マルシェという言葉は日本でも浸透してきていますが、「マルシェ(Marche)」はフランス語だということをご存知でしょうか。
マルシェとは:フランス語で「市場」を指す。Wikiperiaより
フランスではマルシェは日常的に開催されていて生活に根付いているものです。
マルシェは新鮮な野菜や果物を売るだけのものではありません。
オーガニックのBIOマルシェに本格的なアンティーク市やクリスマス時期にはクリスマスマーケット(ノエル・ド・マルシェ)など、多彩なマルシェが開催されています。
ここではフランスの各地で行われているマルシェについて、紹介していきたいと思います。
フランスで開催される多彩なマルシェ
マルシェは各地で日常的に開催されています。
例えばフランス第4の都市トゥールーズでは、毎週末に行われる朝市だけでなくビオマルシェや古本市、蚤の市などいろんなマルシェが広場や大通り教会近くなどで開催されます。
クリスマス前には一定の期間、クリスマスマーケットも開催されます。
クリスマスマーケットのことをフランス語で、『マルシェ・ド・ノエル』と言います。発祥の地であるドイツでは、ヴァイナハツ・マルクト、英語圏ではクリスマス・マーケットと呼ばれます。
フランスで有名なのは、ドイツ国境寄りのアルザス地方のマルシェ・ド・ノエル。
11月に入ると準備が始まり街中がノエル一色になります。マルシェ・ド・ノエルは規模の大小はありますが、ヨーロッパの各地で開催されます。
トゥールーズでは街の中心の広場で毎年マルシェ・ド・ノエルが開催されます。トゥールーズについては、以下の記事も参考にしてみてください。
https://tamamim.com/france-toulouse/
マルシェの種類と開催場所、楽しみ方
新鮮な野菜や果物が買える朝市
平日や週末に各通りや広場では朝市が開催されます。
街を歩いていると必ずどこかしらでマルシェが開催されているのを見かけるので、その賑やかさにつられてふらりと立ち寄るのも楽しいです。
朝市のいいところは、新鮮な野菜や果物が手に入ることとフランスの日常に触れられるということです。
『ボンジュール、ムッシュ(マダム)』『サバ?』なんてちょっとした会話が聞こえて来るところもフランスらしさがあります。
▲南仏で毎週開催される朝市。
フランスの人たちはマルシェバッグを手に朝市へ行きます。
マルシェによって売られているものは様々です。オリーブの量り売りがあったりスパイス屋さんがあったりするのはフランスならではだと思います。
トゥールーズではオーガニック(ビオ)マルシェも小さな広場で開催されています。
ここでの定番はトーフスナック。マルシェではお惣菜やパンを買うこともできるので、朝食や昼食を朝市で探してつまみながら散策するのも楽しいです。
>> Toulouse – Les Marche Toulousans (トゥールーズのマルシェ情報)
>> Jours de Marche (曜日毎のマルシェ情報)
蚤の市(アンティーク市)
蚤の市はフランスでは2つの呼び方があります。
- marché aux puces(屋根裏市)
- Brocante marché(アンティーク市)
屋根裏市はその名の通りおうちの屋根裏にある不要品を持って来るものです。アンティーク市はプロのバイヤーが販売している市です。
▲南仏で開催されていたアンティーク市
プロのアンティーク市で有名なのは、パリのヴァンヴやクリニャンクール(ちょっと治安が不安)・南仏のリル・シュル・ラ・ソルグのアンティーク市です。
フランス南西部のトゥールーズでは週末には屋根裏市や古本市が各地で開催され、サン・セルナン教会で行われる蚤の市(アンティーク市)はときどき掘り出し物が出てくることもあるので、気楽に行ってみるのも面白いです。
▲サン・セルナン教会で開催される蚤の市(トゥールーズ)
パリでは各地でマルシェが開催されています。
有名なのは、ヴァンヴとクリニャンクールですが、意外と掘り出し物があるのが、パリ・リヨン駅近くにあるアリーグルの蚤の市です。
アリーグル蚤の市は泥棒市とも呼ばれていますが、規模は小さいけれどここもけっこう掘り出し物があります。
フランスのレトロな雑貨や家具、食器、アクセサリーが好きな方には蚤の市がオススメ!パリの3大蚤の市とアリーグル蚤の市を楽しむ
フランスでは全国各地で蚤の市が開催されています。
例えばリヨンのアンティーク市は常設の市で規模も大きく室内と室外で開催されます。郊外なので少し行きづらいのですが、家具や食器などの種類も多いので見ごたえがあります。
掘り出し物がきっと見つかる!フランスで2番目に大きいリヨンの蚤の市(Les Puces du CANAL)への行き方と蚤の市の様子
また田舎で開催される蚤の市は村の広場からメインストリートまで村全体が蚤の市会場になっていたりします。
冬場は数が少ないのですが年中どこかしらで行われているので、たまたま蚤の市に出会ったら掘り出し物を求めて立ち寄ってみるのも楽しいです。
年に1度のマルシェ・ド・ノエル(クリスマス・マーケット)
マルシェ・ド・ノエルは各地で開催期間も規模も異なります。
トゥールーズでは11月末から約1ヶ月間、市内の中心である広場で開催されます。マルシェではクリスマス飾りや特産品・工芸品・スパイスといった、一見クリスマスには関係ないと思われるものなども売っていたりします。
スパイスの屋台は、たくさんの種類のスパイスがあって選ぶのも楽しいです。香りを嗅がせてもらうと香りの違いに驚きます。こんな新鮮な驚きがあるのもマルシェの魅力です。
でもマルシェ・ド・ノエルといったら、この時期にしか飲めない『ヴァン・ショ(vin chaud)』(ホットワイン)が一番のオススメです。
ホットワインを飲みながらマルシェ巡りも楽しいです。
マルシェ・ド・ノエルは夕方になるとどんどん人が増えてきます。優しい灯りと温かい屋台の香りに惹かれて集まってくるのかも。夜に向けて食べ物の屋台も増えて、お腹も満たされます。
トゥールーズは比較的治安のいい街ですが(トゥールーズに限らず)絶対ここは安全、という場所はないと思っています。
海外では特に人が多く集まるようなイベントや場所に行くときは、スリやテロのリスクなど自分で判断して自己責任で行くように気をつけてください。m(*- -*)m
まとめ
フランスのマルシェについて紹介しました。
フランスへ行ったら、観光や買い物の合間にマルシェに寄ってみてフランスの文化に触れてみることもきっと旅の思い出になると思います。
- マルシェには朝市、蚤の市、マルシェ・ド・ノエルなどがある
- 朝市では新鮮な野菜や果物を買って食べてみる
- 蚤の市や古本市で掘り出し物を見つける
- マルシェ・ド・ノエルでヴァン・ショ(ホットワイン)を飲む
- スリには気をつけよう
最後まで読んでくださりありがとうございました!
フランス旅行のまとめについては、以下の記事を参考にしてみてください。
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こしょうの香りの違いって産地も関係してくるのでしょうか?ブラジル産とかいろいろありますよね。私も市場大好きです~~。
>ままさん
産地も関係してくるみたいです。こしょうの香りの違いを知って以来、ペッパーミルも使い分けたくなっていくつか買っちゃいました(笑)。市場、楽しいですよね(^^)。
フランスにも温かいワインがあるのですね^^
ドイツのヴァイナハツ・マルクトしか知らないのですが、多くの人が訪れるマーケットの雰囲気はいいですよね!
>Shaneさん
ドイツのほうが本場じゃないかな〜と思います!
私はヴァン・ショ自体初めて飲んだんですよ〜。ドイツのホットワイン飲んでみたいです。本場で!!