「伝泊(でんぱく)」。
伝泊は、奄美出身の建築家である、山下保博さんが手がけた宿泊施設です。
条件に合う空き家を選び、可能な限り建物としての 歴史や良さを残しつつ、滞在する人が快適に過ごし、集落と交わるような空間を作りました。2016年に奄美大島の笠利町の2棟から始まり、2022年現在、奄美大島、加計呂麻島、 徳之島の3島で15棟を運営しています。3月下旬には奄美大島に古民家の宿が新しくもう1棟オープンします。伝泊オフィシャルサイトより
「伝泊」の「伝」は、島の「伝統」「伝説」を「伝える」という意味からとっているそうです。
伝泊には、3種類の宿があります。(厳密にいうともう一つカジュアルなタイプの伝泊もあります)
- 伝泊 古民家
- 伝泊 The Beachfront MIJORA
- 伝泊 奄美 ホテル
2021年秋に伝泊を取材させていただく機会を得ましたので、前編と後編に分けて紹介したいと思います。前編では「伝泊 古民家」を紹介します。
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奄美大島で暮らすように泊まる「伝泊 古民家」
奄美大島の「伝泊 古民家」で暮らすように過ごす
「伝泊 古民家」は、空き家を宿泊施設として再利用しているものです。
私は奄美に実家がありますが、亡き祖父母の家は100年以上経っている古民家で奄美の気候に適したように建てられたものです(現在は妹が住んでいます)。
そんな古民家が奄美には点在していて、空き家となっている家も多いです。そこで建築家の山下さんが再利用できないかとプロジェクトを始めたのが「伝泊 古民家」です。
人口減少により徐々になくなりつつある、360の集落ごとに存在する伝統文化。その伝統文化が紡がれてきたかつては人が住んでいた空き家。これらを守りたいという思いから、空き家を宿泊施設として再利用し、「伝統・伝説的な建築と集落文化を次の時代に伝えていく」宿として始まりました。 伝泊オフィシャルサイトより
「伝泊 古民家」は3つの条件から選ばれているとのこと。
- 島の伝統的構法を7割以上残す建物である、もしくは島にとって伝説的な建物であること
- 島の魅力を体感できるロケーションであること
- 集落の人たちが協力的であること
奄美大島にはそんな「伝泊 古民家」が合計7棟あり、2022年3月下旬にはさらにもう1棟オープンする予定です。
「伝泊 古民家 – 小路ぬける砂浜の宿- 」
古民家にはそれぞれテーマがありますが、取材させていただいた古民家は前肥田という集落にある「小路ぬける砂浜の宿」。
どこか懐かしいノスタルジックな雰囲気が漂う田舎の道路脇に建つ古民家。
道路沿いにある「伝泊」ののぼりが目印です。
奥にある古民家が「伝泊 古民家 – 小路ぬける砂浜の宿 -」 です。
玄関ドアを開けると、奄美の古民家によくある独特の上り口。
高さがありますが、上りやすいようにステップが置いてあります。
部屋は仕切りを外し開放感のある造りになっていて、全部で4つのスペース+縁側+浴室+トイレがあります。
- 寝ドコロ(約6畳)
- 呑みドコロ(約4畳半)
- 食ドコロ(約6畳)- キッチン+ダイニング
- 読ドコロ(約4畳半) – 読書スペース
- 浴ドコロ(シャワー)+トイレ
- 眺ドコロ(縁側)
食ドコロから見た呑みドコロ(正面奥)と寝ドコロ(右)。
呑みドコロから眺めた、食べドコロ(手前)と読ドコロ(奥)。
キッチンはもともとあったものを活かしつつリノベーションして使いやすくなっています。
島の珈琲とお茶がサービスに。
トイレもリノベーションされてすっきりスタイリッシュ。
シャワーは板張りが暖かみがあって素敵な空間!
シャワー室の外につながるドアを開けると洗濯機もあります。
古民家の良さを活かしつつ、全体的にすっきりスタイリッシュな空間になっています。
オフィシャルサイトには「こじんまりとした」と書かれていますが、確かにこじんまりとはしているのですが、個人的には十分な広さではないかと思いました。
広さは約60平米で、定員は1〜3名です。
「伝泊 古民家 – 小路ぬける砂浜の宿- 」の設備
古民家でありながら必要な設備はほぼ揃っています。
- インターネット接続(無線LAN形式)
- 湯沸かしポット / 島の珈琲・お茶セット / 冷凍・冷蔵庫
- ドライヤー / 石鹸(液体) / ボディソープ / シャンプー / コンディショナー
- ハミガキセット / カミソリ / 化粧水セット / タオル / バスタオル
- 金庫
- 電子レンジ / オーブントースター / 炊飯器 / キッチン用品一式(皿、グラス、カトラリー、ボウルなど) / IH卓上コンロ
- 扇風機 / エアコン / 洗濯機
- テラスチェア&テーブル
海側に面した”眺ドコロ”である縁側では波の音を静かに聴きながら瞑想してもよし、ゴロゴロしてもよし、過ごし方は自由です。
朝起きたらここでヨガをしたり、ちょっと読書をしたり、、自分だけの時間を過ごすにも最適。想像が膨らみます。
庭を散歩するように海辺へ
“眺めドコロ”の縁側から続く小さな小路があります。
この見ているだけでワクワクするような小路の先にある小さな階段を上ると、、、
静かなビーチがそこにあります。
「伝泊 古民家 – 小路ぬける砂浜の宿 -」は、このプライベート感溢れる雰囲気が人気で、砂浜にテーブルを持ってきて朝食をとったりするお客様もいらっしゃるそうです。
「伝泊 古民家 – 小路ぬける砂浜の宿- 」へのアクセスと予約方法
「伝泊 古民家 – 小路ぬける砂浜の宿 -」は「伝泊 奄美 ホテル」から車で約10分、奄美空港からは約15分のところにあります。
宿の入り口に車を停める場所もあります。
- 住所:〒894-0506 鹿児島県奄美市笠利町大字手花部 ウル畑3010−2
- web site: den-paku.com
他にも
奄美大島で暮らすように泊まる「伝泊 古民家」まとめ
「伝泊 古民家 – 小路ぬける砂浜の宿」を紹介しました。
ほっこり温かく、丁寧な暮らしを思わせる空間でした。
後編では絶景海が目の前!の「伝泊 The Beachfront MIJORA」を紹介したいと思います。ここはまた雰囲気が変わり、テンション上がること間違いないです(笑)。
最後まで読んでくださりありがとうございました!
この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
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