そのマイユ(Mille)と並ぶほどフランスではその名が浸透しているのがファロ(Fallot)。スーパーや市場でも見かける種類豊富なマスタードです。
ディジョン・マスタードと言われるだけあり、ディジョンにはマイユ(Mille)とファロ(Fallot)の直営店がそれぞれにあります。
今回紹介するファロ(Fallot)の直営店は、ディジョン中心部の人の行き来が賑やかな通りに面して建っているマイユ(Mille)に反して、喧騒から離れた路地の一角に佇むように建っています。見学をして出てくる人を見かけなければ、そこがお店だと気が付かないかもしれません。
ファロ(Fallot)のマスタードをディジョンで楽しむ
ファロ(Fallot)のマスタードの歴史
ファロ(Fallot)は1840年ボーヌでレオン・ブレ氏がマスタードと搾油工場を開いたところから始まります。1928年に、ブランド名にもなっているエドモンド・ファロ氏が跡を引継ぎ、今日に至るまで彼の家族が経営を引き継ぎながら伝統の味を守っています。ディジョン直営店は2014年にオープンしました。
初めて口にしたときに驚いた、風味も種類も豊かなファロのマスタード
伝統的な石臼挽き製法でつくるファロ(Fallot)のマスタードは、鋼鉄製の臼よりも摩擦熱が低いためマスタードシードの繊細な香りが保たれます。
世界の三つ星レストランシェフも愛用しているというファロ(Fallot)のマスタード。私が初めて口にしたのは、運良くアップグレードしたエールフランス航空のビジネスクラスの機内食ででした。
メインのお料理に添えられていたのがファロ(Fallot)のマスタード。今でも記憶にあるのはその色がグリーンだったためマスタードとは思わず、とりあえずお肉につけてみたこと(エストラゴンというハーブを使ったマスタードでした)。
口に入れたらその味にうっとり…。そのときそれがファロ(Fallot)のマスタードということを知りました。
ディジョンにあるファロ(Fallot)の直営店
ディジョンにはファロ(Fallot)の直営店があります。おそるおそる中へ入ると色とりどりのマスタードの数々が並ぶその種類の多さに驚きます。
一体何種類あるんだろう..と眺めると、私が初めて口にしたグリーンのエスタラゴン・マスタード以外にも、カシス・マスタードやピノ・ノワールマスタードなど、ワインの生産地ブルゴーニュならではのマスタードも。
なかには黒トリュフ入りマスタードや、日本から来てディジョンで見るのは不思議な気もしたのですがゆずマスタードもありました。
実際に使われている石臼も展示されているのは、直営店ならでは。
見ているだけでも楽しくなるマスタードの種類ですが、日本では手に入りにくいマスタードもあるので、行く機会があればお土産に買ってみてはいかがでしょうか。
マスタードはどこで買えるのか
ファロ(Fallot)マスタードは直営店以外では、スーパーやお土産店、市場で買うことができます。
▲ディジョンの市場のコーナーで。
▲ディジョンのカルフール(スーパー)で。
日本ではAmazonや日仏貿易株式会社、カルディなどで買うことができます。どの種類にするのか迷ったら、まろやかでクセのないエスタラゴンがおすすめです。
鶏肉、豚肉、牛肉、お魚とどのお料理にも合うので重宝しています。
- La Moutarderie Fallot – Boutique Atelier Dijon
- 16 Rue de la Chouette, 21000 Dijon, フランス
- 営業時間:火曜〜土曜 10:00〜19:00 / 日曜 10:00〜13:00 / 月曜 12:00〜19:00
- 公式サイト:fallot.com