2018年の年末から2019年年始にかけてフランスへ行って来ました。
渡仏歴は10数回ですが普段はパリへ行くことはあまりありません。そんな中、たまたまパリで数日過ごすことにしたことが今回のデモの時期と重なりました。
燃油上昇に対して抗議するために2018年から度々起きているデモをジレジョーヌ(gelets jaunes)と言います。黄色いベスト(gelets=ベスト、Jaunes=黄色)を着て抗議していることから、フランスではジレジョーヌと呼ばれています。


ジレジョーヌは毎週土曜日にフランス各地で、パリではシャンゼリゼ通り/凱旋門周辺で行われています。
デモによる受け得る可能性のある影響は以下の3つです。
- デモに乗じた暴動に巻き込まれる
- デモの日はメトロで運行しない区間がある
- ショップがクローズしていて買い物できない・観光ができない
※凱旋門もクローズします。
私たちは土曜日の午後にアルザス地方からパリへ移動する予定にしていました。


迷った結果ホテルは変更せず、アルザス地方から到着する東駅にはパリ在住の友人が迎えに来てくれて、UBERで凱旋門近くのホテルへ移動しました。
UBERはあらかじめ料金が設定されているので迂回しようと時間がかかろうと安全に目的地へ辿り着くことができます。海外旅行前にアプリを設定して行くと便利です。


パリに滞在していた数日間もデモが行われる土曜以外はシャンゼリゼ通りは観光客も多く、ショップも通常通り営業していました。
パリに住む友人からは『デモの日はシャンゼリゼ通り付近には近づかないほうがいい』とアドバイスを受けていたので近寄らないようにしました。
ここでは年末年始にフランス(パリ中心)へ行き実際に見てきたジレジョーヌによる被害を受けたパリの街や状況を紹介していきます。
フランスでジレジョーヌの報道状況
フランスでは毎朝のニュース番組で必ずジレジョーヌのことをトップニュースで取り上げていました。


- パリ
- ボルドー
- リヨン
- トゥールーズ
- ナント
どこでデモが起きるのか、わかっている情報は事前にニュースでも報道されます。
ジレジョーヌは燃油引き上げに対する抗議活動(デモ)ですが、何が危険かというとデモをする人たちの中に”ならず者”が黄色いベストを着て紛れ込んでいる点です。
ニュースを見ている限りでは、ジレジョーヌの本拠地がある場所にあり(場所はフランス語だったのでよく把握できませんでしたが公開された場所です)そこで抗議へのインタビューなども普通に取り上げていました。
火炎瓶を投げたりガラスを割ったり強奪をしているのは、 “ならず者”による行動です。


ジレジョーヌによる受け得る影響(パリ)と対策
地下鉄メトロの停止区間がある
ジレジョーヌによるデモがある日にはシャンゼリゼ通り / 凱旋門には近づかないことが重要で、その日はメトロも停止区間があります。
デモが起きる日は、メトロ1番線の凱旋門(Chales de Gaulle Etoile)からチュイルリー(Tuiries)までの区間は安全網が敷かれクローズになっていました。
観光をする予定がある場合はシャンゼリゼ通り/凱旋門周辺へ行くことは避けて、例えば郊外のヴェルサイユ宮殿やパリからも行ける地方へ行くことをおすすめします。
パリ・シャンゼリゼ通り / 凱旋門周辺の状況
パリのシャンゼリゼ通り付近のショップでは被害の跡があちらこちらで見られました。


シャンゼリゼ通りから少し離れた場所でもガラスが割れているお店がいくつもあったので、ならず者たちが便乗して各地で暴れた様子が伺えました。
デモが起きた翌日にはバリケードの板を外して普通に営業し、デモが起きると言われる日の前日にはバリケードを張りなおすという作業が行われていました。
特にしっかりとバリケードの板が張られていたのは銀行や高級店などが多かったです。
対策:ジレジョーヌの情報を集めてデモがある日はその場所に近寄らないこと
パリに住むフランス人の友人(男性)曰く『デモがある日はシャンゼリゼ通り/凱旋門には行かないほうがいい』ということです。
個人的にはパリから離れて地方へ行くことをおすすめします。


フランスデモ(ジレジョーヌ)の状況と対策まとめ
フランスで起きているデモ(ジレジョーヌ)の状況について紹介しました。


ならず者たちがどう行動するのかは予測が難しいです。毎朝のニュースはチェックしてデモの動向を知っておくことも大切です。


最後まで読んでくださりありがとうございました。
この記事が少しでの旅の参考になると嬉しいです。