土壌はもともと悪くて掘ると泥や石ころばかり。そんな状態から少しずつ土壌改良して、宿根草や薔薇などを育てて10年くらいが経ちます。
2022年4月は特に土壌改良に力を入れました。植えた植物や植え替えた植物も順調に生長してきて毎朝お庭を眺めるのが楽しみな日課となっていたところ、、、
ある日の朝、異変を発見。
玄関を開けてすぐ右側に植えている薔薇やハーブの根元に、土がボコボコと盛り上がっている箇所が。
たまに小さな土の盛り上がりが出ることはあるのですが、ここまで大きなものは滅多に見ることがないのでもしや!と思い周辺を見まわしたら、そのボコボコした盛り上がりがあらゆる箇所に。
すぐに庭の見まわりをしたところ、家の周りをぐるっと囲むようにボコボコの山がところどころに続いていることがわかりました。そのボコボコは土壌改良した土の部分、改良していない泥の部分に差がなくあるようでした。
このボコボコは、モグラ塚というそうです。モグラの巣があるところから餌を探すために移動した箇所にモグラ塚ができます。
モグラ塚を発見してからネットに書いてある策のほとんどを試しました。どんな策も個人的には、効き目はある程度あるけれどモグラも賢く人間との知恵比べという気がします。そして3週間戦って、ついにモグラがお引っ越ししてくれました。
最終的に効果があったのはセフティー3 電池式モグラ撃退機 です。
モグラを退治する方法として有名なのは以下の9つです。
- 環境に優しい忌避剤(きひざい)で退治
- 唐辛子成分を利用した忌避剤で退治
- フルーツ味の風船ガムで退治(消化不良を起こさせる)→「鳥獣保護法」に引っかかる
- 木酢液で退治(臭いが嫌らしい)
- ドクダミの葉っぱで退治(臭いが嫌らしい)
- モグ柵など侵入をガードするグッズを使って移動できないようにする
- ペットボトル風車を使って音と振動で退治
- 超音波を出すグッズを使って音で退治
- 専門業者に依頼する
私はこのほとんどを試しましたが、忌避剤は置いた場所には近寄らなくなるけれどまた新たにトンネルを掘ります。木酢液やドクダミの葉はトンネルに入れてみましたが翌日同じ場所にまたトンネルが掘られていました。
モグ柵は、退治するというよりも設置した場所に物理的に近寄れないので植物を守ることはできます。ただしモグ柵のない場所に新たにトンネルが掘られます。
ペットボトル風車の音と振動を利用してどこかへお引っ越ししてもらう作戦は、そもそも風がないと風車がまわらないので効果があったかどうかはわかりません。でも風が吹くとカラカラといい音を出して勢いよくまわるので、多少の効果はあると思います。
セフティー3 電池式モグラ撃退機 は不定期に、響くような音が鳴り続けます。その振動が周辺に伝わるのか、設置した日にモグラが逃げて行ったような痕跡があり、離れた場所ではモグラ塚が出現していましたが、数日後からモグラ塚は現れなくなりました。
それから2ヶ月経ちますが、今のところは現れていません。
我が家の小さいお庭になぜモグラが…と嘆いた出来事でしたが、モグラを退治するのにやったことを記録として残したいと思います。
害獣駆除ならプロにお任せ
ガーデニングの大敵!モグラ退治に実際にやった方法
モグラを退治するにはモグラの生態や習性を理解したほうがいいと思ったので、私はまず被害状況とモグラについて調べました。
モグラは庭や植物にどんな被害をもたらすのか
モグラはミミズや昆虫を餌とするため、実際に植えている植物が食害の被害に遭うことはないと言われています。でも我が家では2度ムスカリの球根が被害に遭いました。←これはモグラではなくモグラの穴を利用したネズミではないかと思われます。
しかもモグラは地中にトンネルを掘って移動するため、そのトンネル上にある植物の根にも影響を及ぼします。
画像ではわかりづらいかもしれませんが、植えている植物の根元の土が浮き上がっています。
このボコボコした盛り上がりはモグラ塚というそうです。
- 通り道になった箇所の植物の根が傷つけられる
- 地中の穴が空いた箇所に植物の根があれば枯れるかもしれない(地中に穴が空くから)
- 土を盛り上げられるので植物も浮いてしまう=気付かなければ枯れる
- モグラの穴を利用してネズミが入り、植物の根や球根をかじる
家の周りを確認したら、モグラ塚は家の周りをぐるっと囲むように続いていました。
▲家の裏の目立たない場所にも盛り上がった土が。
レンガの小道の脇に沿ってボコボコ盛り上がっています。
