知人の娘さんがフランス長期滞在中に、強盗に遭うというトラブルがありそのとき私も対応を考えるという機会がありました。
私自身もそうなんですが、海外旅行へ行く時は現金とクレジットカードを持参する方が多いと思います。
私は海外旅行へ行くときにはスリや盗難対策に貴重品は分散して管理していますが、1年未満の長期で海外へ行く場合などもし現金が足りなくなってしまったときはどうしたらいいんだろうと漠然と考えていました。
シミュレーションして調べた結果、私自身がこれがいいと結論を出した答えは3つの対応をとることです。
- クレジットカードは予備を含めて2枚か3枚持参する
- 海外のATMで現金を引き出せる海外キャッシング機能付きのクレジットカードを1枚持参する
- 現地に口座を持つ予定がないならWesternUnionにあらかじめ登録をしておく。現地に口座を持つ予定ならTransferWiseを登録しておく。
カード類を多く持って行くということは盗難に遭った時のリスクも高まるということなので、クレジットカードも私は分散して持っていきます。
貴重品の管理については以下の記事も参考にしてみてください。
ここでは短い滞在で海外で現金が必要になったときの方法について紹介します。
海外キャッシング機能付き!
現地で緊急に現金が必要になったときの方法
海外旅行先(渡航先)で緊急に現金が必要になったとき日本から海外送金をしてもらったり現金を引き出す方法は一般的には5つありますが、<現地に銀行口座がない場合>と<現地に銀行口座がある場合>で方法が異なります。
- 海外キャッシング機能付きのクレジットカードを持参する
- WesternUnionを利用して海外送金をする(してもらう)
- ゆうちょ銀行から小切手を送る ※宛先住所があることが前提(ホテルはNG)
- 銀行を利用して海外送金をする
- TransferWiseを利用して海外送金をする
※クレジットカードを利用して海外キャッシングをした場合は、帰国後に一括返済を忘れないようにします。
海外で現金が必要になったとき – 現地に銀行口座がない場合
海外旅行で行く場合は現地に銀行口座を持ってない場合がほとんどだと思います。海外で現金を引き出す(または送ってもらう)方法は主に3つあります。
- 海外キャッシング
- WesternUnionを利用して海外送金をする(してもらう)
- ゆうちょ銀行から小切手を送る ※宛先住所があることが前提(ホテルはNG)
海外キャッシング
海外キャッシング機能付きクレジットカードを持っていれば海外旅行先(渡航先)のATMで現金を引き出すことができます。
海外キャッシング機能付きクレジットカードを持参するメリット
- 現金が足りなくなったときに渡航先のATMで現金を引き出すことが可能
- 現金が足りなくなったときは日本から送金してもらい渡航先で引き出せる
海外キャッシング機能付きクレジットカードを使うときの注意点
- ATMによっては危険な場所があるので引き出すときには場所の見極めが重要
- 万が一盗難に遭ったときに補償をしてもらうには警察への届け出が必要
- キャッシング利用時には暗証番号の入力が必要になる
- 為替レートによって借入可能額は変化する
- ATMトラブル時の連絡先を確認しておく
- キャッシングの利用限度額に達していると利用できない
銀行の隣りにあるATMや空港のATMで、単独ではなく2台以上あるATMを利用することがポイントです。※万が一カードが吸い込まれてしまったときに対応できる銀行の人が近くにいることが大事です。
万が一現金が必要になり日本から送金してもらうことを想定したら、海外キャッシング機能付きクレジットカードは1枚あると便利です。
海外旅行の定番ですが、エポスカードは年会費がかからない+海外旅行傷害保険が付帯+サポートデスク利用も可能なので補助的なものとして一枚持っています。※海外旅行傷害保険は航空機遅延補償を付けたいので別途必ず入っています。
海外キャッシングのやり方
VISAカードを持っている場合は、【VISA】マークか【Plus】マークのあるATMから引き出しをします。
海外キャッシングのやり方は以下の通りです。
VISAのオフィシャルサイトにある海外ATMの使い方ガイドも参考にしてみてください。
WesternUnion(海外送金サービス)
