マスタードで有名なブルゴーニュ地方ディジョンの屋根付き市場「Les Halles」で買い物をしよう

07/01/2022

ディジョンといえばマスタード。日本のスーパーの棚にも並んでいる「マイユ（Mille）」は、フランスのディジョンに本社があるマスタードメーカーの一つです。

ワインの生産地として有名なブルゴーニュ地方に位置しているディジョンは、パリ・リヨン駅からTGV（高速鉄道）で約1時間40分、美食の街リヨンからもTGVで約1時間半で、日帰りしようと思えばできる距離にあります。

こじんまりとしながらも街全体に活気があり、マイユ（Mille）と並ぶマスタードメーカー、ファロ（Fallot）の本社もあるマスタードの聖地ともいえる場所。

そんなディジョンを訪れたら行きたいのが「レ・アール（Les Halles）」と呼ばれる屋根付き市場です。

この記事は2019年8月に実際に訪れたディジョンの様子をもとに書いています。

フランスへ行くとよく見かけるのが新鮮な野菜や果物を販売している朝市（マルシェ）ですが、レ・アール（Les Halles）は屋根付きの室内市場のこと。

常設された建物の中にマルシェではお馴染みのお肉屋さんからパン屋さん、フランスならではのオリーブ、地元の名産品であるチーズやヨーグルトにバターなどが並びます。

レ・アール（Les Halles）はディジョン駅から徒歩で約17分、近くにはスーパーやレストランも多いエリアにあります。

レ・アール（Les Halles）が開いている時間帯には周囲でもマルシェが開催。新鮮な野菜や果物を求めてマルシェバッグを持った地元の人たちで賑わいます。

私が立ち寄ったときはたまたまブロカント市（蚤の市）も端のほうで開催されていて、普段は見かけない古い楽器などが並んでいました（楽器が蚤の市に出るのはちょっとレアです）。

他の都市の市場と一味違うのは、ディジョンならではのマスタードが豊富にあること。

ディジョンマスタードは他の地域のマスタードとは材料が少し異なります。ワインビネガーを使う代わりにヴェルジュと呼ばれるブドウ汁を、またカシスリキュールやハーブを使うマスタードもあります。そのためカラフルな色合いのマスタードを見ることができるのも特徴的です。

市場の中に「AB」と書かれたコーナーがあるのをフランスではよく見かけますが、これは日本で言うJAのようなものでオーガニックの印です。

市場は食材を見ているだけでも楽しいですが、せっかく来たのなら住んでいる気分でお買い物をしてみましょう。

私は美味しそうなキッシュを見つけたので購入しました。市場では好きな量を切り分けて量り売りで売ってくれます。

泊まっていたアパルトマンに戻り、市場で買ってきた食材でランチにしました。

市場の近くにはブーランジェリー（パン屋さん）もスーパーもあるので、バゲットを買ってバターと一緒にランチをするのもおすすめです。

こんな楽しみ方ができるのもフランスならでは。レ・アール（Les Halles）は街の中心にあるので、ディジョンへ行ったらぜひ立ち寄ってフランスの生活を味わってみてください。

私が宿泊したのは市場からも近いアパルトマン（Une pause）です。少し狭いですが、立地はよかったです。もし興味があれば参考にしてみてください。