このモグラ塚が綺麗に整えたガーデンにあると、見た目にもちょっとガッカリする感じです。
それに我が家は土壌がもともと悪いので、土壌改良された場所は普通の培養土が出ているのですが、そうでない場所は泥が出てしまって雨が降るとぐちゃぐちゃになります。
モグラを退治するには生態や習性を知る
モグラは一生のほとんどを地中で生活して終えるため、地中に巣をつくります。その巣には水飲み場、食糧保管庫などと役割のある穴があり、その部屋を行き来するのが本道(トンネル)です。たまに食糧を探しに行くのに新たに掘るトンネルは支道で、一度通ったきり滅多に通りません。
モグラを退治するのに重要なのは、本道を見極めること。
本道なのか支道なのかを見極める方法は、モグラ塚と呼ばれる地上に浮いたボコボコを一度平らにしてみて、それでもまたボコボコに盛り上がる場合はその穴は本道とみなします。
そこで私が最初にやったことは、ボコボコ盛り上がっている箇所を踏んで平らにすることでした。
内心では支道であってほしいと思いながら平らにしたのですが、我が家の小さな庭に出てきたボコボコは踏み潰して平らにしても翌日・翌々日と、同じように盛り上がっていました(涙)。
そして後で気づきましたが、モグラ塚は土が柔らかな場所が多いです。
我が家の土壌はもともと悪くてカチコチの泥や小石が多いのですが、植物を植えるために土壌改良してフカフカの土になっているところを中心にモグラ塚がありました。
モグラを退治をするのに注意すること&退治する8つの方法
モグラは「鳥獣保護法」で守られているので、許可なく勝手に捕獲したり殺したりすることは法律で禁止されています。
許可を得ずに捕獲した場合、懲役1年以下、または100万円以下の罰金が科せられる恐れがあるので個人で駆除するのは法律に触れる恐れがあるため難しいです。
とはいえ許可を取ってモグラを捕獲したとしてもモグラ自体を見たくないし、万が一捕獲器の中で死んでいたとしたらその処理にも困ってしまいます。だとしたら個人でできることは限られるかな..と思いました。
- 環境に優しい忌避剤で退治
- 唐辛子成分を利用した忌避剤で退治
- フルーツ味の風船ガムで退治(消化不良を起こさせる)→「鳥獣保護法」に引っかかる
- 木酢液で退治(臭いが嫌らしい)
- ドクダミの葉っぱで退治(臭いが嫌らしい)
- ペットボトル風車を使って振動で退治
- 超音波を出すグッズを使って音で退治
- 侵入をガードするグッズを使って移動できないようにして植物を守る
- 専門業者に依頼する
モグラ退治の実録
モグラ退治をする前にやったことは以下の2つです。
- モグラ塚に印をつける
- トンネルの道筋を把握する
ここからは、私が実際にやってきたことを時系列で記録に残していきます。
5月9日 / 庭に異常があることを発見
GW明けの月曜の朝、いつものように庭をみていたら違和感を感じる。庭にボコボコ盛り上がっている箇所が何箇所かあるのを発見。
モグラ退治方法について調べて忌避剤をネットで購入。
5月13日 / 忌避剤を設置
選んだ忌避剤は、口コミを読んで星3.5だった三共消毒 かんたん忌避剤 モグラ出てってクレヨン 10本入。
どの忌避剤も似たり寄ったりな感じがあったので(口コミを読むと、どの忌避剤も効いた/効かなかったというコメントは一定数ある様子)、天然成分だということと簡単に使えそうだという点から三共消毒 かんたん忌避剤 モグラ出てってクレヨン 10本入を選択。
- 内容量:3.5g×10本入
- 非農耕地用
- 成分:天然樹木抽出成分
- 材質:食用油脂、でんぷん
- 効果:開封後2ヶ月(季節により多少の差があります。)
- 特長:刺すだけで簡単忌避・塗っても使える・固形タイプで雨にも強い・天然素材使用で土に還る
- 原産国:日本
モグラ出てってクレヨン 10本入に書いてある注意事項は以下の通りです。
- 庭・芝生・家の周りの土に直接差し込んでお使いください。
- もぐらの掘った穴に尖った方を先にして奥まで差し込んでください。
効果的に使うためには、モグラの掘った穴の奥深くに刺して使用するほうが効果が出ます、とも書いてあります。
モグラ塚に印を付けてピンポイントでその穴や箇所に奥までモグラ出てってクレヨン 10本入を突っ込んでいきました。
※モグラ出てってクレヨン 10本入の持続期間は約2ヶ月です。
検討した他の忌避剤
もぐらパニック(2個セット)★★★★評価数24 ※2022年5月時点
- 環境に優しく動物・植物に無害
