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フランス・パリの治安の良い地域・悪い地域を渡仏歴17回トラベラーが解説!女性一人旅の安全対策も

フランス・パリの治安の良い地域・悪い地域を渡仏歴17回トラベラーが解説!女性一人旅の安全対策も

「パリの治安を知りたい」「パリは有名人も多く訪れているけど安全なの?」「泊まるホテルはどのあたりならなら安全?」「パリのメトロや観光地はスリが多いと聞いたけど実際どうなんだろう?」

こんな疑問に答えていきたいと思います。

結論から言うと、フランスの中でもパリは特にスリや置き引きが多いです。日本の感覚で過ごしていたら簡単に盗難に遭ってしまうので、事前対策は必須です。私はパリを含めフランスのいくつかの都市を訪れていますが、やはりパリへ行く時が一番緊張します。

また近年起きているデモもパリを中心に起きています。デモは暴動化してしまうと街の物を壊すということもあるので近づかないのが一番です。

✔︎本記事の内容

パリの治安と、安全対策についてまとめました。

この記事を書いている私は元旅行会社勤務で渡仏歴17回、オランダの旅行会社で1年間勤務、ヨーロッパは11カ国訪問し、パリは何度か訪れています。

オランダに滞在していたときにナイフを向けられ強盗に遭ったことがあり、それ以来、肌感覚で危険を察知できるように、また無意識レベルで気を付けるようになりました。その後スリ(未遂)に遭ったことはスペインで一度だけありますが、実質的な被害に遭ったことはありません。

フランスの地方に住む友人はパリへ行くときには財布をチェーンで結んでいると冗談混じりに話していましたが、同じような話を他の地方に住む友人からも聞いたことがあります(どちらもフランス人)。

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パリの治安の良い地域・悪い地域をフランス大好きトラベラーが解説!女性一人旅の安全対策も

パリの治安について

パリでは、セーヌ川を境に北側の右岸(Rive Droite)と南側の左岸(Rive Gauche)で治安が異なります。

フランス・パリの治安の良い地域・悪い地域を渡仏歴17回トラベラーが解説!女性一人旅の安全対策も

地図出典元: Newebcreations

ルーヴル美術館やシャンゼリゼ通り、エッフェル塔などの観光地が集まる場所ではスリや盗難は多発していますが、治安が悪いというわけではありません。

治安が悪く避けたほうがいいエリアは、移民が多く貧困層が集まっている18・19・20区と、10区の北駅(Gare du Nord)・東駅(Gare de l’Est)です。このエリアは観光はもちろん、宿泊する場所としても避けたほうがいいです。※詳しくは後述しています。

フランス・パリの治安の良い地域・悪い地域を渡仏歴17回トラベラーが解説!女性一人旅の安全対策も

アートギャラリーやオシャレなショップが多いマレ地区、シテ島やノートルダム大聖堂のあるサン=ジェルマン=デプレ地区、エッフェル塔や凱旋門からも近い15区と16区は、富裕層も多く住んでいる比較的治安の良い場所です。

サン=ジェルマン=デプレ地区

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オペラ地区

また空港からRossyBusが発着するオペラ付近も落ち着いた場所なので、安全性と利便性を重視するならOpera地区もおすすめです。

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パリ16区(富裕層が多く住むエリア)

16区には外国の大使館やパレドトーキョーなどの美術館などもある、落ち着いたエリアです。

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ホテルを予約するなら、治安が良く空港バスの発着もあり利便性もあるオペラ地区がおすすめです。

注意したほうがいいエリア① 18・19・20区と北駅と東駅(10区)

移民が多く貧困層が集まっている18・19・20区と、10区の北駅(Gare du Nord)・東駅(Gare de l’Est)観光はもちろん、宿泊する場所としても避けたほうがいいです。

観光でも知られている有名な場所としては、モンマルトル(18区)や蚤の市でも有名なクリニャンクール(20区)が治安が良くないエリアに位置しています。

フランス・パリの治安の良い地域・悪い地域を渡仏歴17回トラベラーが解説!女性一人旅の安全対策も

クリニャンクールは大きな蚤の市が有名でガイドブックにも掲載されていますが、実際に行ってみると移民が多く、シャンゼリゼ通りやサン=ジェルマンデプレなどとは雰囲気が異なります。