ウエスタンユニオン(英語: The Western Union Company)とは、アメリカ合衆国に本拠地をおく金融および通信事業の会社である。160年の歴史を持ち、全世界の約200ヶ国で個人送金、企業支払と貿易業務を代行している。Wikipediaより
緊急で現金が必要になる場合は海外キャッシングが最も手軽ですが、もし盗難に遭って海外キャッシングができない場合はWesternUnionを利用する方法が最もおすすめです。
銀行口座がなくて海外送金できるという点が大きなメリットです。
- 事前登録が必要(本人確認、受取人の登録)
- 支払い限度額は100万円まで
- 支払い額により手数料が980円から9,000円までの段階がある
WesternUnionを使う上で確認することは2つで、【送金方法(日本からどうやって送金するのか)】と【渡航先の受取場所を確認すること】です。
日本からの送金方法は3つあります。
- コンビニからの送金(ファミリーマート、サークルK、サンクス)
- 取扱い店からの送金(トラベレックスや大黒屋など)
- ATMからの送金(セブン銀行)
受取先の多くはトラベレックスという日本にもある両替所が主で、取扱店が渡航先にあることを送金前に確認します。
※詳しい使い方は別途記事にします。
ゆうちょ銀行から小切手を送る(宛先住所がある場合)
海外キャッシングやWesternUnionを利用する以外にはゆうちょ銀行から小切手を送るという方法があります。※現地に宛先住所がある場合のみ利用できます。
送り先住所にゆうちょ銀行から小切手を送り、現地の郵便局で受け取るという方法になります。
手数料が5,000円かかります。
詳細はゆうちょ銀行のサイトで確認してみてください。
ゆうちょ銀行では他の銀行と同様に口座宛ての国際送金も行っています。(現地に口座があることが前提です)
海外で現金が必要になったとき – 現地に銀行口座がある場合
現地に銀行口座がある場合は、銀行から海外送金をするかTransferWiseという海外送金サービスを利用して送金する方法があります。
- 銀行を利用して海外送金をする
- TransferWiseを利用して海外送金をする
銀行から海外送金する
主な銀行のほとんどで海外送金を扱っているので銀行窓口で手続きを行うのが一番安心できると思いますが、デメリットは日数がかかることと手数料が高いことです。
銀行の中では楽天銀行が手数料が750円/1件と最も安く、ネットバンキングで完結し速いのでおすすめです。
>> 楽天銀行で口座開設をする
大手の主銀行の手数料も参考のために紹介しますが、詳しくは各銀行のサイトをご確認ください。
手数料は3,000円〜5,500円くらいです。
手数料は3,500円〜4,000円くらいです。
※どの銀行でも関係銀行手数料(仲介銀行手数料)が別途かかる場合があります。
TransferWiseで海外送金する
TransferWiseは海外留学など長期滞在する場合におすすめの方法です。短期で行く海外旅行向きではないですがこういうものもあるという程度に読み進めてください。
手数料のシミュレーションが簡単にできるので、迷っている方はまずはシミュレーションで確認してみてください。
>> TransferWiseで手数料を確認する(シミュレーション)
上の例では日本円で50,000円を海外送金する場合の手数料(373円)と受取人の受領額(387.59ユーロ)が表示されています。
※使い方については別途記事にします。
クレジットカードへの送金は法的に商用利用のみに限られる
クレジットカード宛に送金するという方法もありますが、この2つはバンクカードがあることが前提且つ法律的には商用利用のみとなっているため旅行の場合は使えません。
海外旅行先で現金が必要になった時の方法まとめ
海外旅行先(渡航先)で現金が必要になった時の対策について紹介しました。
- クレジットカードは予備含めて2枚か3枚持参する
- 海外のATMで現金を引き出せるデビットカードを1枚用意する
- 現地に口座を持つ予定がないならWesternUnionにあらかじめ登録をしておく。現地に口座を持つ予定ならTransferWiseを登録しておく。
短い旅行であればこの3つの方法をとることが一番現実的です。
最後まで読んでくださりありがとうございました!
この記事が少しでも旅の参考になると嬉しいです。
海外キャッシング機能付きでおすすめ!