- モグラの嫌いなヨード臭
- 動植物に無害な環境にやさしいヨウ素
- 土壌内の雑菌も抑制
- 効能期間は約3年!※環境により異なる。
モグラよグッバイ2 ★★★3.0/評価数48 ※2022年5月時点
- 唐辛子成分配合
- カプサイシンと食用でんぷん、木材パルプからできているので無害
- 土中でゆっくりと自然分解し、2~3ヶ月効果が持続
- すでにモグラが侵入している場合や広範囲の場合は、モグラの逃げ道を確保しながら、内側から50cm~1m間隔で順々に打ち込みます。周りを囲うように打ち込んでしまうと、モグラの逃げ道がなくなり、檻に閉じ込めるような恰好になってしまいます。
- モグラの気配がなくなったら、侵入してほしくない場所を囲うようにモグラよグッバイを打ち込みます。
イカリ モグラクリン 300g ★★★3.5/評価数302 ※2022年5月時点
- モグラとコウモリの嫌いなニオイの害獣忌避剤
- 取り扱いが簡単な錠剤タイプ
- 1回の処理でモグラは約3ヶ月間効果が持続 ※使用状況により異なる。
- 土壌改良に有益なミミズには影響なし
- 錠剤は徐々に減っていき最後は完全になくなるので取り除く必要はなし
5月15日 / 2回目の忌避剤を設置
忌避剤が足りなくなったので2箱目を購入して違う場所に設置。
5月16日
忌避剤を差し込んだあたりではモグラ塚が現れなくなったので効き目はある様子。でも新たなモグラ塚が出現。
5月18日 / 新たなモグラ塚が出現(ここ連日)
忌避剤のない場所に新たなモグラ塚が現れる。
モグラ塚が現れる場所は土が柔らかな場所が多く、4月に植えたばかりの植物が浮いてしまうということが繰り返されました。
5月19日 / モグ柵を設置
植えている植物を守るためにモグ柵を購入して設置。
▲箱でまとめ買いしました。
モグラは約4cmの隙間があれば新たにトンネルを掘ってくるので植物に突撃されたくない角度で設置。
5月21日 / モグラの移動を遮断してみる
モグラ塚から泥が出ることで雨が降ると泥まみれになる場所には移動を遮断するためにレンガの小道をつくりました。
5月22日
翌日、レンガの小道の脇を通った形跡が。
でもこれはこの日だけで、それ以降は(見た目には)現れず。
別の場所には相変わらずモグラ塚が同じ場所に出来ます。木酢液を水で薄めてかけてみたり、モグラ塚のトンネルにドクダミの葉を入れてみる。※木酢液は土をフカフカにしてくれるものなので土にかけるには最適ですが、使用頻度は月に1〜2回となっています。
<やった対策>
- 木酢液を土にかける→ほんのちょっと効果あり?
- ドクダミの葉を入れる→ほとんど効果なし
5月23日 / 新たにモグ柵を設置
写真を見ての通り、モグラは相変わらず現れていますm(_ _)m。
モグラ塚ができる場所が少しずつ変わってきたものの、そのモグラ塚が出てきてほしくない場所に出出現。
玄関前にあるレンガの小道のど真ん中に(涙)。
レンガを取り出してみると中に直径4cmくらいのトンネルがあったのでそこにモグ柵を設置。が、翌日モグ柵からズレた場所にモグラ塚ができていました。
ここ2週間ほど見ているとモグラは似たような経路で進路を作っているのがわかります。植えた植物が浮く場所も同じなので、どうしても守りたい植物の周囲にだけモグ柵を設置することに。
モグ柵を設置した場所はモグラは通れなくなるけれど、新たなトンネルを掘ってくるので、モグ柵はどうしても守りたい植物に使う方法が効果的です。
5月24日 / ペットボトル風車を設置
相変わらず、連日モグラは大暴れ。朝起きたらボコボコしたモグラ塚があちらこちらに現れて、それを平らにしても、数時間後に確認したらまたできているという状態が繰り返される。
ここで気付いたことを一旦まとめます。
- 忌避剤を使った場所には一定の効果はあるが、新たなトンネルが作られる
- モグラ塚を埋めても同じ経路でトンネルが掘られる
- モグ柵を設置した場所は物理的に通れないので植物を守ることができる(逆にそれ以外の場所に使うのはあまり意味がない..気がする)
ここまでやってきて、モグラを退治することの難しさを感じました。モグ柵は植物を守るには効果があるけれど、その経路を遮断すると新たなトンネルが作られて荒らされる場所が違う場所になるし…
ここで、知人は効果があったという音で追い出す作戦に切り替えることに。見た目的にどうかなあ..と思ったのでできればペットボトル風車は避けたかったのですが設置することに。