私たちが実際に訪れたときは、蚤の市の中でもアンティークショップが集まっているあたりは普通に買い物に来ているようなフランス人も多く歩いていますが、日用品や古着などを売っているお店では(差別はあまりしたくないのですが)背の高い黒人男性が多く集まっていて少し怖い雰囲気がありました。

人気のあるモンマルトルも治安が悪いと言われている18区に位置しています。パリに住んでいるフランス人友人(男性)からは女性の1人歩きは昼間でも避けたほうがいいとアドバイスを受けました。

クリニャンクールもモンマルトルもガイドブックで案内されている有名な場所ですが、女性の一人歩きは避けたほうが無難です(駅周辺がどちらもちょっと怖いです)。

注意したほうがいいエリア② シャルル・ド・ゴール空港からのRER B線

シャルル・ド・ゴール空港からパリ市内までをつなぐRER B線は治安の悪い区域を通るため窃盗や強盗が多く報告されています。

以下は一例ですが、在フランス日本大使館ホームページの詳細をみると毎月1〜2回のペースでRER線での強盗の被害が報告されている年もあります。

私たち2人は電車の真ん中に席をとり、スーツケースを間に挟み迎えあわせに座りました。私は奥の窓側に座りました。友人と話している所、大きな男の人が突然前に現れて(どうやらこの駅で乗り込こんできたようです)、あっというまに私のバッグをひったくろうとしました。
しかし、バッグは肩から下がっていて簡単に取ることはできません。そのままその男はバッグではなく私を引きずりながら、電車から無理やり降ろしプラットフォームに引きずりながら連れ去りました。(以下略)

引用元:在フランス日本国大使館ホームページより

パリCDG空港からパリ市内へ行く方法【2023年12月版】フランスのシャルル・ド・ゴール空港(CDG)からパリ市内へ移動する3つの方法

注意したほうがいいエリア③ パリのメトロ

パリのメトロ内でのスリは本当に多いです。在日本国フランス大使館(邦人犯罪被害事例)で報告されている内容のほとんどがメトロや鉄道でのスリや置き引きです。特に観光地が多くてよく利用する1番線は、集団でスリをしているグループもいるので気をつけましょう。

また、クリニャンクールの駅では日本語で「スリに気をつけましょう」というアナウンスが流れています。それだけ日本人の被害が多いということです。メトロ内で署名を求めて近づいてくる人にも近寄らないようにしましょう。

スリがいるとわかって気をつけていても彼らの手口は巧妙で、感心するほど天才的です。気をつけていたにもかかわらず、夫は混雑するメトロ内で、体の前でしっかり持っていたはずのボディバッグのファスナーが開けられていました。

メトロには発車間際に駆け込んで乗ることはせず、余裕を持って中ほどの車両を選び、ドア付近は避けて座席があるほうへ移動したほうが安全です。バッグは前に抱えて周囲に目を配りましょう。

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フランス・パリで危険を避けるための9つの安全対策(ヨーロッパ共通)

フランス・パリで危険を避けるための9つの安全対策です。

対策1:治安が悪いと言われている場所には近づかない

見極めることが難しい場合もありますが、治安が悪いと言われている場所には近づかないことです。在日本国フランス大使館(邦人犯罪被害事例)で報告されている場所もあるので事前にチェックします。

周囲を見渡してスラム街のような雰囲気だったり、歩いている人に移民が増えてきたような雰囲気を感じたらその場から離れます。人気(ひとけ)のない暗い路地に入ることも避けましょう。

対策2:メトロでは貴重品やスマホを出さない

メトロ内や出入り口ではスリの被害が多発していて、ドアが閉まる瞬間にひったくられるという被害も多いです。スマホや貴重品は出さず、バッグも前に抱えます。またメトロではドア付近には立たないということも大事です。

対策3:多額の現金を持ち歩かず、分散する

基本中の基本ですが現金は多く持ち歩かず、また2〜3箇所に分散します。

私は海外旅行へ行く時はふだん使っているブランド財布からPorterの財布に入れ替え、また小銭入れを活用します。ユーロ札は50ユーロや100ユーロ札ではなく5〜20ユーロ札で分けて持つことをおすすめします。

