編みをする道具がまた素敵で、お店によってはこの道具を販売しているところもありました。
私はレースを使って作ったサシェとマグネットを購入しました。
マグネットは軽くてかさばらないのでお土産にもおすすめです。私自身はコレクションしています。
ル・ピュイ=アン=ヴレの見どころまとめ
ル・ピュイ=アン=ヴレについて紹介しました。
ル・ピュイは巡礼地のスタート地点というだけあり巡礼目的で訪れる人も多く、街自体が活気づいていてマリア像や教会なども見どころではありますがところどどころに咲く花もまた印象的でした。
この画像はペダル付きのオートバイで、モペットと呼ばれるものです。
最後まで読んでくださりありがとうございました!
この記事が少しでも旅の参考になると嬉しいです。
ル・ピュイ・アン=ブレで宿泊するなら
駅(Gare du Puy-en-Velay)から町の中心にある観光案内所(Tourist Office)までは徒歩で約10分です。
駅から近い場所に宿泊するなら、Hotel ibis budget Le Puy en Velayが駅から徒歩1分です。
●Hotel ibis budget Le Puy en Velay
町の中心なら、丘の上の聖母マリア像(Notre Dame de France)の近くに口コミ評価も高い、Les Cimes Du Puy en Velayがあります。
●Les Cimes Du Puy en Velay ※2泊以上のみ予約受付可
レストラン街や大聖堂に近いシャンブルドット(朝食込)なら、House Lake Fugeres 。ここは個人的にも泊まってみたいです。
●House Lake Fugeres(B&B)
フランスの風景やフランスの田舎を目指している自宅のガーデンをインスタグラムでも発信していますので、よかったらインスタグラムも見てみてください。
フランスの田舎へ行くならこの1冊