まわるとカラカラ音がするペットボトル風車はあるものを再利用できるところがエコ的にもいいのと、この音と振動が、聴覚が優れているモグラにとっては嫌なんだそうです。
但し、風車は風が吹かないとまわらないので、ペットボトル風車は試しつつメインのガーデンを守るためにセフティー3 電池式モグラ撃退機 を購入。
セフティー3 電池式モグラ撃退機 はモグラが嫌がる音と振動で退治するというものです。不定期に低い音が鳴り続けます。
セフティー3 電池式モグラ撃退機 ★★★3.5 / 評価数24 ※2022年5月時点
- 用途:最も効果的な駆動音と振動でもぐら撃退
- 電源:単1電池4本
- 電池寿命:約6ヶ月
- 有効範囲:約45M
- 材質:シャフト部:アルミ
- キャップ部:ABS樹脂
他に検討したもの
ソーラー式 モグラ撃退器 6個セット ★★★★4.5 / 評価数3 ※2022年5月時点
- ブザーを振動させて400~1,000Hzの音波を出すことで、動物の中枢神経を刺激する。
- 超音波パルスは、約25秒ごとに3~4秒のパルス音を発し、土壌に浸透して音が伝わる部分から害虫を強制的に追い出す
5月25日
レンガの小道のど真ん中に現れた砂の山(モグラ塚)..が連日現れるので、あまり効果はないだろうと思いつつもレンガを外してトンネルの中にドクダミの葉を詰めてみる。
翌日、ドクダミを埋めた場所の反対側にトンネルができていたけれど、その場所にもドクダミをたくさん詰めたら次の日以降、ボコボコ盛り上がることがなくなる→ドクダミを大量に使うと効果あり?!
この日、セフティー3 電池式モグラ撃退機 が届いたので、明日設置してみます。
5月26日 / モグラ撃退機を設置
思ったよりも大きいです。
電池は付属していないので自宅にあったものを使いました(単1電池が4個必要です)。
目立たない場所且つ、ここには来て欲しくないというエリアの真ん中に差し込んで設置。植えている植物の種類によっては見た目にも目立ちません。
電池を入れた瞬間からランダムに振動と小さな音が響きます。約半年間持続するそうです。
心配だったのはガーデンの見た目を損なわないかということと音がご近所迷惑にならないかという点でしたが、窓を開けると庭から響く低い音が聞こえてきますが、近所迷惑というほどの音ではありませんでした。
朝に設置して午後から出かけましたが、いつもなら数時間ごとにモグラ塚が現れていたのが設置したあたりにはモグラ塚は現れませんでした。ただ、そこへ逃げたのか、少し離れた場所2箇所にモグラ塚がありました。
5月28日
セフティー3 電池式モグラ撃退機 の効果があったのか、今のところ静かでモグラ塚が現れる頻度や場所が少なくなりました。
モグ柵効果で、ボコボコのせいで植えてある植物が浮く!ということもなくなりました。
5月29日
出かけて帰ってきた午後、いつもの場所にモグラ塚が現れるも、それとは別にいつもとは明らかに違う穴が一つ。
この穴、もしかしたらモグラがそこから出て行ったのだろうか?と想像したりしているのですが..
5月30日
いつものように朝起きてお庭を確認したところ、いつも現れていた場所にモグラ塚は1箇所もありませんでした。モグラがついにお引っ越ししてくれたのかな..と期待していますが、まだしばらく様子見です。
モグラを退治してから3週間、その後どうなったのか
試行錯誤してやっと作り上げたお庭に、モグラの仕業であるボコボコ盛り上がったモグラ塚があると本当にガッカリします。
▲泣きたいくらいボコボコに荒らされたお庭です。小さい庭なのにどうして出るんだ( ; ; )。
この3週間試して以降、モグラ塚は現れていません!!モグラ退治に成功しました!
最終的にはセフティー3 電池式モグラ撃退機と、ペットボトル風車の音が効果があったと思います。電池は約半年持つということなので、設置したままにしています。
これでもダメならあとは業者さんに依頼するしか方法がないのかなと思っていましたが、モグラを退治できて本当にホッとしました。庭に平和が戻りました。
参考までに駆除業者に依頼する場合は18,000円〜50,000円くらいが相場だそうです。
忌避剤 モグラ出てってクレヨン 10本入 x 2箱 | ¥2,560 |
モグ柵 30個入り | ¥5,900 |
セフティー3 電池式モグラ撃退機 1本 | ¥2,958 |
ペットボトル風車(ペットボトルと針金ハンガーの再利用) | ¥0 |
ドクダミ | ¥0 |
害獣駆除ならプロにお任せ