また荷物はコンパクトにして何かあったときでも動きやすいようにします。カメラも狙われるものの一つなので、人の多い場所では出さないかカメラのストラップも見えないように隠しましょう。

対策4:ホテルは安全なエリアを選ぶ

スリが多いフランスの都会では特に、安全なエリアでホテルを予約することをおすすめします。

選ぶポイントは、「公共交通機関の乗り場が近いこと」「外灯が多く、人通りのある大通りに面したホテルを選ぶこと」の2つです。

また早朝に出発したり夜間に到着する場合は、無理に公共交通機関で移動せずタクシーを利用したり、或いは空港ホテルを選ぶか空港バス発着所から近いホテルを選びます。パリ市内の場合は、RoissyBus(空港バス)が発着するオペラ界隈や、治安が比較的落ち着いていて観光にも便利なサン=ジェルマン=デプレ地区がおすすめです。

 口コミ評価4以上のRoissyBus乗り場から近いOpera界隈のホテル

安全面と利便性を重視!

対策5:夜は出歩くのを避ける(女性1人では出歩かない)

夜の一人歩きは極力避けます。どうしても出かける必要がある場合は、暗い場所や人気(ひとけ)のない場所を避けて外灯や観光客が多く歩いている通りを選びます。とはいえスリは常にターゲットを探して歩いているので、女性一人旅の場合は極力夜は出歩かないようにするほうが無難です。

食事で遅くなる場合は、お店の人にタクシーを呼んでもらうなどタクシーを活用しましょう。

対策6:派手な目立つ服装をしない

ヨーロッパの街歩きは現地に馴染むような服装がおすすめです。私の場合は、夏ならデニムやショートパンツにTシャツやカットソー、冬ならデニムやパンツにカットソー+黒系のコートで行くことが多いです。

とはいえ、フランスの夏はカラフルなワンピースで歩いている人たちも多いので、現地に馴染むという前提ではワンピースでもいいと思うのですが、大切なのは何かあったときに身軽に動ける服装でいる、という点です。

レストランでの食事や田舎のオーベルジュへ行く時などは、ワンピースなどちょっとおしゃれな服装で出かけたり村歩きを楽しむなど、状況によって服装を選びます。

対策7:高価なものは身につけない

スリに狙われないようにするには高価な時計やバッグを身につけないことが大事です。

パリのシャンゼリゼ通りを歩いていると、ブランドバックを持って歩いている人たちを見かけますが、だから大丈夫だと真似することは危険です。パリに住んでいる富裕層の人たちは車やタクシーを利用して移動しているので、スリが近寄る隙がありません。

日本人はそれだけで狙われるリスクがあるので、メトロを利用したり歩いて移動する場合には特に、高価なものは身につけず狙われないようにすることが大事です。

対策8:知らない人から話しかけられても応じない

観光地では物売りや道案内、またメトロのチケット売り場などでも現金がないから貸してほしい、などと様々な人が話しかけてきます。署名を求めてくる人も多いですが、相手にしている間に貴重品を盗まれるということがあります。

メトロ(改札外)ではしつこく追いかけて数名から囲まれることもあるので、基本的には応じない(反応しない)ようにしましょう。

対策9:カフェやレストランで荷物を椅子の後ろに置かない

日本ではよく見かける光景ですが、パリでは席を取るためにテーブルに荷物を置いたり、トレイに財布をのせたりするのは「どうぞ持っていってください」といっているようなものなので絶対にやらないでください。また荷物を椅子の後ろに置くのも危険です。(可能なら)壁側の座席を選び、荷物は前に置いて常に目を配りましょう。

パリでオプショナルツアーに参加する

一人でパリの街歩きをするのが不安な場合や、効率よくまわりたい時は現地発ツアーに参加するのもおすすめです。

●kkday
KKday は定番観光から穴場、空港から市内までの送迎などを含めて約40数件のオプショナルツアーがあります。「クリニャンクール蚤の市巡り」は1人で行くのが不安でもツアーで行けば安心。

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●VELTRA
Veltraはパリのオプショナルツアーだけで200以上。「セーヌ川ディナークルーズ」「パリウォーキングツアー」などパリ市内の観光以外に「モンサンミッシェル日帰り観光」「ロワールの古城巡り」などパリ発日帰り観光が盛りだくさんです。

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